短期的な処方中毒よりも、長期的な体質改善
■おはようございます。紀藤です。
先日は3件のアポイント。
昼からはHRサミットという人事のイベントで、
「なぜ、組織は重要な戦略を[実行]できないのか?」
というテーマで弊社の講演。
”実行なき計画の不毛さ”
なんて言葉があるようですが、
組織でも個人でも、何かするときは、
実行なくては何も起りえない。
改めて
「行動すること」「実行すること」
の大切さを噛みしめました。
さて、では本日のお話です。
今日は「短期的な処方中毒にならない」
というテーマで思ったことを共有したいと思います。
■実は最近、あるジャンルの本を
読み漁っています。
例えば、近々で読んだ本だと、
『糖質のチカラ』
『アレルギーは腸で治る』
『油を断てばアトピーはここまで治る』
『アトピー性皮膚炎 1000人の証言』
『9割の医者が知らないアトピーの治し方』
などなど。
要は「アレルギー体質改善」の本にハマっています。
・・・というのも、
私は生まれてこの方、
アレルギー体質で、悩まされ続けてきました。
(こんな告白をするのもなんですが…)
アレルギー性鼻炎に、
アトピー性皮膚炎。
そして、極めつけは喘息。
■アレルギー性鼻炎については、
”生まれてから、両方の鼻が同時に開通したことがない”
(つまり、片方でしか鼻呼吸ができない)
という状態でした。
ですから、4年程前、
一念発起して(?)全身麻酔の手術を断行。
鼻の軟骨を削り、
鼻腔を拡げ、粘膜を切除する、
「鼻中隔婉曲症矯正術」
という、大それたネーミングの手術を、
約10日間の入院を経て、受けました。
・・・にも関わらず、
根本の「アレルギー体質」が治っていないため、
結局、粘膜が再生し、鼻水が止まらない、
悲しき状態に逆戻りしてしまいました(涙)
■しかし、最近ある記事を読み、
ふと思ったのです。
それはある仕事の生産性に関する
アンケートだったのですが、
「アトピー性皮膚炎の患者の生産性は5%低い傾向がある」
「鼻炎の患者の生産性は5%低い傾向がある」
というものでした。
つまり、単純計算で足してみると、
「自分は10%近くも生産性が低がっている(!)」
ということになります。
こんな状態では、
満足して趣味のテニスも心から楽しめない、
仕事だって、全力で打ち込みづらい、
そんなことを思い、
「いっちょ根本治療をしてみるか」
と考えたわけです。
■すると、知らない情報が出るわ、出るわ。
説明すると長くなりますが、
・栄養素が重要
・糖たんぱくと糖鎖の働き
・油が及ぼす影響
・肉・牛乳とは体にどんな影響があるのか
・食事が大事な理由とは
などなど、
色んな学者、医師が諸説伝えているものの、
共通しているのは、
「食生活の習慣」「運動習慣」「睡眠」
などでした。
つまり、どの識者も、
【短期的な(薬の)処方箋だけでは、解決にならない】
といっていたわけです。
■でも、不思議なもので、
「短期的な処方」
に慣れるとそれが普通になります。
私にとって、鼻炎だって、皮膚炎だって、
いつもある症状。
定期的に病院に行き、薬をもらうのも、
日々
「副腎皮質ホルモン(通称:ステロイド)」
「アレグラ(アレルギーを抑える薬」
を使うのだって、それで症状が治まればよい。
そして、薬を使い続け、
薬が切れるか、無理をするとぶり返す、
よくよく考えると、
特に快方には向かっていないけれども、
「短期的な処方」
を繰り返すことに慣れてしまっているので、
疑問も持たず繰り返していたわけです。
■でも、よくよく考えてみると、
先ほど紹介した書籍の識者が言うように、
”「短期的な処方」で回避する”
というのは、実は何も解決をしていないわけです。
ある症状に対しては、
抜群の効果を発揮する薬も、
それは短期的に草を刈り取っただけ。
根を刈り取っていない雑草のように、
次から次へとボウボウと症状が発生する状態です。
このことに思いを馳せたときに、
やはり、結局は、
【根にアプローチしなければ、解決しない】
ということを改めて強く感じたのです。
■と、私の病歴の話が長くなってしまいましたが(汗)
このことは、私たちの人生全般に言えるのではないか、
というのが今日皆様に共有したいことなのです。
よく様々なスキル本を見かけます。
・人脈を広げる「愛想の良い挨拶のテクニック」
・すぐに仲直りできる「傾聴のスキル」
・稼げる営業になる「クロージングの5つの技法」
などなど。
もちろん、それも効果的な手法の一つ。
でも、そればかりを
「短期的な処方」として使いまくったとしても、
そもそもの「本人の性格(=根っこ)」が腐っていたら、
いずればれるでしょうし、
良い人脈も、良い人間関係も、良い成果も、
長期・継続的に出し続けることはできないように思います。
結局は、その人自身が内面から、
根本的に変わるという、
”長期的”な視点
を抜きにしては、大きな変化は考えづらい、
そんなものなのかもしれません。
■何かの症状に、
劇的な変化をもたらす”短期的な処方”も大切。
でも、お伝えしたいのは、
”短期的な処方”に頼って今をしのぐだけよりも、
”長期的な体質改善”をするようなアプローチの方が、
健康においても
ビジネスにおいても、
土台となり、地力を高める
非常に大事なことではないだろうか、
そのように強く思った次第です。
”短期的な処方”と”長期的な体質改善”
バランスを大事にしたいものです。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。