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524号 2015年4月27日

ユスリカの功罪

■おはようございます。紀藤です。

土曜日はテニス。
また日曜日には友人夫婦に
第一子が誕生したとのことで、
産婦人科までお祝いに行ってまいりました。

赤ちゃんを見ると、
「本当に命って不思議だなあ」
とふと思ってしまいます。

■哲学的なお話ですが、
よくよく自然界の色々なものを見てみると、
本当に不思議なものだらけですよね。

例えば、温かくなってくるとあらわれる、
虫たちも不思議なものです。

土曜日に公園でテニスをやっている時に現れた
”小虫の集団”なんかもそう。
よく河原や、木の周りなんかに
集団で飛んでいる、アレです。

なぜ、なんのために、あんなに集団で飛ぶのか?

ばらばらで飛べばよいのに、
わざわざ人に嫌われるようなウザったさを醸し出しながら、
集団で飛んでいるのか?


■「いなくなればいいのに…」
という気持ちもさりげなく抱きつつ、
純粋な好奇心から、調べてみました。

すると、意外な発見がありました。

まず、あの集団で飛ぶ虫の名は、
「ユスリカ」というそうです。

ユスリカは、色々な顔を持ちますが、
主に自然界において「益虫」としての役割を果たしている(!)
とのこと。
(※益虫とは、全体にとって役に立っている生き物のことですね)

ユスリカは、

1、水源地の水をきれいにする
(=有機物を食べて成長するから)

2、土壌の土をきれいにし、良好に保つ
(=1、と同じく汚れた土壌を綺麗にしてくれるそうです)

3、鳥などの生き物のエサになってくれる

とのこと。

害虫としての影響としては、

・大量に飛んでいるのがうっとうしい

くらいのものだそうです。

そして、彼らが集団で飛んでいるのは、
交尾の相手を探している行為だそうです。
※興味がある方は、
http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/production/kankyo/yusurika/top.htm


■何だかこの話を聞いた途端、
あの木や公園に飛び回っている小虫の集団も、
”地球を綺麗に保つための生き物”
に見えるようになって、
少し考え方が変わったように思いました。

まあ、飛んでいるのくらい仕方ないか、と。

「7つの習慣」では、
【”経験・情報がパラダイム(=物の見方)を変える】
といいますが、このユスリカについての話も、
パラダイムが(少しながら)変わった例かもしれません。

ユスリカについて、詳しく知りもせず、
・集団で飛ぶイヤな虫
と思うか、ちゃんと全体を知り。
・環境を綺麗にする利益を与える生き物
と思うのか。

もしかしたら、私たちが職場やプライベートで、
ちょっと合わない、あまり好きじゃないと思ってしまう人も、
ただ自分が知らない側面があるだけで、ちゃんと全体を知ると、
「案外イイ奴。結構嫌いじゃないかも」
に変わったりする、
・・・・かもしれませんね。

どんな状況でも”いいところ”、
見つけていきたいものです。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 敵を許したことのない者は、
人生における崇高な喜びを味わっていない。

ヨハン・カスパー・ラヴァター

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