メールマガジン バックナンバー

521号 2015年4月22日

自分はどうしたいのか

■おはようございます。紀藤です。

先日はランチ・ミーティングを含め、
5件の打ち合わせでした。

最近、出来るだけ多くの方と人材育成について
語り合いたいと、更に思うようになりました。

どうしたらよいかな、と考えていたところ、
「ランチは休憩時間」というパラダイム
から
「ランチはお客様と打ち合わせながら楽しむもの」というパラダイム
に変えてみたらどうか、と思いました。

すると、
ランチタイムが商談の場に変わるようになりました。

リラックスして話ができて、むしろ楽しいです。

忙しいデイタイムの時間を効率よく使えて、一石二鳥。

「パラダイム(=物の見方)」の威力を
改めて感じる今日この頃です。

というわけで今週は、
月~金まで全てお客様とランチ。

楽しみです!

■しばしば、
「現状をよくするために努力せよ」
という言葉を聞きます。

今日は、その言葉の重みを感じる、
あるお話をご紹介したいと思います。

それでは、早速どうぞ。


<この人を見よ>

数年前、南カロライナ州の大学で、
政府高官の講演会が開かれた。

私も招待され、出席した。

州知事による紹介が終ると、
一人の女性がマイクの方に歩み寄った。

そして、会場をぐるりと見渡すと、
開口一番次のように言った。

「私の母は、耳が聞こえず口もきけません。
父はどこのだれだかわかりません。
私が初めて働いたのは綿畑でした」

ここで彼女は晴れやかに笑い、言葉をついだ。

「そして本日、私は財務省出納局長として、
皆さんの前に立っています。
名前は、アジ・モートンと言います」

会場は、水を打ったように静まりかえった。

彼女は話を続けた。

「もし現状に満足できなかったら、
現状に甘んじる必要はないのです。
その人が将来どうなるかは、運でなければ境遇でもない。
そして、もともとそんなふうに生まれついているのでもありません」

ここでもう一度静かに繰り返した。

「もし現状に満足できなかったら、
現状に甘んじる必要はないのです」

それから、きっぱりと言い切った。

「不幸な状態、不満な状況を変えるには、ただ、
『現在の状況を自分はどうしたいのか?』
と自分に問いかけ、
その答えを見つければいいのです。
そして、あとはそれを実現するために、
ひたすら努力するのです」

そのくらいわかっている、と、お思いかもしれない。

そうかもしれない。

だが、仕事に不満を感じたり、
不運に見舞われたりしたときに、

『現在の状況を自分はどうしたいのか?』

と自らに問い、
その実現に向けて全力を尽くす人は、
案外少ないのではないだろうか。

「こころのチキンスープ5」
ジャック キャンフィールド 著
ジャクリーヌ ミラー 著


■いかがでしたでしょうか。

皆さまも色々お感じになられたかもしれません。

私は、特に最後の

”『現在の状況を自分はどうしたいのか?』を自らに問い、
その実現に向けて全力を尽くす人は、案外少ないのではないか?”

という部分に深く感じ入ってしまいました。

よくある風景として、
金曜日の居酒屋などで、

「現状が不満だよ」
「何か物足りないんだよね」
「もっと会社(環境)がこうだったらいいのになあ」
「上司がこうだったらいいのになあ」

と愚痴をこぼす声が聞こえてきます。

しかし、上記のお話のように、
不幸・不満な状況を、自ら真摯な目で見つめ、考え、
『現在の状況を自分はどうしたいのか?』と問い、
『そのために、自分は何をするのか?』と、
自分自身に矢印を向ける人は、
案外少ないように思います。


■「7つの習慣」では、
”第一の習慣 主体的である”において、
【「影響の輪」に働きかける】
ことが、人生を歩む上で、
自分自身が満足し、周りによい影響をもたらす
効果性の高い大切なことである、
といいます。

「変わらないこと・変えられないこと(=関心の輪)」
に愚痴を言うこともできますが、
自分が動くことで、不満な状況を変えられる可能性が
少しでもあるのであれば、その可能性に注目できたら、
素晴らしいことではないか、と思うのです。

それが本当に些細な、
軽いジャブのような行動だとしても、
きっとその行動は、波紋のように周りに広がるはず。

ぜひ、
「自分が影響できること(=影響の輪)」に注目し、
そして、

”『現在の状況を自分はどうしたいのか?』
『そのために、自分は何をするのか?』”

という問いを自分に投げかけてみて、
現状をより良い方向に変えていきたいものですね。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 人間というものは、
わが身のことになればおのれを甘やかし、
たやすく騙されてしまう。
マキャヴェッリ

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す