手塚治虫のお母さんの教育
■おはようございます。紀藤です。
メリー・クリスマス!
昨日のイブは、どんな夜でしたでしょうか。
家でゆっくり、外で楽しく、色々な方がいらっしゃったと思います。
ちなみに少し余談ですが、
昨晩NHKで面白い調査をしていました。
「クリスマス、ぶっちゃけ誰と過ごしたい?」
という至ってシンプルな質問を、20代の人に質問をするというもの。
20代が対象の質問です。
だから、テレビの前で、
「そんなの、恋人に決まってるよ!20代の若者でしょ!」
と一人で突っ込んでいたところ、正解は全体40%が
”「家族」とクリスマスを共に過ごしたい”
との回答でした。
欧米のクリスマスは静かに過ごすと言いますが、
クリスマスの過ごし方も、少しずつ変わってきているのかもしれませんね。
■さて、余談が長くなりました。
本日のお話は、「家族」というテーマにちなんで、
あの手塚治虫氏のお母さんの子育てのエピソードをご紹介したいと思います。
(そのための、長々とした余談でございました汗)
では、どうぞ。
手塚治虫さんのお母さんのお話です。
漫画の天才、手塚治虫さん。
62歳で亡くなりました。
池田師範付属小学校というエリートの通う学校の生徒だったのですが、生徒もエリート、先生もエリートです。
あるとき授業中に、治ちゃん(本名は「治」)がノートに漫画を描いていた。
すると先生が見咎(みとが)めた。
「授業中に漫画を描いているとはなにごとだ」と。
当時は、漫画は市民権を得ていませんから、怒られた。
そしてお母さんが呼び出しを受けた。
お母さんは帰ってきて、
「治ちゃん、今日学校から呼び出されて、先生に言われたんだけど、授業中に漫画を描いていたんですって?
どんな漫画を描いていたのか、ちょっと見せてちょうだい」
「いいよ」と持ってきた漫画を母親は何も言わずに、1ページ目から読み始めます。
そして、終わりまで読んで、パタッと閉じた。
そこで、
「治ちゃん、この漫画はとてもおもしろい。
お母さんはあなたの漫画の、世界で第一号のファンになりました。
これからお母さんのために、おもしろい漫画をたくさん描いてください」
と言った。
天才手塚治虫が誕生した瞬間です。
普通の親なら「何やってんのよ、あんたは」と怒ります。
しかし、手塚治虫のお母さんは違った。
描いた漫画を誉めてやることで、子どもの才能を引き出したのです。
子どもが伸びたい方向に伸びようとするのを、なぜ社会の常識や親の思いで潰すのか。
その芽をなぜ摘み取るのか。
世間はそこに、そろそろ気がついたほうがいいようです。
子育てとは、じつは難しくない。
子どもが伸びていきたい方向に伸ばしてやればいい。
逆にいえば、伸びたい方向に伸びていくのを邪魔しないこと。
小林正観著『淡々と生きる』より
■人を育てる、ということを考えさせられるお話ですね。
伸びたいと思う方向に、伸ばしてあげること。
そしてその人が持つ、独自の力をめいっぱい解放してあげること。
英語の “education”(教育) という語は、
ラテン語の “educo” ( 引き出す) が語源だそうです。
「教育」とは子どもたちに知識を詰め込むことではなく、
その子が持っている個性を引き出してやること。
よく言われることですが、改めて心に沁みます。
■実はあまり日本では有名ではないですが、
「7つの習慣」も、小中学校向けに
【ザ・リーダー・イン・ミー(The Leader In Me)】
という教育プログラムとしてアレンジされ、
アメリカでは2000校以上に導入をされています。
ぜひ、教育にご興味がある方は、
書籍『リーダー・イン・ミー』
書籍『7つの習慣ティーンズ』
などを読んでみてはどうでしょうか、
とてもおすすめです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。
メリー・クリスマス!