練習の場を間違えない
■おはようございます。紀藤です。
週末はテニスの試合に出てきました。
シングルスとダブルス、
それぞれ3試合ずつ出たのですが、
結果は、6戦全敗。。。
ダブルスのパートナーとも、
「まだまだ課題がたくさんだね…」
と話しながら、自分の現在地を知り、
打ちひしがれた1日でした(汗)
と、いうことで、
悔しい気持ちが溢れている今、
(いつもながら)テニスのお話に絡めて、
「上達すること」に関する気付きについて、
共有をしたいと思います。
■テニスの試合の合間には、
監督のような人が、一般の人に対して
行った試合についてアドバイスをくれることがあります。
「さっきの試合はもっと前後の動きを意識した方がよかったね」
「よく動けていたけど、全部強打しようとしてミスしていたよね。」
などなど。
そこで、そんな監督の方に質問をし、
こんなやりとりをいたしました。
私「最近、試合に出るようにしているのですが、なかなか上手くなりません。
どうしたらよいでしょうか?」
監督「ちなみに、何をよくしたいんですか?」
私「そもそもミスが多すぎて、戦略以前の問題なんですよね・・・
恥ずかしながら、ラリーを続けることができないんです(涙)」
監督「なるほど。一つ覚えておいて欲しいのが、
”試合に出ること”と”普段の練習”は違うという事です。
試合に出ることは、
”【傾向と対策】を知る”というようなものです。」
私 「どういうことですか?」
監督「つまり、試験で言えば「過去問を解くこと」というイメージですね。
例えば、テストだと、過去問を解きまくると、
[このパターンいつも間違える]って見つけたりしませんか?
そんな、自分にとっての課題を見つけるんです。
[あ、ストロークが下手だな]とか[ボレーが弱いな]とか。
自分の課題を見つけて、[何を強化するのか]を決めて、
勝つまでのステップをイメージして、日常の練習の糧にするんです。」
私 「なるほどですね。」
監督 「試合ばかりやっていても、ストロークは上手くなりません。
試合はメンタルと戦略を鍛え、”傾向と対策”を練る場所です。
ショットの精度を上げるには、普段の反復練習が絶対に必要。
だから、【練習の場を間違えないこと】が大事ですよ」
■この話は、監督の持論なのかもしれません。
しかし、監督が言った、
・試合は、「傾向と対策」の場である。
・試合は、何が課題で、何を強化する必要があるのかを、自らが肌で感じるための場である。
・そして、ただ試合をやっただけでは、強くなりはしない。
課題を克服する、”日々の練習”があって強くなれる。
この内容は、とても納得できるものでした。
■ちなみに、このことは
テニス以外にも当てはまります。
例えば、「7つの習慣」研修に出た人から、
こんな感想を頂くことがしばしばあります。
「7つの習慣を学んで、研修は凄くよかった!
・・・でも、なかなかできません(涙)」
と。
(その気持ち、よくわかります)
このような状態は、
「7つの習慣」だけでなく、
「英語をマスターする」であろうが
「切れ味するどいプレゼンをできるようになる」であろうが、
何かを熟達させようとするプロセスにおいて、
同様のことが言えると思います。
これらは一回やり方を聞いただけでは、
決して自分のものにすることはできない類のものです。
これらについて、
本当に自分の血肉にしようとするのであれば、
1、”気づき”(=これが課題だ!)。
2、”行動”(=練習)
3、”繰り返し”(=反復練習)
このサイクルを回すことによってのみ、
「熟達の階段」を登ることができる。
そう思うのです。
■繰り返しになりますが、
”英語をマスターする”であれ、
”切れ味するどいプレゼンテーションを身に付ける”であれ、
”相手の話を上手に聞くことを習慣にする”であれ、
(”テニスの試合に勝つこと”であれ)
実践・試合を1度してみて、
「なるほど!難しいとわかった」で終わったとして、
それなのに「なかなか出来るようにならない」と嘆いていたとしたら、
先ほど監督が言った、
”【練習の場】を間違えている”
という状態に、陥っているのかもしれません。
結局は
「反復」「行動の繰り返し」によってのみ
学びを自分の血肉にすることはできません。
とするならば、人材育成においても、
「研修で気づきを得る」だけではなく、
「日常で学んだことを繰り返す」場が必須になるのではないか、
そのように思うのです。
しつこいようですが、
【気づき+行動+行動+行動+行動+… = 結果】
という方程式があること、
このことを忘れないようにしたいものです。
テニスで負けた悔しい想いと共に、
練習(行動)の足りなさをひしひしと感じる次第です。
練習あるのみ!ですね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。