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1466号 2018年2月18日

『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』

(本日のお話 2935文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日、羽生選手のフリー、
皆様、ご覧になられましたでしょうか。

本当に、素晴らしかったですね。


というより、素晴らしい、という
言葉で言い表すと失礼なくらい、羽生選手の、
「心の清らかさ」を見せてもらったように、私は思いました。



66年ぶりの金メダルを獲得した直後、
彼の口から出た言葉が、

「まず、一言、言わせて下さい。
 この場を作ってくれた、オリンピックに関わってくれたスタッフの皆様、
 共に滑ったスケーター、たくさんのコーチ、サポーター、皆様に、
 本当に、心より感謝します。ありがとうございました。」

というようなコメントでした。


それを聞いた時に、

彼はきっと、自分のためだけに滑っているのではない。

それ以上に彼の背後にいる多くの人、
スケートを思う人のために滑っていて、
その想いに応えたい、
という重みを抱えて滑っているのだろう、

だから、彼のとてつもない強さが発揮されているのだろう、
そう感じて仕方がありませんでした。



テレビを通じて、しかもニュースでみて、
物理的にも時間的にも離れているのに、
たった数分間で、あそこまで引き込まれ、
一体感を感じさせられる経験をしました。

本当に尊い存在だと思いましたし、
月並みですが、同じ日本人として誇りに思います。


あまり、テレビを見ない私(紀藤)ですが、
本当に感動しました。



ちなみに、私(紀藤)は昨日、

午後からは友人からとてもお勧めされていた、
グロービスの「クリティカル・シンキング」という講座(の説明会)
に参加してまいりました。

仕事柄、つい
「あり方」「人格面」ばかりに目がいきがちなのですが、
ロジカルに説明する、全体を見渡すなどの能力も磨いていかなければいけないな、

と改めて思った次第です。

羽生選手ではないですが、
「心技体」、全部、大事です。



また夜は 2冊の読書。
ランニングは、まだ走れず(空手のダメージにより)。



さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本日のお話です。


毎週日曜日は、
オススメの1冊をご紹介する「今週の1冊」のコーナー。

今週の1冊は、

===============================

『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』
樺沢 紫苑 (著)

===============================

です。

■これは、ぜひ読んで頂きたい、
オススメの一冊です。


私も、「時間術系」の本は、
たくさん読むのですが、
(「生産性」の研修も提供していますので)

最近読んだ時間術系の本の中では、
ぶっちぎりでオススメの1冊です。



この著者の方は、精神科医でありながら
執筆活動も行い、日々ランニングもこなし、映画も見る。
毎日1冊は本を読む。

でも、毎日睡眠時間は7時間以上。


このような生活を実現させ、
膨大なアウトプットを日々しているという方です。


そんな著者の生活リズムを見て、
周りの方は、

「まるで 3人いるようだ」
「どのような時間の使い方をしているのか」

と疑問に思い、
そのコツ、内容を答えたところ、

それが、あたかも


「”神がかった”ごとき時間術である」


と言われた、とのことで、
この『神・時間術』というタイトルにした、
とのこと。


なんだか、胡散臭いタイトル、
と思われた方もいるかもしれませんが、

内容は至ってロジカルかつ、
読みやすい名著です。


■さて、皆様は、
「時間術」と言うと、
どのような事を思い浮かべるでしょうか。


結果につながる「時間術」とは、
そもそも、何なのか?


たくさんのことを、
短い時間で多くこなせば良いのか。

やることやらないことを、
取捨選択できる力があれば良いのか。

タスクを人に、
依頼する力があれば良いのか。

いろんなテクノロジーを使い、
時間をより多く捻出すればよいのか。



おそらく、全部正解なのでしょう。



しかし、著者は「時間術」の中で、
”最も大切なキーワード”とは、


『集中力』


である、というわけです。


この『集中力』を、
自在にコントロール出来るようになれば、

平等に与えられた24hという時間を、
より、効果的に使うことができる、と。


■『集中力』を適切に活用できれば、

タスクをただ管理し、
単調にこなし、後ろから前に進む
「一次元の”線”」としての時間の使い方が、


『集中力』という要素が加わることで、
1分あたり生み出す価値が大きくなる

いわば、ただの”線”に”深さ”が加わり、
「ニ次元の”面”」のような時間の使い方ができるようになる、

と言います。


つまり、成果に繋がる時間術の公式は、



『「仕事量」=「集中力(仕事効率)」×「時間」』



である、

という訳です。


■みなさんもご経験があると思いますが、


・締め切り間際、ものすごい集中力を発揮し、
 通常を2時間かかりそうなものが30分で終わった、

とか、

・夜、大切な友人との約束がある日。
 「絶対間に合わせたい!」と思ったとき。
 普段は残業しがちなのに、その日は定時に仕事が終わった、

とか、

・夕方はぼーっとして、
 いつまでたっても仕事が終わらない。
 でも、朝はものすごく集中ができる、


など、ご記憶にありませんでしょうか?


我々は機械ではなく人間です。

いつ何時も、同じように
動けるわけではない。

気分や体調などで変わります。

だから、先の話で言えば、


『”集中力”のスイッチが入る瞬間』


というものが、
確かに存在しているのです。


■そして、『神・時間術』とは

この

『”集中力”のスイッチが入る法則』

を知り、
それを自在にコントロールする、
たくさんのヒントをくれる本です。



加えて、良いところが、
”時間術”のヒントのネーミングが、
コミカルで覚えやすいところ。

小難しくなくて、とっつきやすいのがいいです。

思い出しやすく、実行し易いです。


例えば、


・『ケツカッチン仕事術』

 (→夜、大切な友人との約束がある日。
 「絶対間に合わせたい!」と思ったとき。
  普段は残業しがちなのに、その日は定時に仕事が終わった、という先のやつです)

・『ストップウォッチ仕事術』

 (→ストップウォッチを押して仕事をすると、
  スピードが上がる。私はメルマガを書く時にやっています)

・『不動明王起床術』

 (→目をカッと見開いて、太陽の光を5分見ると、
  副交感神経→交感神経へと切り替わり、目が覚める)


・『(集中力を高める)15・45・90の法則』

 (→集中力が持続する時間のサイクルのこと)


などなど。


一つ一つの「集中力」を高めるヒントが、


・誰しもが感じた事がある「体験」を元にしている

・そこに、脳科学の「理論」で根拠を示している

・面白く、深く、印象に残るキーワードで伝えてくれる


という点で、一線を画する、
価値ある一冊だと思います


■今、「働き方改革」と言われる世の中です。

やる事は沢山ある中、
いかにして、より短い時間で、
より多くの成果を出すことができるのか、

このことが、我々一人一人に問われています。


そして、その解決のための、
ヒントが、たくさん書かれている本です。

キーワードは、

『集中力』

です。


「集中力」をコントロールするための、

・運動
・食事
・睡眠
・自己投資
・趣味


あらゆる側面が「脳」に与える影響を解き明かしつつ、
未来の働き方に向けて、多くの示唆を与えてくれると思います。


よりパフォーマンスを高めていきたい方に、
とてもおすすめの1冊です。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

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