「どーせむり」じゃなくて、「だったらこうしてみれば？」
■おはようございます。紀藤です。
先日ネットサーフィンをしていたら、
ＴＥＤというプレゼンイベントの札幌講演で、
「植松電機」という会社がお話をしている動画がありました。
タイトルは「思いは招く」。
ものすごく心動かされましたので、
今日はその内容を共有したいと思います。
「思いは招く」
植松電機は北海道のメーカー。
社員数はわずか１７名。
リサイクル用の産業マグネットを創るのが主な仕事。
しかし、この会社はロケットをつくったり、
日本の民間では唯一の無重力空間を創ったりした凄い会社。
そのルーツは、社長の植松努さんの
幼少時代にさかのぼる。
彼には大好きなおじいちゃんとおばあちゃんがいた。
そんなおじいちゃんとテレビを見ているとき、
アポロ１３号が月面着陸をした瞬間がうつされた。
おじいちゃんは感動して言った。
「努、人は宇宙にいけるんだ！
お前も宇宙にいけるぞ！！」
こんなに嬉しそうなじいちゃんは見たことがなかった。
宇宙への憧れがますます強くなった。
ソビエトに領土を奪われ、
お金が紙くずになった経験を持つ、おばあちゃんが言った。
「お金は価値がなくなる。
だからお金があったら本を買いなさい。
頭の中に入ったものは、誰も奪えない」
そんなおじいちゃん、おばあちゃんの愛情の元、
彼は宇宙の本を読み漁った。
宇宙に憧れ、ロケットを作りたいと、
子供ながら思った。
でも小学校の担任の先生は言った。
「どーせむりだよ。」
担任は、彼をひどく嫌った。
おじいちゃんが褒めて、撫でてくれた自分の頭も、
ことあるごとに何度も殴った。
「どーせむり。」
この言葉は、人の自信を奪う、最も恐ろしい言葉。
そして、やらない言い訳をつくる、最も簡単な言葉。
なおかつ、やったことがない人がいう適当な言葉。
大人は、誰も彼の夢の味方をしてくれなかった。
それでも、彼のお母さんは言った。
「やれるだけやってみなさい。」
そんな彼は大人になり、父の会社を継ぎ、
自分が出来ることを少しずつ積み重ねていった。
宇宙への憧れは未だにあった。
そんな中、北海道大学のある教授と出会った。
彼は、宇宙開発をしたかった。
そのために、何をすればよいかも判っていた。
しかし、お金と技術がなかった。
そして植松努も、宇宙開発をしたかった。
どうすればよいかは判らなかった。
でも、お金を凌駕する物を生み出す技術があった。
互いに足りないものを持つ二人が出会った。
そして、小型ロケットの開発に成功し、
無重力空間を民間で初めて作り出すことにも成功した。
そんな植松努氏はこのように述べます。
「人は足りないからこそ、助け合える。
だから、足りないことをバカにしないで。」
「中途半端な自分を責めないで。
何もしない、何もできないよりも全然いい。
足りないものは助け合えばよい。」
仮に自分が出来ることが少ないとしても、
今自分ができることを一生懸命して、
出来ないことを少しでもできるようになれば、
それが自分だけでなく、誰かのためになるときがくる。
ただ、自分ができることを一生懸命やればよい。
そして、彼はこのように締めくくります。
「生まれたとき、誰もが諦め方をしらなかった。
知らないボタンがあれば、押したり、回したりしていた。
やったことがないこと、知らないことは全部試していた。
でも、成長する中で、諦め方を知ってしまった。
だからこそ、今一度原点に戻って、
【「どーせむり」じゃなくて、「だったらこうしてみたら？」】
と皆が言えれば、きっと世界はもっとよくなるんじゃないか」
■「７つの習慣」では、
私達が究極に目指すものは、
「第六の習慣 シナジーを創り出す」
ことである、と言います。
これは、別々の人が力を合わせて、
一人では成し得なかった「第三案」を生み出すこと、を意味します。
つまり、「足りないことを助け合うこと」です。
そして、より大きな相乗効果を生み出すためには、
一人一人が自立していること、すなわち、
「一生懸命自分のできることに取り組むこと」が大切である、
このようにも「７つの習慣」は伝えています。
私達が今出来ることは限られているかもしれませんが、
それでも、日々出来ることを一生懸命やり、
【「どーせむり」じゃなくて、「だったらこうしてみれば？」】
と思うようにすることで、
何か新しい、予想もしなかった素晴らしいものが生み出せるとしたら、
こんなに夢溢れる話はないのではないでしょうか。
植松さんから、エネルギーをもらって、
つい長く書き過ぎてしまいました（汗）
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。
