時代が変わり、そしてゲームも変わった
■おはようございます。紀藤です。
昨日は愛知へ出張でした。
新幹線から見える富士山が、
頭の部分だけ綺麗に雪化粧をしていて、
思わずその美しさに見とれてしまいました。
パソコンをいじって下を向いていてばかりでは、
見えないものがたくさんありますね(笑)
■さて、本日はワークライフバランスで有名な、
小室淑恵さんのプレゼンに、非常に考えさせられましたので、
その内容を共有したいと思います。
■ちなみに、そのプレゼンのタイトルは、
「人口構造から見るゲームチェンジの必要性」
というもの。
なんだか小難しく聞こえるかもしれませんが、
非常にわかりやすく、納得感のあるお話です。
色々お伝えされていることはあるのですが、
小室氏のお話の総論としては、以下のような内容でした。
<人口構造から見るゲームチェンジの必要性>
・1960~90代まで、日本は長時間労働で成長する「人口ボーナス期(※1)」だった。
・しかし、90代以降以降、日本は長時間労働では成長が難しい「人口オーナス期(※2)」に入った。
しかも物凄いスピードで。
・かといって「あの成長していた労働人口が多い人口ボーナス期をもう一度!」としても、それはやってこない。
人口ボーナス期は一度しか訪れない。
ゲームは変わった。
・つまり、ルールを変えなければいけない。
「人口オーナス期」に合ったルールに変えていかないと、日本はもう経済成長ができなくなる。
・そのルールとは、
「短時間」「男女ともに」「色んな条件の人が活躍できる」
という働き方を認めること。そうしないと、(ビジネス上の)ゲームにもう勝てない。
※1 人口ボーナス期とは
=労働力人口がたくさんいて、高齢者がちょっとしかいない国の状態。
社会保障費が全然かからない。だから、経済も発展する。
※2 人口オーナス期とは
= 労働力人口がへり、高齢者がいっぱいいる国の状態。(支えられる人のほうが、支える人より多い)
社会保障費がたくさんかかる。労働人口でも、介護などを抱えた人が多くなる。
高学歴が多くなるため、人件費も高い(日本の人件費は中国の8倍、インド9倍)
■また、小室さんは、こうも述べていました。
「労働時間を変えれば日本を救うことができる。
そして、タイムリミットはあと3年でしょう。
これから、団塊ジュニア世代が70歳を超えます。
すると、育児・介護など事情を抱えた人も増えます。
”普通にバリバリずっと長時間働ける”という人は、むしろ少数派になってきます。
事情を抱えた人が多数になります。
事情を抱えた人は、短時間で、成果を出さねばいけません。
そしてそういった人を認め、評価するルールがないと、
日本は全体と経済成長をしていきません。
だからこそ、リーダーは、
限られた時間の中で成果を出す、ということを後輩たちに示す必要があるし、
働き方のルールを変えていかなければいけないんです」
と。
もう、なんでしょう。
物凄く共感してしまいました。
「人件費が高いから、長く働けない状況だから、
1時間あたりの生み出す価値を高くしなければいけない」
シンプルで、わかりやすいがゆえに、
すごく納得させられます。
私達が真剣に取り組まなければいけないことなのだろう、
と思わされます。
■時間管理。働き方。
「7つの習慣」でも、上記の内容に関する、
時代を超えた智慧をお伝えしています。
私達が、高い成果を生み出し続けるためには
【第三の習慣 最重要事項を優先する】
を実践することが大切である、というもの。
すなわち、
「仕事でも人生でも、重要なことにフォーカスをすることが、
高い生産性、より良い結果をもたらしますよ」
ということです。
「重要なことに集中?そんなの当たり前だよ」
と思われるかもしれません。
しかしながら、2006年から2011年に約35万人のビジネスパーソンに行った
「時間の使い方」に関する調査によると、
1日のうちの時間の使い方は、
「重要なこと 60% 重要じゃないこと 40%」
という割合だったそうです。
「60%あれば、それでいいじゃないか」といえばそれまでですが、
小室さんが主張されるように「ゲームが変わった」のであれば、
そして、短時間で、圧倒的な成果を出すことが私たちに求められるのであれば
”重要なこと”に費やす時間は60%だけでなく、
65%、70%、75%と、
より高みを追求していく必要があるのではないでしょうか。
■新しい働き方のために、新しいルールを作ることも、もちろん重要。
しかし同時に、私達、個人個人の
”時間に対する意識”
もより洗練させていく必要があるように思います。
ダイバーシティ、ワークライフバランス、
など色々なキーワードが叫ばれる中ですが、
「働き方」と「時間の使い方」は切っても切り離せない関係。
こんな時代だからこそ、
「時間の使い方」、今一度真剣に向き合う必要があるのだろうな、
と改めて思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。