価値観をニュートラルにする
■おはようございます。紀藤です。
土曜日は友人のお誘いで、
200人ほどが集まる英会話サークルへ参加してみたり、
また日曜日はテニススクールのコーチが参戦している
テニスの大会を見学に行ってみたり
この土日は、進んで新しい場所に顔を出していました。
知らない世界に行くと、
「こんな世界があったのか!」と、
自分のメガネ(=考え方)が変わり、
自らの可能性も広がる感覚がします。
新しい場所、知らない場所に顔を出すこと、
改めてですが、影響力大ですね。
お勧めです!
さて、早速ですが本日のお話です。
■少し前に、ゴールデンウィークに、
鎌倉に「座禅会」なるものに行ってきた、
というお話をいたしました。
知らない場所、新しい場所に行くと、
気づきが多い、とお伝えしましたが、
今日は、その座禅会の集まりで、
ある参加者のおばあちゃんから聞いた
「人生の智慧(?)」を共有したいと思います。
ちなみに、先日参加をした座禅会は、
80代の人も多く参加をしていました。
テーマがテーマだけに、
あんまり心が汚い(失礼)というか、
無礼な人は少なく、非常に気さくでいい人が多い集まり。
そこでお食事を一緒にした、
鎌倉老人会の会長をしている、
というおばあちゃんが、面白いお話を聞かせてくれました。
彼女は、
「年を重ねてからあるべき姿勢」
について教えてくれました。
おばあちゃん
「老人会をしているとね、ほんと色んな人と会うのよ。
老人会は鎌倉だけでも74のグループがあるから、
新しい人も入ってくることもあるの。
・・・でも、その中で溶け込める人とそうじゃない人がいるのね」
私
「へえ・・・溶け込めるかどうかの違いって、なんですか?」
おばあちゃん
「溶け込めない人は、
<自分のプライドを捨てきれない人>よね。
働いていた時に、どれだけ偉い仕事をしていたのか、
凄い人だったのかわからない。
でも、「俺は優秀なんだ!」 と老人会に入っても
そう主張する人、どこかで思っている人は、友達ができない。
結局、老人になってしまえば、
持っているものは命一つの人間。
誰も彼も変わらなくなるのだから、
謙虚に、今までの自分を良い意味で捨てなきゃダメよね」
私
「なるほど・・・。そうなんですね。タメになります。」
おばあちゃん
「結局、そうやって孤高な人、自分に固執しすぎる人は、
友達が少なくなって、話す機会が少なくなって、
ボケたり、早く死んでしまったりする人、ほんとに多いのよ。
だから、プライドは捨てて、
”コミュニケーション”と”頭を使うこと”。
これ、大事にした方がいいわよ。
・・・まあ、あなたにはまだ早いけどね(笑)」
と、ちょっとお茶目なおばあちゃんは、
「人生の智慧」を教授してくれました。
■確かに、おばあちゃんが言っていたような、
「自分が築き上げてきたものにこだわりたくなる」
という気持ちもわかるような気がします。
しかしながら、
「この考えが自分の全てだ!築き上げたものが俺の全てだ!」
と思うと、それが通用しなくなったとき、
自分が孤立してしまう恐れがある、
これもまた紛れもない事実だと思うのです。
・老人になって環境が変わった(=仕事を辞めた)
というのもそうですが、同時に、
・職場が変わった(=働き方の当たり前が変わった)、
・グローバル化で仕事のあり方が変わった(=短時間で成果を出す。成果主義)
など、大きな変化があったときも同様でしょう。
周りの大きな変化に気付かないまま、
「俺の今までのやり方が正しい!」
「俺は間違っていない、皆が違うんだ!」
と、固執してしまったとしたら、
氷河期を迎えた恐竜のごとく、
極寒の風雪に気付かず、環境に淘汰されてしまう・・・
そんなことになってしまうのかもしれません。
■「7つの習慣」では、
<”自らのパラダイム(=ものの見方、考え方)”が、行動と結果に影響をもたらす>
という話が、「基礎原則」として紹介されています。
要は「自分の考え方」が、
自分の人生の結果をも変えうる、ということですね。
そして、同時に気を付けなければならない、
と警鐘を鳴らしているのが、
<”自分のパラダイム(=ものの見方、考え方)”は、必ずしも正しいとは限らない>
ということです。
先ほどのおばあちゃんが教えてくれた、
「老人になっても、働いていた頃の肩書きで勝負しようとする人」
(= 偉い仕事をしていたから、自分は偉い、というパラダイム)
というのも、多くの優秀なベテランが陥りがちな罠、
なのでしょう。
老人の世界では、何の役にも立たないパラダイム(考え方)
にこだわっても、生み出す結果は、孤立なのですから・・・
■私たちに置き換えて考えてみると、
たとえ雨が降ろうが、雪が降ろうが、
会社が変わろうが、環境が変わろうが、
願わくば、どんな状況下でも、
強く、楽しく、たくましく生きて行きたいもの。
そのためには、自分の信念を持ちながらも、
パラダイム(=もののの見方、考え方)を柔軟にする、
言わば、
【自らの価値観をニュートラルにする】
という練習を常々しておくことが、
いざという時に大切になるのかもしれませんね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。