日本刀の贋作(ニセモノ)を見極める修行には、「GACKT様」の日常の行動に通ずるものがある
(本日のお話 2854文字/読了時間3分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、午前中に読書、
ならびに夕方からは、
昨年、世界の歴史、日本の歴史、
資本主義、AIなどあらゆるリベラルアーツを学んだ、
『サムライ塾』
の次年度の打ち合わせでした。
志が高い仲間と会う度に、
気持ちが引き締まります。
”気合を入れたければ、
気合が入っている人達の渦に飛び込むこと”
です。
『朱に染まれば赤くなる』ですね。
*
さて、本日のお話です。
先日、高田馬場のこじんまりしたバー
『LOOP』
に行ってきたお話をお伝えしました。
※平成30年2月2日 (第1450号)
『高田馬場のフレンチのシェフが語る「今までのルールを手放すこと」の大切さ』
今日はそのお話の続きです。
そこのマスターから教えてもらった話で、
面白い小話がありました。
今日はそのお話について、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【日本刀の贋作(ニセモノ)を見極める修行には、
「GACKT様」の日常の行動に通ずるものがある】
それでは、どうぞ。
■フランスで修行をし、
西麻布、南青山の三ツ星フランス料理店で、
シェフをやっていた、高田馬場LOOPのマスター(シェフ)。
ぱっと見、ナッツしか出てこないようなバー(失礼)なのに、
物凄く上品で、繊細で、大変美味しい、
フレンチの料理を出してくれるお店をやっています。
(しかも、リーズナブル ←ここがポイント)
そんなマスターが、
先日料理を楽しみながら、
「料理人として一流になるためにはどうすればよいか」
というテーマで、ある小話を聞かせてくれました。
■内容は、こんなお話でした。
マスター
「突然ですが、”ホンモノ”を見極めるために、どんな修行が必要か、わかりますか?」
「以前、日本刀の贋作(ニセモノ)とホンモノを見極める鑑定士の方に、
話を聞いたことがあるんです。
それは、
物凄く精巧に作られた”贋作(ニセモノ)”と”ホンモノ”を、
どうすれば見分けるようになれるのか?
という修行の話でした。
ちなみに、何をすると思いますか?」
私(と妻)
「うーん、やっぱり、
”ホンモノとニセモノを見比べる”とかで、
その違いを覚える、とかですかね?」
マスター
「それも一つあります。
でも、実際は、ちょっと違うんです。
その方(日本刀の鑑定士)はこう行っていました。
『贋作を見極める目を持つためには、
『本物の刀(一流のモノ)だけを見せる』
のだそうです。
すると、贋作(=ニセモノ)に出会った時に、
”違和感”を感じるようになる。
「なんだかわからないけど、ちょっと違うな」
と。
まずは、その感覚を磨くことが、
本物を見分ける目を持つために大事なことなんだ、
なんて話をしていたんです。」
「ちなみにこの話。料理も全く同じなんですよ。
美味い料理を作るためには、まず自分が
『”本物の料理”を食べ、学ぶこと』なんです。
そうすると、味覚が鍛えられて、
美味しくない料理に対しての”違和感”を、
覚えられるようになるんですよ。
ちなみに、おまけですが、
「味覚の鍛え方」として私のオススメは、
”酸っぱくて美味いもの”を食べること、ですね。
酸っぱくてうまいものは、繊細な味覚を必要としますから
美味しい料理を見極める舌が鍛えられます。」
そんなお話を聞かせてくれたのでした。
■そして、この話を聞いて、
ふと思い出す話がありました。
それは、お正月のテレビの番組の
『芸能人格付けランキング』
なるもの。
その”GACKT様”(ミュージシャン)を思い出したのでした。
ちなみにこの番組、
「芸能人が、”一流と三流を見極める”」
という企画。
例えば、
”5000円のハウスワイン VS 100万円のワイン”
”初心者用の1万円のバイオリン VS 1000万円のバイオリン”
などを見極めるという番組です。
それを間違え続ける芸能人を見て、
「なんだ、芸能人大したことないじゃん(笑)」
と笑いを誘う、そんな番組です(多分)。
■何となく見ていたのですが、
その中で驚愕したのが、
そこに参戦していたミュージシャンのGACKT様と、
XJAPANのYOSHIKI様のパフォーマンス。
彼らは、ことごとく、
・一流のワイン
・一流のバイオリン
・一流の絵
などなど、
「ホンモノ」を当てて当てて当てまくっていたのでした。
そして印象的だったのが、
当てた際に彼らが口にしていた、
「全然、違いますよね」
「音の柔らかさが、全然違う」
というコメント。
つまり、この行間を読むからに、
”(きっと彼らが普段から見聞き・口にしているであろう)
「一流のワイン・楽器」に比べて、『全然違う』”
ということなのでしょう。
柔らかさとか、まろやかさとか、香りとか、響きとか、
言葉で形容するのは難しいのだけど、
「なんだか違う」
という感覚を、
彼らが何気なくただ口にしていたのが、
大変、印象的だったのです。
そして、その話を、高田馬場のフレンチのシェフの
「日本刀の贋作の見極め方」
「一流の育て方」
から思い出したのでした。
■つまり、何が言いたいかというと。
”ホンモノ”を見極めるためには、
また、”本当にいいモノ”を知るためには、
兎にも角にも第一に
【”いいモノ”が何かを体験する】
ことである、
改めてそんなことを思ったのです。
*
高田馬場のフレンチのシェフが、
「一流のモノを口にしてきたから、味がわかった」
といったように、
GACKT様、YOSHKI様が、
「いつものワインと全然違う」
といったように、
体験をしなければ、基準もできないし、
安いものとの違いも、分かるはずもないのでしょう。
■私自身(紀藤)は、
100万円のワインなど、
飲んだことも、出会ったこともありませんし、
出会う予定もありませんが、
それでも、ちょっとだけ近しい経験として、
社会人1年目に、
”1万円のビジネスシューズ”
(合成樹皮=made in チャイナ)
しか持っていない時の「靴」に対する目と、
ちょっと経験が増えて、ボーナスがもらえて、
”(私(紀藤)にとっては)高い革靴”
(牛靴=伊勢丹で買った。made in スペイン)
を買い、履いた後の「靴」に対する目は、
やっぱり違うようになりました。
本当に、ちょっとのちょっとだけ)
イイものが分かるようになった気がするのです。
しかし、こういったことの連続で、
「目が肥えて、物事の深みを知る」
というプロセスを経ることができるのでしょう。
■別にいいモノを体験する、
身につけるだけが全てではないですが、
”自分が好きなモノ”
”自分が専門としていること”
については、
やはりそれなりの「目」を、
経験を重ねる毎に熟成させていきたいものです。
自分の好きな、興味がある領域は、
とことん掘り下げていけたら、
きっと深みを感じられる体験、経験ができ、
充実感も増すものでしょう。
そしてそのために、
日本刀の鑑定士と、GACKT様の話は、
参考になりそうです。
【日本刀の贋作(ニセモノ)を見極める修行には、
「GACKT様」の日常の行動に通ずるものがある】
そんなことを、ふと思ったのでした。
そんなことを、思った次第です。
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<今日の未来習慣>
自分の好きなこと、興味があることについて、
「一流」を見に行ってみる
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。