便器をナンシーと呼ぶ
■おはようございます。紀藤です。
今日は雨です。
結構な本ぶりで、寒さも伴い、
いよいよ冬の訪れを感じます。
風邪が流行っているようですので、
皆さまくれぐれもお体にはお気を付け下さい。
■さて、早速ですが、
今日のお話です。
皆さまもご存じの、
あのディズニーランドで働く人のお話です。
私が、ナイト・カストーディアルでトレーニングを受けていたときに聞いた話です。
ナイト・カストーディアルのキャストたちは、
なんとトイレの便器1つひとつに、
たとえば、
「ナンシー」とか、「キャシー」
といった人の名前をつけて清掃しているというのです。
もちろん、手鏡をもって便器の縁の裏側までしっかり洗うなど、
小さな感動を生み出すためのルールが細かく定められています。
ナイト・カストーディアルのキャストたちは、そのルールをしっかりと守ったうえで、
さらに自分たちで、
「ナンシーはきれいだが、キャシーはきたない」といったことがないように、
愛情をもって一生懸命清掃に取り組んでいたのです。
ゲストに少しでも気持ちよく利用していただきたいという、
キャストのホスピタリティがあればこその行動といえるでしょう。
「9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ」福島丈二郎 著
■便器にまで名前を付けるとは。
「さすが、ディズニー!」ですね。
名前を付けようが付けまいが、便器は便器です。
でも面白いもので、例えば我が家の便器に
「ボブ」と名前を付けたとしましょう。
そして、毎日、便器の前に立つ度に
「ボブ」に挨拶をしている自分を想像したら、
多かれ少なかれ、彼(便器)に愛着が沸きそうです。
(ちょっと怪しいですが)
■「7つの習慣」では、世の中に原則がある、
といい、その原則の一つに、
”「ものの見方」が「行動」、そして「結果」に影響を与える”
というものがあります。
(これを【See-DoーGetサイクル】と呼びます。)
これは、
”「See(ものの見方)」が
「Do(行動)」に影響を与え、 そしてその「Do」が
「Get(結果)」に影響を与える。
つまり、「Get(結果)」の源をたどると、
私たちの「See(ものの見方)」が関わっている。”
という考えです。
■先ほどの便器で考えてみます。
”便器を便器と考えると(See)
汚いもの、便所掃除を嫌々やる(Do)
便器は隅々までピカピカにならない(Get)”
ここで、Seeを変えて
便器を「ナンシー」にしてみます。
”便器は、ナンシー。
ナンシー、キャシーよりお顔が汚れている
綺麗にしてあげないとかわいそう(See)
キャシーやエミリーに負けないくらい、
ナンシーをピカピカに磨いてあげよう(Do)
ナンシー(便器)がキレイに保たれる(Get)”
と、ちょっと極端かもしれませんが、
こんなイメージでしょう。
■ディズニーのスタッフは、
「便器に名前を付ける」ことによって、
自分たちの便器に対する見方を変え、
そして結果を変えました。
このことは私たちの日常にも広く応用できそうです。
まず、身近な仕事道具や、良く使うツールに
愛着を込めて「ボブ」と呼んでみてはいかがでしょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。