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368号 2014年9月3日

あるラーメン屋の親父

■おはようございます。紀藤です。

ネットでこんな話を見つけました。

あるラーメン屋さんの話です。


<あるラーメン屋さんの話>

10日前は、10人のお客さんが来ました。

5日前は、5人のお客さんが来ました。

昨日は、1人でした。

今日はどうなるのか・・・という状況の時にたまたま一人のお客さんが入って来ました。

あと何日かでお店を閉めなければいけない様な状況だったので、この店の主人は気もそぞろ、
いつ倒産してしまうだろうか・・・
と考え事をしながらラーメンを出した時、
思わずラーメンに指が入ってしまいました。

「親父さん、指が入っているよ」
とお客さんが言うと、この店の主人は虚空をみながら言いました。

「大丈夫です。熱くありませんから」

お客様が減ってきたことを悩み、
未来を心配してばかりでは、
お客様に美味しいラーメンを出す事は出来ません。

考え込んでいる時間があるのなら、
今日来てくれたお客様に美味しいラーメンを出す方が大事です。

美味しいラーメンと心を込めた接客があれば
明日は二人のお客様が来るかもしれない。

10日後には10人のお客様が来てくれるかもしれないのです。

目の前の人を大事にする、目の前にある事、やるべき事を大事にしていく
「いかに美味しいラーメンを目の前の人に食べてもらうか」
それだけを考える事が大事なのではないでしょうか。

(「魂の震える話」より)


■よく、

”今出来ることを、精一杯やりましょう”

といいますが、
このラーメン屋の親父さんのように、
先のことを気にするがあまり、
今のことがどんどん疎かになっていけば、
その結果は火を見るよりも明らかです。


■「7つの習慣」では、
変えられること、変えられないこと、色々あるけれども、

”自分自身が影響できる【影響の輪】”

に集中しましょう、ということを
”第一の習慣 主体的である”
においてお伝えしています。

今できることに集中していけば、
その行為により変化が起きます。

そしてその結果、少しずつ自分自身の「影響力」も高まっていく。

ラーメン屋の親父さんも、
来るか来ないかわからない明日のお客さんを心配するより、
今、来てくれた人に精一杯できることをしたほうが良い結果につながるでしょう。

と同様に、私達自身も、仕事やプライベートで未来のことを心配して、
あれこれ頭を抱えるより、
今できることを着実にやるほうが、きっとよい結果につながるようにも思います。

シンプルな話ですが、とても大切なことではないかな、
と感じた次第です。


今日も最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 さしあたる、
その事のみをただ思え、
過去は及ばず、
未来知られず

                   中村天風

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