「痛み」が、行動を生む
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、最近よくお会いさせて頂く、
とあるシステム会社様とディスカッション。
気が付けば2時間くらいたっていて、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
(Kさん、Sさん、Wさん、長時間ありがとうございました!)
お話させて頂いた内容が、
社員の皆様の仕事と人生に影響を与えられるよう昇華されるべく、
私も引き続き考えたいと思います。
その後は、これから始まる新人研修に向けて、
7時間ひたすらPCに向き合い、
「知的創造」(第二の習慣)でした。
夜は大好きなテニス。
■さて、先日のC社様との話で、
社員が「自分で成長のリズムに乗れる or 乗れない」は、
【「小さな成功体験」を感じられたかどうか?】
が関わっているのでは、という話になりました。
その話をしばらく考えていて、
『目標達成する技術』(著:マイケルボルダック)
という本より、興味深く感じたお話がありました。
今日はその内容を共有させて頂きます。
■マイケル氏によれば、
「小さな成功体験」を感じるためには、
避けては通れない必要不可欠なものがある、
と言います。
それが何かというと、
【行動すること】
である、と。
・・・まあ、当然です。
当たり前ですが、
何もしなければ、
失敗も成功もありません。
(長期的には、淘汰されていくかもしれませんが…)
逆に言えば、
”「行動をする」というチャレンジ”を、
高サイクルで繰り返していけば、
”犬も歩けば棒にあたる”
ならぬ、
”人も行動すれば、成功(または失敗)にあたる”
というように、
「小さな成功体験」を体験する、
きっかけも生まれるのでしょう。
■さて、ここからが本題。
「小さな成功体験が、”自分で成長できる人”になるために必要」
ではないか、という話でした。
そして、
「そんな小さな成功体験をするためには、”行動すること”が必要」
とマイケル氏はいいます。
では、小さな成功体験を生み出せる
”行動する人”と”行動できない人”の違いは、
何から生まれるのでしょうか?
研修や本で、見て、聞いて、
行動できる人もいれば、出来ない人もいます。
この違いは、何なのでしょうか。
このことについて、
先にご紹介をした書籍のマイケル氏は
こう述べます。
<行動できるかどうかは、【痛み】を感じているかどうかである>
と。
【痛み】を感じているかどうか。
これが、先ほど述べた、
”行動する人”と”行動できない人”の違いを分ける要素である、
そのように言うわけです。
■確かに、
「何でこんな失敗をしてしまったんだ、もうイヤだ」
「いつも怒られてばかり。自分を何とかしたい」
「なぜ、彼女と自分はこうも違うのか」
「本当の自分はこんなはずじゃない…」
などなど、
日々の生活の中で
このような”痛み”を感じているとしたら、
「何とかこの状態を抜け出したい」
という、避けがたい感情となり人の行動を促す
というのもわかる気がします。
歴史や偉業を成し遂げた人を考えても、
その源泉は”痛み”でした。
私の尊敬する、日本の哲学者 故・中村天風氏も
(山本五十六、松下幸之助を始め偉大な賢人の師匠と呼ばれた人)
「病で死の淵に立たされた」という”痛み”がきっかけで、
悟りの道を開きました。
私が新卒で入社したワタミの渡邊美樹氏は、
若い頃に母を亡くし、父の会社が倒産し、
幼いながら「なぜ自分が?」という”痛み”を感じたことが
社長となり、一代で巨大な企業へと成長させたきっかけである
と語っていました。
戦後、日本が大復活を遂げたのも、
あの時代、戦争の痛みから何とか立ち上がろう、
というエネルギーが”奇跡の日本”を生み出したきっかけになった、
と言われることがあります。
そして私も自己啓発に染まったのは
身体が小さく、弱かった幼少期の劣等感が源泉です。
(私の場合、偉業を成し遂げてはいませんが…汗)
■すなわち、
「”痛み”が行動の源泉になる」
という話は、確かにその通りではないだろうか、
と思えるのです。
もしそれがそうだとするのであれば、
今何かしらの”痛み”を感じている人は、
「行動する力」を持ちうる人であり、
「成功する可能性を秘めた人」と言えるのでしょう。
前向きに考えれば、非常にハッピーな人、といえるかもしれません。
逆に言えば、
何も”痛み”を感じていない人こそ変わりづらい、
ということになるのでしょう。
そういう人が変わるには、
「強制的な”痛み”」
が必要になるのかもしれません。
変えるきっかけをあたえるのであれば、
・鬼上司の、叱り飛ばし。
・難しい仕事での失敗。
・地獄のような恐ろしい研修体験。
・危険極まりない新しいプロジェクトに自ら手を挙げる。
など、
痛くて痛くて仕方がない、
そんな感情を演出をしたり、
その可能性を持ちうる場に飛び込んでみたりすることが、
変化のきっかけになるのかもしれません。
■色々話が広がりましたが、
要は、
1、小さな成功体験が、”自分で成長できる人”になるために大切。
2、成功体験を積むためには、”行動すること”が必要不可欠。
3、「行動すること」の源は、【痛み】である。
4、だからこそ、【痛み】を感じていたら、
むしろ変わる資格を持ちうる人、ということでハッピーに思ってはどうか。
また、変わりたい、と思うのであれば意識的に【痛み】を演出してはどうか。
という話でした。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。