人間関係で成功するための、たった一つの大切なこと
■おはようございます。紀藤です。
本日術後5日目。
手術中に「開口器」というので、
口を無理やり大きく開けるため、
唇が少し裂けていましたが、それも治ってきました。
さて、昨日読んだ本は、
名著デール・カーネギー『人を動かす』。
以前も読みましたが、
時間があればもう一度読みたいなと思っていたので
いい機会になりました。
『人を動かす』は、主に「人間関係での成功」について、
具体的に書かれており、たくさんのエピソードと共に語りかけてくれます。
人間関係のヒントを得たい方は、「必読の一書」です。
(「7つの習慣」ももちろんいいですよ!笑)
■さて、今日は『人を動かす』から、
人間関係で成功するためのヒントを伝えている、
一つのエピソードをご紹介したいと思います。
それではどうぞ。
ある男性が、いつも自分の幼い息子のことを心配していた。
その子がひどい変色で、とてもやせていたのである。
世間の親の例にもれず、彼は妻と一緒になって小言ばかり言っていた。
「お母さんは、坊やにこれを食べてもらいたいんだよ」
「お父さんはね、坊やが身体の立派な人間になってもらいたいんだよ」
こういわれて、この子が両親の願いを聞き入れたとすれば、それこそ不思議だ。
30歳の父親の考え方を、3歳の子供に呑み込ませようとするのは無理だ、というくらいのことは、誰だって知っている。
にもかかわらず、この父親は、その無理を通そうとしているのだ。
馬鹿な話だが、その馬鹿さ加減に、父親もやっと気がついて、こう考えてみた。
「いったいあの子は、何を一番望んでいるのだろうか?」
考えてみればわけのないことだった。
子どもは三輪車を持っており、それに乗って遊ぶのが好きだった。
ところが、近所に手におえない悪太郎が一人いて、
そいつが三輪車を取り上げ、わがもの顔で乗り回すのである。
取り上げられるたびに、子供はわっと泣き出して、母親のところに帰ってくる。
こういうことが殆ど毎日起こっていた。
「この子は、一番何を望んでいるのだろうか?」
シャーロック・ホームズをわずらわすまでもなく、考えてみればすぐわかる。
彼の自尊心、怒り―
こういった内心の強烈な感情が彼を動かして、
その悪太郎を、いつかはこっぴどくやっつけてやろうと思っていた。
そして父親はこういった。
「お母さんのいうものを、何でも食べさえすれば、いまに坊やはあの子よりも強くなるよ」
この言葉で、偏食の問題は、たちまち消えてしまった。
『人を動かす』 デール・カーネギー著より
■いかがでしょうか。
自分の望みを言うのではなく、
「相手が何を望んでいるか」という立場に立つだけで
劇的に相手の行動が変わった、という面白い例でした。
『人を動かす』においては、
”人間関係で成功するための、たった一つの大切なこと”とは、
【常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える】
ことである、と繰り返し述べています。
そして「これは相手をうまく操る」という話ではなく、
当事者双方が利益を得なければうそである、とも補足をしています。
(子どもの偏食が治って、お父さんもハッピー、子供本人もハッピー
という上のお話と同じですね)
頭のどこかで、相手を尊重しなければとわかっているのに、
ついつい自分の立場、要求を主張してしまう・・・
こういったついありがちな日常の習慣こそ、
気を付けなければならないと思い知らされます。
(ちなみに「7つの習慣」では、”人間関係の成功の原則”について、
次のようにまとめています。
1、”相手のWin(利益)”も考えること。
2、”相手の望みを含め、相手を理解することに徹すること。
ほぼ同じですね。やはり、”原則”は同じなのだろう、と感じます)
■話が長くなってしまいましたが、
とにもかくにも、職場でも、家庭でも、友人関係でも、
人間関係を円滑に、より上手くいかせる秘訣は、
【常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える】
ことである。
このことは常に頭に入れておきたいものです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。