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1403号 2017年12月17日

『スタンフォード式 最高の睡眠』

(本日のお話 2065文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は午前から「リーダーシップ研修」の2日目。

”スピード・オブ・トラスト”

という、2008年米国のCEOが選んだNO.1の書籍を元にした研修です。

「信頼をどのように築くのか?」

をテーマにしているのですが、
言われてみればごもっともの話を伝えています。

例えば、

「あの上司(部下)、何だか信用できない」
「あいつ、嘘言っているんじゃないか」

などと腹の底で思っている(=信頼がない)とすると、

・無駄な確認作業が増える
・相手に任せきれない
・やたら多い稟議書で縛られる

というような”悪影響”が起こります。


すなわち、

”スピードが下がり、コスト(労力など)は増える”

という悲しき結果として現れるのです。


だからこそ、組織で働く人は(特にリーダー)は、
”信頼”という能力を磨くことは

”Nice to have(持っていたらいいね)” ではなく

”Must have (絶対、持ってなきゃいけないよね)”

である、ということ。


そしてどうすれば、チームにおいて、
組織において(そして家庭において)

「”信頼”を意図的に高めることができるのか?」

について、1,5日の研修をお行なっていたのでした。

皆様、とても納得していただいた様子で、嬉しい限り。
ぜひ、職場で(そして家庭で)実施くださいね。
間違いなく、関係と結果が変わります。



ちなみに、研修が終わった昨日午後からは読書、
夜からは、15キロのランニングでした。

1月28日に妻と出場する、
「勝田マラソン」に向けて練習を再開しました。

長らくお休みをしていましたが、
ここから本気で追い込んでいきたいと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、
日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。


今週の一冊は、


===============================


『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治 (著))


===============================

です。

それでは、どうぞ。

■ここ近年、
「睡眠」や「食事」の大切さが、
急速に注目されてきました。

コンビニも健康食、
チョコレートも「脳にイイ!」がキーワードです。


そして、本日ご紹介の、
『スタンフォード式 最高の睡眠』も、
そんなブームにのっているのか(?)

本屋さんに行けば、殆ど平積みにされている、
注目されている本です。


電車内の広告でも、
大々的に取り上げられていて、

”睡眠に悩む忙しいビジネスパーソン”

の心をくすぐっているのだろう、
と何となく想像できます。


しかし、この本、
とっても大切なことが書かれていると、
私は思います。


■このことを伝えるに当たって、
少し私のお話をさせて下さい。

10数年前、私が某飲食店で働いていた時の話。

朝10時から翌朝7時まで働いていたときがありました。
(21時間労働 汗)

その時、私は毎日眠くて眠くて、
ゾンビのようになっていたのですが、

同じように働いているはずの店長は、
なぜだが結構元気でした。

それを見て当時の私は、


「気持ちが足りないのだ。私は、心が弱い。

 そして(眠くなるのは)自分が悪い」


と、真面目に考えていたのです。

真面目に、です。


■今思えば、
「そんなアホな」という話ですが、

”無知は、無謀につながる”

とでも言うのでしょうか、
本当に、そう思っていました。


でも、

・睡眠に対しての知識も知らない
・別に注目もされていない

という状況で、それに反して、

・「気持ちが全て」的な会社の論調
・頑張れないのは心が弱い

みたいな空気がその場を支配していると、
それが正解になってしまうのです。

だから、

”無知は危険”

だったのです。

結果、私は心身にダメージをきたし、
暫くの間、復活に時間を必要としたのでした。


■今になって、改めて、
本日ご紹介の本に書かれているような、
「睡眠の科学」に照らし合わせて考えてみれば、

当時、急にテンションがあがったり、
急に元気がなくなったり、
急にKOされたように動けなくなったり、

という現象は、間違いなく、

”睡眠不足による自律神経失調”(+諸々のストレス)

だったのです。


でも、こういったことも、


『「睡眠」が科学され、学問として理解されてきた』


からこそ、わかってきたわけです。

そして、そういった”知識”を持ってさえいれば、

”自分の睡眠が良いのか、悪いのか?”

を分析したり、

”どうすれば、より高い睡眠を得られるのか?”

を考え、改善できるようになるのです。


■だからこそ、

今週の一冊『スタンフォード式 最高の睡眠』

は、万人の人生において、
等しく絶対不可欠で、
必須中の必須である”睡眠”について
「科学的データに基づいた実験」を通じて考える、
よいきっかけになる、と思うのです。


例えば、

・睡眠において、絶対外せないポイントとは何か?

・睡眠によって、どのような変化(ホルモンなど)が体に起こるのか?

・短時間睡眠と、寿命の関係とは?

・昼寝とパフォーマンスの関係とは?

・昼寝は何時間が適正なのか?(そしてそれは科学的になぜなのか?)

・睡眠を阻害すると何が起こるのか?

・どのようにすれば、理想的な睡眠が取れるのか?

・どうすれば眠気を吹き飛ばす会議ができるのか?


などなどのヒントが、
全体を通して散りばめられています。


また、睡眠についての
”最も重要な研究結果”とは

【睡眠において最も重要なものは、「眠り始めの90分」】

である、との話や、
それはなぜかという理由
眠り始めの90分で体に何が起っているのか、

などが小難しいデータではなく、
簡潔に説明をされています。


■睡眠については、元々詳しい方も、
たくさんいらっしゃるかと思います。

実際、この本に書かれていることも、
当たり前の話も、一杯あります。


しかしながら、

・自分の理想の睡眠を追求したいと思う方や
・睡眠を通じてパフォーマンスを高めたいと思う方などは、

きっと得られる情報もあるのでは、
とも思います。


平易な本なので、すぐ読めます。

死ぬまでずっと続く「睡眠」。


ぜひそれを掘り下げてみたい、
という方には、お勧めしたい次第です。

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