オセロのごとき、小さな一打を繰り返す
■おはようございます。紀藤です。
昨日は製薬業界の会社様の、
社長を始めとした皆様と、
リーダーシップ研修について打ち合わせ。
全社員に「7つの習慣」を導入頂いておりますので、
今回のリーダーシップ研修で相乗効果的に、
益々飛躍されるはず。(そう、信じております)
私も、全力を尽くさせて頂きます!
A社の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。
■先日はとある講師の方とランチを一緒にしました。
その講師の方は、3万人以上の人に研修を実施している超ベテラン。
私もその人格と能力に尊敬の念を強く抱いている一人です。
そんな彼に、人材教育について、
とある質問をしてみました。
今日はそのやりとりから感じた、
「人や組織が、”変わる” メカニズム」について、
思うところを共有したいと思います。
■ちなみに、私がした質問は、このようなもの。
「”教育で会社を変える”って、大変なことですよね。
〇〇(講師)さんは、会社を変えるために、何が必要と思いますか?
そして何をもって ”会社が変わった” と言えると思いますか?」
と、我ながら抽象的な質問(汗)
とはいえ、人材育成に関わる方であるならば、
誰もが一度は考えたことがある、
気になる質問内容ではないでしょうか。
■そして、そんな質問、
「変えるために何が必要か?」
「何を持って変わったとするか?」に対する、
講師の答えは、このようなものでした。
「まず残念ながら、会社はそんな簡単には変わらないよね(苦笑)。
でも、変わるために必要なこと、と言えば、
”一人の意識と行動が変わること” じゃないかと思うよ。」
「そして、”会社が変わる”というと、大きすぎる話。
だから、何を軸に判断したらよいかわからない。
でも、【”一人の小さな成功体験” が増えたかどうか】は
会社が良くなっているかどうかの手掛かりにはなるはず。」
■「変えるために必要なものはなにか?」
「何を持って変わったとするか?」
この答えについては、
色々な意見があるかと思います。
そして「これである」という答えもないのかもしれません。
ただ、よくよく考えてみれば、
会社という「大きな存在」が変わるということは、
・「1人の意識、行動」が変わること
・「1人の小さな成功体験」が増えること
の積み重ねでしかない、というのは、
至極まっとうなことのようにも思えます。
■劇的な環境の変化(トップの交代、M&Aなど)がない限り、
既存の組織が変わる、というのはなかなか難しいもの。
次第に変えていこうと言うのであれば、
小さな変化の積み重ねから、
徐々にうねりを生み出し、
大きな変化・インパクトに変えていく、
それが現実的なステップのように思います。
とはいいながら、ともすればつい、
「何かを変えよう!」とすると、
まるで魔法の杖を振るかのごとく、
「一振りするだけで、何もかもが変わる」
ということを期待してしまう・・・。
しかしながら(そして残念ながら)、実際には、
そんな”魔法の杖”のようなものはないのでしょう。
■変えたいもの、変えようとするものが、
・受け身がちな組織の文化、
であれ、
・ちょっと信頼を失いがちの妻との関係(汗)、
であれ、
・1か月前に始めた英語勉強の成果、
であれ、
大切で、重要だと思う事こそ、
変えていくためには時間がかかる、
それが現実なのではないでしょうか。
■「何かを”変える”メカニズム」というのは、
一面、真っ黒なオセロを、
一つずつ、着実に、そして愚直に白を増やし続けるように、
果てしなく地味な作業かもしれません。
でも、愚直に白を置き続ければ、
いつか、ある時を境に、白が一気に増えていく。
もしかすると、
人が変わる、
人間関係が変わる、
組織が変わる、
というように、何かが変わる、
何かを変えるということは、そのような
「オセロの一打」
の繰り返しなのではないでしょうか。
■「7つの習慣」も人生を変える書と言われることがあります。
しかし、それが表す「習慣」という言葉は
「行動の積み重ね」とも言い換えられます。
組織においても、
自分自身についても、
大きく、根本的な変化を望むのであれば、
薄紙を一枚一枚重ねるかのように、
オセロの白の一打を繰り返すように
小さな行動を繰り返すことこそ、大切なのでは、
そう思えてならないのです。
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。