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540号 2015年5月25日

こんなに素晴らしい世界があったなんて

■おはようございます。紀藤です。

土日はまた相変わらずテニス。

金曜日の夜に、喉が不調気味で、
体調が何となく優れない感覚がありましたが、
気にせず土曜日にテニスの試合を楽しんでいたら、
何と熱が38度になっていました…。

しかし、最近運動をしまくっていたためか、
日曜にはすっかり良くなっており、
日曜もダブルスの試合へ参加(苦笑)
小中学生の時以来の回復力を感じております。

体を動かすことの力強さを、
改めて感じる今日この頃。

人間にとって運動とは、
予想以上に大事なのかもしれませんね。

■先日とある記事を見て、
一人感動をしておりました。

それは、とあるペンキメーカーが
「EnChroma」という眼鏡を開発したお話。

今まで色を体験したことがない
色盲のある父親が、”色”が見えるようになる瞬間が
動画で紹介されていました。


■そして、この眼鏡「EnChroma」の紹介映像では
色盲の方が、自分自身の感覚について、
そして色が見えた時に気持ちを語ったシーンが登場します。

「この色、今まで、見えなかったよ。
 ちょっと泣きたいわ。」

「すばらしい。
 自分が知らなかったスペクトラムの端を見ているようだ。」

「(夕日を見て、興奮して)
 あれが、君たちが毎日見ているものなの?ねえ?」

「すべてがより良く見えるよ、そう全てが。」

色が見える人が、当たり前と思えている世界。

それ自体が、心を震わせ、涙を流すほど素晴らしい、
そう興奮しながら語るのです。

そして、同時に自身の色盲についても、
こんな意見を語る方もいました。

「本当に、そこまで色盲について考えていなかったの。
 それは、私が対処しなければならないもので、
 私にとってたいしたことではなかったの。
 でも色は素晴らしい体験で、
 人々はおそらく当たり前のことと考えているんだ。」

「その時、私は色盲なんてものがあるなんて、知りませんでした。
 (6歳か、7歳の時)知らなかったのですから。
 だから、両親にも言いませんでした。」


■このお話を聞いて、
皆さまはどう感じますでしょうか。

色鮮やかに見えている世界の価値、
当たり前だと思うものの素晴らしさ・・・

普段あまり考えたことがないことを考え、感じられた方も、
私と同様、いらっしゃるのかもしれません。

ちなみに、私が一番印象を受け、
考えさせられたのが、ある女性の

「本当に、そこまで色盲について考えていなかったの。
 それは、私が対処しなければならないもので、
 私にとって、たいしたことではなかったの。
 でも色は素晴らしい体験で、
 人々はおそらく当たり前のことと考えているんだ。」

という言葉。

彼女が、”色”という世界を初めて体験したときの、

<感じたことがない世界が、
 これほどまでに素晴らしいものだなんて!>

という驚き。

これは「きっとそうなんだろうな」と、
想像し、共感するとともに、
もしかすると、この
「見えなかった世界を知ったときの感動」とは、
形や状況は違えども、あらゆる人にとって
大切にすべき感覚なのではないか、
と思ったのです。


■”色”を感じることと並べるのは、
適切ではないかもしれません。

でも、私たちも日々生きていく中で、

”まだ自分が知らない、新しい体験”

は数多くあり、またそれを経験するチャンスが
訪れることがあります。

それは、

・今まで興味を持ったことがないオーケストラのチケット、だったり、
・参加したことがないフルマラソンのお誘い、だったり、
・考えたこともないボランティアをする経験、だったり、
・大舞台でプレゼンをする機会、だったり、

色々な形でやってくるのでしょう。

そんな時に、
「いやいや、いいよ自分は・・・」
と、その世界を経験しないで、通り過ぎることも、
もちろんできます。

でも、もしかすると、
その世界は自分が知らなかっただけで、

【やってみたら、こんなにも素晴らしい体験だった】

という至高な世界が待っているのかも知れないわけです。

それは、ただ自分が”ある”とすら思っていなかっただけで、
実際には確かに存在し、人の心を震わせる…
そんな体験です。
(私も、フルマラソンを3回完走していますが、
 最初は友人の誘いで、嫌々ながら何となく参加しただけでした。
 でも、走り切った後は、
 経験したことのないような最上級の達成感を味わいました。
 そして、これは他の友人も同じことを言っています)


■冒頭のお話は、
「EnChroma」という眼鏡が、
色盲の方に”色の世界”というギフトを届ける、
というお話でした。

この話に並べるのはふさわしくないかもしれません。

しかしながら、
私たちそれぞれにとっても、

【まだ自分が見えていない、素晴らしき世界】

が、何かあるのではないか、
そのように思えてならないのです。

その世界と出会うきっかけが、
一つの眼鏡なのか、
ちょっとした一歩なのか、
人との出会いなのか、
それは人それぞれ違うのでしょう。

でも、「まだ見ぬ素晴らしき世界」があると思い、
視野を広げてみると、当たり前に過ぎ去る日常の中に、
思わぬ発見・興奮・感動があるかもしれません。


■「7つの習慣」の著者のコヴィー博士も、

”私達は世界をあるがままに見ているのではなく
 私達のあるがままに世界をみているのだ”

といいます。

あるがままの世界の美しさ、素晴らしさ、
発見していきたい、そんなことを考えさせられた週末でした。

(ちなみに、本日の記事は、
 色盲の方がよい悪いという話ではございません。
 念のためですが、ご了承くださいませ。)


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 下を向いていたら、
虹を見つけることは出来ないよ。

            チャールズ・チャップリン

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