小さな削減、大きな成果
■おはようございます。紀藤です。
昨日は10時半から23時までお客様とご面談&会食。
(Tさん、昨晩はありがとうございました!)
午前中は、医薬業界の役員の皆様に、
管理職研修についてのお話。
午後は金融業界、保険業界の方と
営業研修やリーダーシップについて討議。
人材育成についての話は、
いくら話しても飽きることがないですね。
今日も新宿にて150名の大型セミナー。
楽しみです。
■さて、今日のお話。
先日、個人的に「ある方の仕事術」を目の前で見て、
目からウロコが落ちました。
そのお話から、
”面倒くさくても、新しいシステムを作る価値”
について思うことをご共有したいと思います。
あるAさんの場合。
(有名コンサルティングファームに勤務。テニスがプロ並みに上手い)
彼が、最近の”こだわりの仕事術”について
教えてくれました。
「iPhoneの音声認識機能(Siri)、使ってます?
あれを活用し始めて、格段に仕事が早くなったんですよ。」
そういうと彼は、
おもむろに自分のiPhoneを取り出して、
私の目の前で ”こだわりの仕事術” を見せてくれました。
どうやらメールを返信しているようです。
「おせわになっております まる かいぎょう
こんばんはよろしくおねがいいたします まる」
かなり早口。
「いやあ、さすがにこれは機械では聞けないだろう」と思っていると、
ディスプレイにはこのような文字が。
<お世話になっております。
今晩はよろしくお願いいたします。>
かなり正確に、
しかも、ものの5秒で上記の文章が完成していました。
もちろん私も、
”音声認識機能”というものは知っていましたし、
活用もしています。
でも、「メールは打つもの」という認識でいたし、
そもそも今までのタイピングの方がやり慣れていて、
「音声認識でメールを全部つくり、送信する」
というように、仕事の習慣自体を変えようという発想には至っていませんでした。
■話が変わって、Bさんの場合。
(非常に儲かっている会社の社長様です)
彼は、音声認識機能Siriを利用するだけでなく、
独自にシステムを構築して、
”留守電に声を残すと、
アシスタントにボイスメールとしてCCで指示が飛ぶ仕組み”
を創り出したそうです。
このことで、
彼自身メールを打つ手間がなくなることは元より、
彼のアシスタントさんも電話によって仕事が中断されることがなくなり、
集中力を持続して仕事が出来るようになった、
そうして、会社全体の生産性が格段に上がった、
そんな話を教えてくれました。
■正直、
「新しいシステム(仕事の習慣など)を作る」
のは面倒くさいです。
色々調べないといけないし、
それを変えたからと言って、必ずしも上手くいくとは限らない。
時間も取られるし、
そもそも最近のツールはよくわからない。
(私自身がそう思っています・・・汗)
それでも、
「新しいシステム」がもたらしてくれる価値は、
膨大な可能性を秘めている、
Aさん、Bさんの話を聞き、
よりそう思えるようになってしまいました。
試しに、どれくらいの時間のインパクトがあるのか
こんな計算をしてみました。
例えば先にあげたメールの場合。
「1分で終わるから」と、今までのメール返信を続けた場合。
1日10回メールを打って、365日過ごすとします。
1分×1日10回×365日=3650分。
”1年間で3650分”、メール返信に時間を使います。
「もっと早く20秒で出来る仕組みを作ろう」
と思って、メール返信のやり方を変えた場合。
20秒×1日10回×365日=1216分です。
”1年間で1216分”。
その差分、
3650分 - 1216分で、
【年間 約2400分(=2,5日間)】
になるわけです。
2,5日間、というのはなかなかの時間ではないでしょうか。
メール返信の時間活用だけで、
頑張れば、グアムにも行けそうです。
■今は、様々なシステムや、
便利なものがどんどん出てきています。
そして、それには多くの可能性が秘められています。
もちろんなんでもかんでも飛びつけばいい、
というものではないと思います。
でも、
「何だか最近のモノはわからん。興味ない」
と食わず嫌いで終わらせてしまうよりも
「何か劇的なヒントがあるかもしれない」
と、より良い方法をアンテナ高く探した方が、
【小さな削減、大きな成果】
へと繋がり、より短い時間で、
より多くのことができるようになり、
ひいては、自分にとってより大切な仕事、
家族、趣味などの時間を作れるようになるのではないか、
そんなことを感じるのです。
新しいシステムや仕組みを考えるのは、面倒くさいです。
また入れたときに「今までと何か違う」という
免疫不全、アレルギー反応が起りもしますが、
それでも常により良い方法を模索していくこと、
それこそが、変化の時代に求められている私達の仕事のスタンスなのではないかなあ、
と強く思った次第です。
(想い溢れて、長文失礼いたしました)
最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。