病から奇跡の復活を遂げた話
■おはようございます。紀藤です。
お久しぶりですね。
皆さまはGW、いかがお過ごしでしたか。
家でゆっくりされた方もいれば、
旅行に行かれた方、
それぞれの楽しみ方でお過ごしになられたかと思います。
「7つの習慣」では、
普段したくてもなかなか時間がとれない、
”休養””家族との時間””旅行””読書”のことを、
【第二領域(=緊急ではないけど、重要なこと)】
と呼びます。
ぜひこういった時間は、
これからも有意義に活かしたいものですね。
さて、本日から仕事はじめ。
張り切ってまいりましょう!
■私の話になりますが、
このGWのお休みを利用して、
前から行ってみたいと思っていた
「座禅会」
のようなものに2泊3日で参加してきました。
江の島にて、100名を超える人達が、
青森、新潟、福岡、兵庫、愛知、上海など、
全国津々浦々(+海外)から参加する会合です。
年齢としては、50~70代くらいの方が、
一番多かったのですが、
中には家族連れの方、学生の方などもいて、
非常に面白く、刺激的な場でした。
■内容はご興味があれば、
直接聞いて頂ければと思いますが、
今日、皆さまに共有したいお話なのが、
そこでお会いした松本さん(73歳)という方のお話。
彼は、10年前に、
大病で死の淵に立たされたそうです。
そこから病を克服した時のエピソードが、
非常に衝撃的なものでした。
10年前のある土曜日の朝、
彼は突然ベッドから動けなくなりました。
頭だけしか動かず、
首から下が、なぜか動かない。
「まあ、寝てれば治るだろう」
そう思い、日曜日になり、
月曜日になるものの、相変わらず全く動かない。
これはいよいよまずい。
そう思い、病院に行くと、
背骨の四番目の骨が潰れていたとのこと。
なぜ、突然潰れてしまったのか。
その原因は、「癌」でした。
癌によって、骨が浸食され、
そして骨がある時に潰れ、
それが脊椎のすぐ横の骨のため、その影響で、
首から下の神経が麻痺してしまった。
それが彼の状態で、診断した医師からは、
「もう仕事は辞めてください」
「財産を早めに処分した方がよい」
「車椅子を準備してください」
と、治る見込みがないことを、
暗に示され、また全身の骨に転移し、
”死”の可能性が高いことも告げられました。
それから、手術をして、
背骨の骨を取り除きました。
しかし、首から下の感覚は戻りません。
彼は、その状況になって、
「自分の体を信じて、気楽にやってみよう」
と思ったそうです。
それで、放射線治療も、抗がん剤も、
全部断る代わりに、南側の日が当たる部屋に移してもらい、
自分の体を信じて、病を克服しようと思いました。
その時に、ふと思ったそうです。
昔読んだ、あるインドの聖人の言葉でした。
『病は、何かを知らせるためのメッセージである』
『痛みを感じているうちは、生きている証拠だから、
それを噛みしめなさい』
そう思っているうちに、手術の効果か、何なのか
体の感覚が戻り始めました。
すると、悲鳴をあげたくなるような、
激痛が全身に走りました。
長時間、正座をし続けた足を延ばすと、
血が通って痺れるように、
長期間、神経が通っていなかった場所に、
神経が通り始めることで、とんでもない激痛を生み出したようです。
・・・痛み止めは貰わずに、
『痛みを感じているうちは、生きている証拠』
と思い、自分自身に言いきかせたそう。
「この痛みは生きている証拠だ。
いやはや、ありがたい。ありがたい」
と。
「痛みすら、ありがたい」
「この病は、きっと何かのメッセージだったんだろう」
肩の力を抜いて、
感謝、感謝と言い聞かせ、自分の体を信じて
日々を過ごしていると、
やがて手足の感覚が完全に戻ったそうです。
そして不思議なことに、
調べてみると、全身に転移していた「癌」も
消えていたとのこと。
そして、1年半のリハビリを経て、
完全に歩けるようになり、
運動もできるようになったそうです。
医者からは、「奇跡だ」と言われ、
理学療法士からも「ありえないです」
と言われるような、言葉どおり、
奇跡の復活を遂げた…
そんなお話を松本さんは、
教えてくれました。
■松本さんが言うには、
“『病は、何かを知らせるためのメッセージである』
『痛みを感じているうちは、生きている証拠だから、
それを噛みしめなさい』
このインドの聖人の言葉の意味が腹に落ちた時に、
体が変わり始めたような気がするんです”
とのことでした。
結局、何が原因で”奇跡の復活”を遂げたのかは、
正直なところ、確かめようもありません。
しかし、
「病は辛く、苦しい」と思うところを、
「病は何かのメッセージである」と発想を変えたり、
「痛みは逃げたい」と思うところを、
「痛みは生きている証拠」と発想を変えて向き合った、
という事実には尊敬の念を覚えますし、
そして、その彼曰く、その
「発想の転換」が病からの回復を助けた、
ということも驚きの一言。
「7つの習慣」では、
<パラダイム(物の見方・考え方)>を変えると、
結果が変わる、と言いますが、
もう、その次元を突き抜けているレベルです。
■最後に松本さんは言いました。
「元気なうち、健康なうちに、
色々な考え方を知っておくといいと思いますよ。
そうすると、その考えがいざという時に思い出されて、
きっとよい武器になりますから。」
病に対しても、
人生に対しても、
色々な発想を拡げておくこと、
思った以上に大事なことなのかもしれませんね。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。