「ビュッ!」っとスイングするんだよ、じゃわからない
■おはようございます。紀藤です。
週末は久しぶりに実家に行き、
両親と過ごしていました。
ちなみに私事ですが、
父母の趣味はゴルフと卓球です。
本人いわく、結構うまいらしく
父母とも90を切るスコアとのこと。
(ゴルフコンペで優勝をした、などといっていました)
私も運動が好きなので、
そんな父母に連れられて、
ゴルフの打ちっぱなしに行くことになりました。
■ちなみに私は何度か
打ちっぱなしに行ったことがあるくらいの、完全な素人。
そんな私に、父は意気揚々と
私にスイングの”イロハ”を教えてくれようとします。
「腰を『ビュッ!』ってするんだよ」
「手じゃない。腰で打つんだ」
「スッとあげて、シュッと打つ」
・・と、長島監督ばりの感覚的な表現。
教えられている当人とすれば、
「ビュッ!ってする」といわれて、
”何となく言わんとすること”はわかるものの
具体的にどうすればいいのかわかりません。
センスのいい人ならわかるのでしょう。
しかし、私はそこまでのレベルではないので、
残念ながら、チンプンカンプンでした。
■ちなみに、そんな父の説明を見ていて、
「いや、そんな教え方じゃわからんよ」
と、もう少し理論派の母は口を挟みます。
「いやいや、そうじゃなくて。
”背骨を軸にして、体の大きい筋肉を使う”ようにするんよ」
「振り子をイメージして打ちなさい」
「手はあくまでもクラブと体を繋ぐだけ、と思うこと」
と父よりも具体的になりました。
すると、何となくですが、
「シュッと打つ」よりは少し要領を得た気がして、
だんだんと真っ直ぐに飛ぶようになりました。
このやりとりを客観的に見て、
そして自分自身、体感して、
「知っていることを教える」
とは難しいことだなあ、
と改めて感じました。
■特に
”「感覚でわかること」を相手に伝えること”、
これほど難しいことはないかもしれません。
そして、これは組織の上司・部下の
仕事の教育現場でも同じことが言えるのではないか、
というのが今日のテーマです。(前置きが長くなりました)
例えばこんなシーンがあるとします。
上司
「(部下に対して)
そうだよ、キミは、”主体性”が足りないんだよ!
明日からはもっと”主体性”を持って頑張りたまえ」
と言ったとしても、先ほどのゴルフの
「ビュッ!とする」という表現のように、
”何となく言わんとすること”
はわかるものの、
「具体的にどうすればいいのか」
ということは、センスのいい人以外、
恐らく掴めないように思います。
伝わる人には伝わる、
でも、その確率は決して高くはない、
そんなイメージでしょうか。
■では、どうすればいいのか。
それが、今日お伝えしたいことなのですが、
【誰もがイメージできるように具体化する】こと。
それが、何かを人に教える、
共有する上での大事なポイントなのではないか、
と思うのです。
一般的に、ではありますが
「ビュッ!とする」、よりも
「振り子のように」のほうが少し具体的ですし、
「背骨を使って、大きい筋肉で打つ。手は繋ぐだけ」の方が、更に具体的です。
「ビュッ!とする」のイメージは、
人それぞれですが、
「振り子のイメージ」は
人によってもイメージすることのズレは少ないでしょう。
同様に、
「主体性を持つ」
という言葉のイメージも、
それだけでは人によって思うことが違います。
しかし、
「主体性」という言葉の表すことを分解し、
具体化できたならば、
教え、伝えられる可能性も高まるでしょうし、
実行できる可能性も高まるはず。
そう思えてなりません。
■「7つの習慣」においては、
【第一の習慣 主体的である】という曖昧なことを、
具体的に定義をしています。
(ここでは詳細説明は控えますが、
1、刺激と反応の間にスペースを空ける
2、影響の輪に集中する
3、主体的な言葉を使う
ことが出来る人を「主体的」というように定義をしています)
人はそれぞれ考え方も、
受け止め方も違うもの。
そんな人の中で、的確に
”言わんとすること”を伝えようとするならば、
より具体的に、イメージのズレがないように伝える、
工夫が大切なのでしょう。
そして、そのためには
【具体的な言葉】
【具体化された思考フレーム】
などを媒介としてコミュニケーションをすることが
大切なのだろうな、と感じた次第です。
(・・・とかいって、今日の話がだいぶ抽象的で曖昧でしたね 汗)
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。