毒まんじゅうを食べない
■おはようございます。紀藤です。
先日は久しぶりに社内で諸々作業。
来週以降のイベントに向けて、準備いたします。
Great Place to Workという、
社内をより良くする取り組みについて、
フランクリンのメンバーたちと話し合いなど。
第二領域、大切ですね!
さて、早速ですが本日のお話です。
■先日は、「中村天風氏」のお話を致しました。
いついかなるときも、
【晴れてよし 曇りてもよし 富士の山】
という心持ちを保つことが、
明るく、元気な日々を送る上で重要なことである、
という話でした。
そしてそのためには、
”日常の言葉”に気を付け、
「ネガティブな”暗示”にかからないように気を付けること」
が大事である、と言いました。
そうすることで
無意識のうちに少しずつ、潜在意識が浄化され、
前向き思考へとシフトしていく、
そんなお話でした。
今日も続けます。
(〇補足:「中村天風氏」とは…
松下幸之助、稲盛和夫を始め
実に多くの人が師事し、その哲学に薫陶を受け、
事業に活かしていると言われる、日本の哲学者。
http://matome.naver.jp/odai/2134896930654232001)
■天風氏が言う
「積極的な意識を作る方法」の一つに、
【暗示分析】
というものがあります。
これは、
「ネガティブな”暗示”にかからないように気を付ける」
ための具体的な手法の一つ。
今日はこの内容をご紹介したいと思います。
■「暗示分析」とは読んで字のごとく、
”暗示を分析すること”です。
(そのまま過ぎてスミマセン汗)
前提として、
人は”些細な日常の言葉”からも、
意識せずとも”暗示”にかかる性質を持つようです。
(これは心理学的に証明されているようです)
例えば、
・ああ、疲れた
・しんどい
・今日は雨で嫌な気分だ
・テニス、今日調子が悪い(←私)
と自分で言えば、ますますそんな気持ちになる。
また自分で言うだけでなく、
他人からの言葉も大きな影響を受けます。
例えば、
「今日、あなた顔色悪いね。」
「最近調子悪そうだね。」
「お前、いつも失敗するよな。」
などと言われ、「そうかもしれない」と受け入れてしまうと、
本当は顔色悪くも、調子悪くもなかったのに、
「なんか調子悪いかも・・・」
「確かに今日は頭がいたいような・・・」
と、”ネガティブな暗示”にかかってしまう、
とのこと。
■そして、天風氏は、
こう警鐘を鳴らします。
「”消極的な言葉”を何でもかんでも、受け止めてしまうことが危険である」
だからこそ、
次のような心がけが必要だ、と言います。
「消極的な言葉(=ネガティブな暗示を持つ言葉)は、毒まんじゅうだ。
しかし、実際は、
”毒まんじゅう”なら食べないのに、
なぜ”言葉の毒”は何でもかんでも食べるのか。
”言葉の毒”も食ってはいかん。」
と。
(ちなみに、この”言葉の毒”は遅行性のため、
ずっと受け止めていると、だんだん潜在意識から蝕まれて、
「ネガティブな考え方」になってしまうそう。 ・・・こわいですね)
■だからこそ、日常の行動、
自分が言う言葉、相手から言われる言葉に、
”自分をネガティブにする毒”が入っていないかどうかを分析すること、
すなわち
「暗示分析」
が重要である、というわけです。
だから、
「顔色悪いよ、大丈夫?」
(→ 嬉しい気遣いかもしれないけれど、ネガティブな暗示)
と言われたときには、
×「なんか調子悪いかも・・・うん、気を付ける」
ではなく、
〇「顔色悪いかもしれないけど、普通だよ。むしろ元気よ(笑)」
とさらりと返すことがベターであるようです。
(相手が上司とかで言えないときは、
心の中で”暗示分析”をして「そんなことないし」
と思うのも有効とのこと)
■ちなみに、「7つの習慣」でも、
上記と同様のお話をしています。
”第一の習慣 主体的である”において、主体的な人は、
【刺激と反応の間にスペースを空ける】
ことができる、と言います。
これは、
”イヤな気分になることを言われた(刺激)”ときに、
”そのまま受け止め落ち込む”(反応)、のではなく、
”相手の言葉を受け止める前に冷静にして、それから反応する”(一時停止して反応)
ということ。
すなわち、
”まんじゅうを食べる前に、毒まんじゅうか分析をする”
という話と同じことでしょう。
■「刺激と反応の間にスペースを空ける・・・難しい」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし訓練が必要ではありますが、
決して無理なことではないようです。
ちなみに、天風氏のスペースを空ける”コツ”は
「何か感情的な衝撃(びっくり、恐れ、嫌な気持ち、腹立ち)
があったときは、
<下腹に力を入れ、尻の穴を閉める>
ことが有用だと推奨しています。
(ヨガの密法だそうです)
ご興味ある方は、試してもみてもよいかも。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。