こんなに素晴らしい世界があったなんて
■おはようございます。紀藤です。
土日はまた相変わらずテニス。
金曜日の夜に、喉が不調気味で、
体調が何となく優れない感覚がありましたが、
気にせず土曜日にテニスの試合を楽しんでいたら、
何と熱が38度になっていました…。
しかし、最近運動をしまくっていたためか、
日曜にはすっかり良くなっており、
日曜もダブルスの試合へ参加(苦笑)
小中学生の時以来の回復力を感じております。
体を動かすことの力強さを、
改めて感じる今日この頃。
人間にとって運動とは、
予想以上に大事なのかもしれませんね。
■先日とある記事を見て、
一人感動をしておりました。
それは、とあるペンキメーカーが
「EnChroma」という眼鏡を開発したお話。
今まで色を体験したことがない
色盲のある父親が、”色”が見えるようになる瞬間が
動画で紹介されていました。
■そして、この眼鏡「EnChroma」の紹介映像では
色盲の方が、自分自身の感覚について、
そして色が見えた時に気持ちを語ったシーンが登場します。
「この色、今まで、見えなかったよ。
ちょっと泣きたいわ。」
「すばらしい。
自分が知らなかったスペクトラムの端を見ているようだ。」
「(夕日を見て、興奮して)
あれが、君たちが毎日見ているものなの?ねえ?」
「すべてがより良く見えるよ、そう全てが。」
色が見える人が、当たり前と思えている世界。
それ自体が、心を震わせ、涙を流すほど素晴らしい、
そう興奮しながら語るのです。
そして、同時に自身の色盲についても、
こんな意見を語る方もいました。
「本当に、そこまで色盲について考えていなかったの。
それは、私が対処しなければならないもので、
私にとってたいしたことではなかったの。
でも色は素晴らしい体験で、
人々はおそらく当たり前のことと考えているんだ。」
「その時、私は色盲なんてものがあるなんて、知りませんでした。
(6歳か、7歳の時)知らなかったのですから。
だから、両親にも言いませんでした。」
■このお話を聞いて、
皆さまはどう感じますでしょうか。
色鮮やかに見えている世界の価値、
当たり前だと思うものの素晴らしさ・・・
普段あまり考えたことがないことを考え、感じられた方も、
私と同様、いらっしゃるのかもしれません。
ちなみに、私が一番印象を受け、
考えさせられたのが、ある女性の
「本当に、そこまで色盲について考えていなかったの。
それは、私が対処しなければならないもので、
私にとって、たいしたことではなかったの。
でも色は素晴らしい体験で、
人々はおそらく当たり前のことと考えているんだ。」
という言葉。
彼女が、”色”という世界を初めて体験したときの、
<感じたことがない世界が、
これほどまでに素晴らしいものだなんて!>
という驚き。
これは「きっとそうなんだろうな」と、
想像し、共感するとともに、
もしかすると、この
「見えなかった世界を知ったときの感動」とは、
形や状況は違えども、あらゆる人にとって
大切にすべき感覚なのではないか、
と思ったのです。
■”色”を感じることと並べるのは、
適切ではないかもしれません。
でも、私たちも日々生きていく中で、
”まだ自分が知らない、新しい体験”
は数多くあり、またそれを経験するチャンスが
訪れることがあります。
それは、
・今まで興味を持ったことがないオーケストラのチケット、だったり、
・参加したことがないフルマラソンのお誘い、だったり、
・考えたこともないボランティアをする経験、だったり、
・大舞台でプレゼンをする機会、だったり、
色々な形でやってくるのでしょう。
そんな時に、
「いやいや、いいよ自分は・・・」
と、その世界を経験しないで、通り過ぎることも、
もちろんできます。
でも、もしかすると、
その世界は自分が知らなかっただけで、
【やってみたら、こんなにも素晴らしい体験だった】
という至高な世界が待っているのかも知れないわけです。
それは、ただ自分が”ある”とすら思っていなかっただけで、
実際には確かに存在し、人の心を震わせる…
そんな体験です。
(私も、フルマラソンを3回完走していますが、
最初は友人の誘いで、嫌々ながら何となく参加しただけでした。
でも、走り切った後は、
経験したことのないような最上級の達成感を味わいました。
そして、これは他の友人も同じことを言っています)
■冒頭のお話は、
「EnChroma」という眼鏡が、
色盲の方に”色の世界”というギフトを届ける、
というお話でした。
この話に並べるのはふさわしくないかもしれません。
しかしながら、
私たちそれぞれにとっても、
【まだ自分が見えていない、素晴らしき世界】
が、何かあるのではないか、
そのように思えてならないのです。
その世界と出会うきっかけが、
一つの眼鏡なのか、
ちょっとした一歩なのか、
人との出会いなのか、
それは人それぞれ違うのでしょう。
でも、「まだ見ぬ素晴らしき世界」があると思い、
視野を広げてみると、当たり前に過ぎ去る日常の中に、
思わぬ発見・興奮・感動があるかもしれません。
■「7つの習慣」の著者のコヴィー博士も、
”私達は世界をあるがままに見ているのではなく
私達のあるがままに世界をみているのだ”
といいます。
あるがままの世界の美しさ、素晴らしさ、
発見していきたい、そんなことを考えさせられた週末でした。
(ちなみに、本日の記事は、
色盲の方がよい悪いという話ではございません。
念のためですが、ご了承くださいませ。)
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。