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452号 2015年1月15日

時代が変わり、そしてゲームも変わった

■おはようございます。紀藤です。

昨日は愛知へ出張でした。

新幹線から見える富士山が、
頭の部分だけ綺麗に雪化粧をしていて、
思わずその美しさに見とれてしまいました。

パソコンをいじって下を向いていてばかりでは、
見えないものがたくさんありますね(笑)

■さて、本日はワークライフバランスで有名な、
小室淑恵さんのプレゼンに、非常に考えさせられましたので、
その内容を共有したいと思います。


■ちなみに、そのプレゼンのタイトルは、
「人口構造から見るゲームチェンジの必要性」
というもの。

なんだか小難しく聞こえるかもしれませんが、
非常にわかりやすく、納得感のあるお話です。

色々お伝えされていることはあるのですが、
小室氏のお話の総論としては、以下のような内容でした。


<人口構造から見るゲームチェンジの必要性>

・1960~90代まで、日本は長時間労働で成長する「人口ボーナス期(※1)」だった。
・しかし、90代以降以降、日本は長時間労働では成長が難しい「人口オーナス期(※2)」に入った。
しかも物凄いスピードで。
・かといって「あの成長していた労働人口が多い人口ボーナス期をもう一度!」としても、それはやってこない。
 人口ボーナス期は一度しか訪れない。
 ゲームは変わった。
・つまり、ルールを変えなければいけない。
 「人口オーナス期」に合ったルールに変えていかないと、日本はもう経済成長ができなくなる。
・そのルールとは、
 「短時間」「男女ともに」「色んな条件の人が活躍できる」
 という働き方を認めること。そうしないと、(ビジネス上の)ゲームにもう勝てない。
 
※1 人口ボーナス期とは 
  =労働力人口がたくさんいて、高齢者がちょっとしかいない国の状態。
    社会保障費が全然かからない。だから、経済も発展する。
※2 人口オーナス期とは 
 = 労働力人口がへり、高齢者がいっぱいいる国の状態。(支えられる人のほうが、支える人より多い)
   社会保障費がたくさんかかる。労働人口でも、介護などを抱えた人が多くなる。
   高学歴が多くなるため、人件費も高い(日本の人件費は中国の8倍、インド9倍) 


■また、小室さんは、こうも述べていました。

「労働時間を変えれば日本を救うことができる。
 そして、タイムリミットはあと3年でしょう。
 これから、団塊ジュニア世代が70歳を超えます。
 すると、育児・介護など事情を抱えた人も増えます。
 ”普通にバリバリずっと長時間働ける”という人は、むしろ少数派になってきます。
 事情を抱えた人が多数になります。
 事情を抱えた人は、短時間で、成果を出さねばいけません。
 そしてそういった人を認め、評価するルールがないと、
 日本は全体と経済成長をしていきません。
 だからこそ、リーダーは、
 限られた時間の中で成果を出す、ということを後輩たちに示す必要があるし、
 働き方のルールを変えていかなければいけないんです」
と。

もう、なんでしょう。

物凄く共感してしまいました。

「人件費が高いから、長く働けない状況だから、
 1時間あたりの生み出す価値を高くしなければいけない」

シンプルで、わかりやすいがゆえに、
すごく納得させられます。

私達が真剣に取り組まなければいけないことなのだろう、
と思わされます。


■時間管理。働き方。

「7つの習慣」でも、上記の内容に関する、
時代を超えた智慧をお伝えしています。

私達が、高い成果を生み出し続けるためには
【第三の習慣 最重要事項を優先する】
を実践することが大切である、というもの。

すなわち、
「仕事でも人生でも、重要なことにフォーカスをすることが、
 高い生産性、より良い結果をもたらしますよ」
ということです。

「重要なことに集中?そんなの当たり前だよ」
と思われるかもしれません。

しかしながら、2006年から2011年に約35万人のビジネスパーソンに行った
「時間の使い方」に関する調査によると、
1日のうちの時間の使い方は、
「重要なこと 60%  重要じゃないこと 40%」
という割合だったそうです。

「60%あれば、それでいいじゃないか」といえばそれまでですが、
小室さんが主張されるように「ゲームが変わった」のであれば、
そして、短時間で、圧倒的な成果を出すことが私たちに求められるのであれば
”重要なこと”に費やす時間は60%だけでなく、
65%、70%、75%と、
より高みを追求していく必要があるのではないでしょうか。


■新しい働き方のために、新しいルールを作ることも、もちろん重要。

しかし同時に、私達、個人個人の
”時間に対する意識”
もより洗練させていく必要があるように思います。

ダイバーシティ、ワークライフバランス、
など色々なキーワードが叫ばれる中ですが、
「働き方」と「時間の使い方」は切っても切り離せない関係。

こんな時代だからこそ、
「時間の使い方」、今一度真剣に向き合う必要があるのだろうな、
と改めて思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 私は現実をしっかりと見据えた
理想主義者でありたい。
              ロバート・ケネディ

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