『リーダーが壁にぶちあたったら読む本』
(本日のお話 1556文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
本日ですが、従兄弟の大学4年生とランチ。
本当に優秀で、びっくりします。
「最近の若者は」などと言われますが、
うかうかしていると、あっという間に抜きさられるな、
と、危機感を覚えました。
時代は、変わってきています。
我々も頑張らねば!
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さて、毎週日曜日は、
今週のおすすめ本を紹介する、「今週の一冊」のコーナー。
今週の1冊は、
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『リーダーが壁にぶちあたったら読む本』(著:神田 和明)
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です。
■「文章は心を表す」というのでしょうか。
本屋さんに行くと、
所狭しと「リーダーシップ」に関する本が並んでいます。
というのも、”リーダーシップ”とは、身近であるし、
だからこそ、いろんな人がそれぞれの「リーダーシップ論」を
語りやすいのと思います。
だから正直、何がリーダーのための良い本なのか、
よくわからない、というのも実情。
そんな中、今日ご紹介の、
『リーダーが壁にぶちあたったら読む本』。
この著者の神田氏が、
現場で愛情を持ち、本当に苦労しながら、
また自分自身がリーダーとして壁にぶち当たりながら
もがきながらも見つけた答えが書かれているのだろう、
そんなことを感じさられる一冊です。
■リーダーシップとは、
いくらでもそれっぽいことが言える”ジャンル”です。
(弊社もリーダーシップの会社ですが)
ただ、本当にその人が凄いかどうか、
ホンモノかどうか、というのは、
何気ないやり取りで見えるもの。
そして、この神田和昭さんは、
きっとホンモノなのだろう、と思わされます。
(実は以前、私も一度メッセージを頂いたことがあるのですが、
そのメールのたった一文からも、
”人に対する謙虚”さ、”思いやり”
などが、にじみ出ている様に思わせられた方でした。)
■と、前置きが長くなりましたが、
この著者の神田和明氏。
サントリーの営業として20年以上の実績を持つ
サントリー酒類販売会社の執行役員として、
現在は活躍している方です。
そんな彼も、リーダーになったときは、
どうすればよいかわからず、迷いに迷い、
その解を求めるべく、「ビジネスコーチスクール」の門をたたいたそう。
そして、実際に現場で、
メンバーと向き合い、チームと向き合いながら、
その学んだ「理論」を試しました。
そうしたところ、実際に
チームが大きく成長、進化し、
それぞれが能力を発揮できる組織風土になった、
そして、そんなプロセスを通じて、
ビジネスコーチで学んだ理論も含め、
彼が何を考え、何を伝え、そしてどのようになっていったのか、
そのことが、整理して
「3つの章」と、
「25の項目」として、
書き分けられています。
■この著書のお勧めは、
【「理論」と「体験談」のバランスが絶妙である】
ことでしょう。
世にある本の多くは、
・「理論」だけに偏っていたり、
・逆に「体験談」は熱いけれど、考え方が理論的にまとまっておらず
真似できる汎用的なものになっていなかったり、
バランスを欠いているケースが、
しばしばあるように思います。
・「体験談」として小説のような読み物としての面白みがありつつ
・基本的なリーダーシップ論、チームビルディング論を押さえて、
真似しやすいよう体系化している
ということで、様々なことが学べ、
かつ普通にエピソードが面白い1冊であると思います。
リーダーとして「壁」を感じている方、
リーダーとして大切な「原則」を思い出したい方、
チームをもっと活性化させたい方、
ぜひご一読されてみてください。
きっと参考になる事が多々あるかと思います。
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<今週の一冊>
『リーダーが壁にぶちあたったら読む本』(著:神田 和明)
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<目次>
ステップI:チームの目指すべき目標とその方向性を示す
第1章:やるべきことを明確に示す 【ミッション&ビジョン】
~究極の営業はまず「自分という商品」を売ること~
1 「営業の原点」を考える
2 人的ネットワークを活用し自分の立ち位置を確認する
3 「今、やらなければならないこと」だけをやる
4 チームビジョンについて徹底的に話し合う
第2章:チームカラーにこだわる 【チームスタイル】
~チームの目指すべきスタイル(=型)を明確にする~
5 目指すべきチームスタイルを貫く
6 なによりもまず「型」から入る
7 できること・やれることに全神経を集中する
8 どんな困難があっても自分のやり方を貫く
第3章:リーダーとして必要な力について考える 【リーダーシップ】
~自分の責任に覚悟をもち組織に結果をもたらす~
9 かつての「鬼軍曹」に学ぶ
10 「戦略的思考力」で根本的課題を解決する
11 「人間的魅力」が人や組織を動かす
12 「戦略的思考」と「人間的魅力」の両方をうまく発揮する
13 「ブレない強い意思」でチームの信頼を勝ち取る
第4章:チームの飛躍的な成長を促す 【人材育成】
~「個」の成長なくして組織の成長はない~
14 まずは自分自身の成長を促す
15 チームディスカッションで「個」を磨きあう
16 「潜在能力」を引き出し活用する
17 キァリアビションを常に意識する
第5章:メンバーのやる気が目標達成を確実なものにする 【モチベーシヨン】
~チーム一体となった熱い想いが岩をも通す~
18 ゲーム感覚で楽しく仕事を進める
19 メンバーの話をしっかりと傾聴する
20 メンバー同士が助け合う土壌をつくる
21 チームシンパシーでモチベーションを高める
第6章:組織のグッドサイクルをつくる 【コミュニケーション】
~円滑なコミュニケーションは組織の血流~
22 「コミュニケーション」の重要性を理解する
23 「価値観の共有」で相互理解を深める
24 本音で言い合えるミーティングにする
25 「ノリノリプロジェクト」で関係の質を高める
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