学びを血肉にする「リピートトレーニング
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、4月から続々と開始になる、
ディスカバリー研修の打ち合わせ続き。
夕方からは「叱り方」なるものについて、
調査をすべく、本と向き合っておりました。
■先日もお伝えしましたが
日曜日夜に、テニスをスクールの仲間2人きりで、
3時間休みなくやり続けました。
(お陰様で、筋肉痛がすごいです苦笑)
ちなみに、相手の友人は、
テニスが非常に上手。
ですので、自分が失敗すると、
同じところに何度も”愛のある攻め”をしてきます。
私は”バックハンド”が苦手。
ですから、よく失敗します。
すると、何度も何度も
私がバックで打たなければいけないほうに
彼は打ち返してくるわけです。
彼はいいます。
「来週試合でしょ?
バックハンド克服しないと、やられちゃうよ(笑)」
■そういいながら、3時間、
執拗にバック、バック、バックの嵐。
ネットにひっかけたり、
オーバーしてしまったり、
失速してしまったり、失敗を繰り返す私。
悔しい。
でも、失敗を続けていると、
気が付くこともあります。
「今のは、振りが早かったな」
「今のは、面がこすれすぎていたかも…」
「今のは、もっと体重移動を速くすべきだった」
「今のは、引きが遅れていたな」
スクールで習ったことを、
実際にやりながら、実感し、気付く。
それを自分で反省・省察し、
間違っていたバクを潰すかのごとく、
何度も何度も何度も改善を繰り返す。
そうすると、ようやく
「あっ・・・!こんなカンジかも?!」
と、”出来た実感”を感覚として
捉えられるようになり始める。
すると、不思議とだんだん
良いバックで返球できる確率が高くなっていく。
失敗を繰り返しながら
”少しずつ使える武器”へと
理論でのみ知っていた、バックハンドが成長している・・・
■3時間ほどの集中特訓ではありましたが、
S的な友達のおかげで(?)で
上達を、肌で感じることができました。
そして、その時、
ふと思ったわけです。
「このこと(上達するステップ)は、
テニスに限ったことではないのだろうな」
と。
私たちは、”研修”という形で、大切だと言われることを、
受講者の方にお伝えしています。
例えば、
・相手の話を傾聴すること
・主体的な言葉を使うこと
・日々の計画を立てること
などがそうでしょう。
これらが、「なぜ大切なのか」そして、
「どのように行うのか」も、もちろん研修でお伝えします。
一生懸命、できるだけ
インパクトを持ってお伝えします。
しかしながら、どれだけやっても
当然ながらそれは、ごくごく短い時間。
残念ながら、あくまでも
”大事な事を知った”という段階にしかすぎません。
”出来ること”、とは似て非なるものです。
いわば、私が”バックハンド”を
スクールで教えてもらったのと同じように、
理論はわかる、コツも頭ではわかる。
でも、実際はできない・・・
(だって、練習していないから)
この状態に非常に近いと言えるでしょう。
■では、実際にできるようになるためには、
どうすればよいのでしょうか。
これまた先ほどのテニスと同様の話だと思います。
私が何度もバックハンドに打ち込まれて、
何度も何度も失敗を繰り返しながら、
出来る感覚をつかんだような、
【繰り返しの練習(=リピートトレーニング)】
と呼ばれるものが必要になるのでしょう。
■学んだことを、早速現場でやろうとしてみても、
始めはうまくいかない。
「あれ、こんな感じだっけ?」
「あんまり、響かないぞ…」
そんな感覚を持ちながら、
失敗→反省→実践→失敗→反省→実践→
失敗→反省→実践→失敗→反省→実践→…
を繰り返して、
ようやく自分のもの、自分の血肉になっていく。
形は違えども、
今までと違うやり方をする、という意味では、
研修で伝えるような、
・ミーティングで、愚痴でなく主体的な言葉を使ってみる
・部下に傾聴を実践してみる
というものも、同じようなものでしょう。
■だからこそ、もし学びを、
効果、成果につなげようとするのであれば、
学んだり、知ったりした後に、
【どれだけ現場で実践をしようとしたか】
にこそ、重きを置くべきではないか、
そう強く思うわけです。
■つらつらと書いてしまいましたが、
要するに、
1、やり方を”知ること”と”できること”は違う
2、”知ったこと”を、”できること”にするためには、
多かれ少なかれ「繰り返しの練習」(=リピートトレーニング)が必要。
3、だからこそ、”研修で学ぶ時間”、だけでなく
その後、「現場で実践する時間」&「現場で実践する場」を
大事にすることが、効果・成果を感じる上で大事なのではないか
そのように思う次第です。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。