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448号 2015年1月8日

長たるもの、末座の意見を葬ってはならない

■おはようございます。紀藤です。

昨日今日と、今年初めての研修をご提供中。

テーマは「リーダーシップ」についてです。

一言で「リーダーシップ」といっても、
その言葉にはたくさんの要素が含まれます。

本当に広く、深いテーマだなと改めて考えさせられます。


■さて、本日のお話は
そんな「リーダーシップ」について、
かの有名な松下幸之助氏のお言葉を借りて、
リーダーに大切な要素を考えてみたいと思います。

それでは、どうぞ。


みなさんが長という立場に立って会議をする場合、
一番若輩と言われるような人からも意見が出るということが非常に大切だと思います。

そしてそのためには意見が出るような空気というか雰囲気をつくっているかどうかが、
まず問題になります。

だから末座に坐っている人でも、
遠慮なく発言できるような空気をつくることが、
長たるものの心得だと思うのです。

そして、末座に坐っている人から意見が出たなら、
葬ってしまうようなことをせず、
喜んでそれを聞く謙虚さ、雅量というものを持つことが非常に大事だと思います。

それを持っていないと、そのグループ、会社はうまくいかなくなってしまうでしょう。

松下幸之助「一日一話」より


■なるほど、さすが松下さん。

簡単な言葉ですが、とても納得してしまうお話ですね。

ちなみに、少し話がそれますが、
私達の研修において、
「リーダーの条件とは何か?」
というような質問を参加者に投げかけると、
実に様々な答えが返ってきます。

決断力、傾聴力、情報収集力、
統率力、率先力、コミュニケーション力、体力・・・・

そして、その中でも、
「変化の多い今」という時代を考えてみると、
特にリーダーに必要だと言われる特徴の一つが・・・

”変わり続けられること”

である、と言われることが多いように思うのです。

よくよく考えてみれば当然ですが、
時代の変化、
マーケットの変化、
そして、それに伴うお客様の要望の変化に対応すること、
すなわち、”変わり続けること”がなければ、
遅かれ早かれ淘汰されてしまうことは、
歴史が証明してきたように思います。

成長をし続けている企業の経営者が、
「現場の声を大事にしよう」といっているのを、しばしば耳にしますが、
これも、
「”変わり続けているニーズ”をキャッチするのは現場である」
という実情から生まれた言葉ではないでしょうか。


■話を戻します。

冒頭の松下幸之助氏の言葉において、
「一番若輩と言われるような人からも意見が出る空気を作ることが、長には求められる」
とありましたが、
環境がどんどん変わっていく「変化の多い今」においては
リーダーたった一人の力だけでは、
変化に対応しきることは難しいといえるのかもしれません。

だからこそ、
「チームの力」「組織の力」の真が試され、
また、その力を引き出すリーダーが求められているようにも思えるのです。

長として現場からの意見を吸いあげ、形にしていく力。

昔ではなく、今の時代こそ、
改めて必要な力だとも感じる次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 知恵は語り、知恵は傾聴する。

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