書き切れないほどのこだわりを持つ
■おはようございます。紀藤です。
先日は、2件の商談と、
午後は米国から戦略実行のプロとして名高い
クリス・マチェズニー氏を招いた
「実行のための4つの規律」のワークショップでした。
多くの経営者様、部門長様、
お越し頂きましてありがとございました!
終わった後の感想として、
・実行の難しさと、有効なアプローチを学べました。
そして楽しいセッションでした。ぜひ、導入していきたいと思います。
・人間心理に基づいた”実行の仕組み”を作ることが
まず大切だと気が付きました。
などのコメントも頂き、
皆さまにとって濃厚な時間になったようで何よりでございます。
ちなみに、少しご紹介までに、ですが、
「実行のための4つの規律」は、
30万を超えるデータと、数百の組織調査、
15年にわたる時間、そして大変な研究費用(!)をかけて、
【ありとあらゆる組織に働く”実行するための原則”】
をまとめたものです。
・マリオットホテルの750ホテルでの導入、
・アプリランドホテルでの導入後、顧客満足度約20%の向上
・ペイレス(米国の靴チェーン)、
4500店舗での導入による売上3倍の効果、
など、実際に1500の組織に導入をし、
著しい成果を上げたことが証明されているプロセスです。
ご興味がある方は
無料プログラム説明会も行っていますので、
よろしければお越しくださいね。
■さて、本日のお話です。
先日は、テニスのお話でした。
漫画『ベイビーステップ』の主人公エーちゃんが、
日々の弛まぬ改善(ノートを取り続けること)で、
圧倒的な上達のスピードを遂げた、
というお話を紹介いたしました。
そのお話から、
”「改善できること」を常に考え続ける”
そして、
”1度した失敗を2度起こさない”。
こんな仕組みを作ることが、
私たちの成長を加速させてくれるのではないか、
そんな気付きを共有させて頂きました。
今日も続けます。
■ちなみに、繰り返しになりますが、
『ベイビーステップ』の主人公エーちゃんは、
【気が付いたことをノートに取りまくる】
という習慣がある、とお伝えしました。
そして、そんな彼の”テニスノート”は、
1年後、23冊にまで膨れ上がっていた、
そんな描かれ方をしていました。
これを見て、
「すごいなあ」と思うと同時に、
私は思いました。
「自分が同じこと(気付きをノートに書くこと)をやってみたら、
どれくらいのボリュームになるのだろう」
と。
私もテニスを始めて約1年。
ちょうどエーちゃんと同じくらいのキャリアです。
(エーちゃんは架空の存在ではありますが苦笑)
■・・・と、いうわけで先日、
・フォアハンドストローク
・バックハンドストローク
・ボレー
・サービス
・リターン
・フットワーク
・戦略
などのテニスの技術について、
【自分が気を付けていること】
をエーちゃんを真似て、
書いて書いて書きまくったわけです。
さて、私の場合、
どれくらいのボリュームになったでしょうか。
(ちなみに、エーちゃんは、23冊でした)
私の結果は・・・
・・・合計6ページ。(涙)
多いか少ないかで言えば、
ものすごーく少ない。
言い訳もできない少なさ。
大学ノート23冊とは言わなくとも、
せめて1冊分くらいは書きたかった。
■…自分で悲しくなるとともに、
このことを経て、気が付いたことがありました。
そして、それが今日、
皆さまに一番共有したいことです。
それは、
もし、ある道において
「プロになろう」「熟達レベルになろう」とするのであれば、
【書き切れないほどの”こだわり”を持つ】
ことが、とても重要なのではないか、
ということなのです。
恐らく、エーちゃんと私がテニスで戦ったら、
コテンパンにやられるでしょう。
なぜならば、
大学ノート23冊分の技術に
心を配っているテニスプレーヤーに
大学ノート6ページ分しか
こだわりを持たないプレーヤー(→私)が戦いを挑んだとしても、
その結果は目に見えているから。
6ページ分の能力で、23冊と戦っても、
あらゆる戦略・技術において、
常に上回られ、対処され、
圧倒されてしまうのが目に見えています。
■そして実際に、テニスのコーチに、
「テニスに対するこだわり」を聞いてみました。
すると、それはそれは、膨大、
かつマニアックなものが出てきます。
例えば、
・手首を微妙に伏せる感覚が大事
・右足親指への力の込め方
・ラケットを持たない手の、指先への意識
・体を回転させた時の、右ひざの開き方
・・・などなど。
私にはさっぱりわかりませんでした。
テニスをある程度熟達した人でなければ、
恐らくわからない領域なのかもしれません。
しかしながら、このような、
【熟達した人でなければわからない領域】
に対する”こだわり”が多ければ多いほど、
その人の「凄さ」「一流さ」の証明となる、
そのようにも言い換えることができるのではないでしょうか。
■一流の料理人が、
二流の料理人が考えもしない”食材の管理方法”をするように、
一流の講師が、
二流の講師が及ばない”気配り”をするように、
一流の営業が
二流の営業が考え付かない”プレゼンのこだわり”を見せるように、
「熟達した人」vs「そうでない人」
の間には、
【圧倒的なこだわりの量の差】
なるものが、存在するように思えるのです。
■「7つの習慣」では、
”第七の習慣 刃を研ぐ”において、
”自分自身の知性、肉体、精神、人間関係を磨き続けることこそが、
「7つの習慣」の日々の実践のプロセスである”
といいます。
今回のお話の
「多くのこだわりを持つ」ということも、
自分を磨くための一つの視点ではないか、
そう思います。
とすると、
普段あまり考えないことではありますが、
『自分自身の専門分野において、
自分はどれだけのこだわりを持っているのだろう?』
ということを、自問自答してみると、
自分自身の立ち位置が明確になり、
「まだまだ足りない…」、と思えたり、
「結構いけてるじゃん」と自信を持てたりするのかもしれませんね。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。