「急にボールが来たから」で決められぬ選手はプロでない、という話
(本日のお話 1556文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
他溜まっていた諸々の事務作業など。
また夜は、ある税理士の方と食事。
税理士業界の話など、
知らない世界の話をとても興味深く聞いておりました。
*
さて、本日のお話です。
先日、お世話になっている先輩より、
とある話をされ、それが胸に刺さる(反省させられる)話でした。
本日は、その話から学んだ学びについて、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「急にボールが来たから」で決められぬ選手はプロでない、という話】
それでは、どうぞ。
■先日、とある会で、
ふいに話を振られ、
スピーチをする機会がありました。
それは自分が、幹事をしていた会。
ですから、本来であれば、
そこで”良い話”をズバッと決めておきたかったところ。
しかし、突然話を振られた私は、
アワアワしてしまい、
グダグダな対応で終えてしまったのでした。
「ああ、しまったな」
と後悔しているときに、
それを見ていた先輩が、こういったのでした。
「ヤス(私)、今のチャンスだったんじゃないの?
こういう時、いつでもちゃんと答えられるようにしないとダメよね。
(幹事なんだし)
「急に話振られたから」で、
しっかり話せず、チャンスを決められなかったら、
Jリーグ選手の、〇〇みたいになっちゃうよ。
レポーター「なんでシュートを決められなかったんですか?」
◯◯選手「”急にボールが飛んできた”から、決められませんでした」
って。」
サッカーに詳しくない私は、
〇〇選手を知りませんでした。
しかしながら、先輩の話から予想するに、
その選手は、決めるべき時に決められず、
その理由を、
「突然予期せぬところにボールが来たから、
シュートを決められなかったんです」
と言い訳し、ブーイングをくらった
というような話でした。
■そして、この話を聞き、
胸につまされる思いがしました。
本当にその通りだな、と。
当たり前の話ですが、
”自分が欲しいチャンス”が、
・自分が思った通りのタイミングで、
・自分の思った場所に、
・自分の思ったところから来る
とは限りません。
というより、
よくよく考えてみれば、
そんなこと、ほとんどない。
多くのチャンスは、「偶然」なのです。
よく比喩的な話で聞くのが、
”チャンスの神様は前髪しかない”
(=チャンスが来たときに、先をとって前髪を捕まねば、
後ろが禿げているからつかめない。チャンスを逃してしまう)
などと言われますが、その通りなのでしょうし、
はたまた、別の切り口でも同じ。
スタンフォード大学の
クランボルツ博士が提唱したキャリア論の、
『ブランド・ハプンスタンス理論 (計画された偶発性理論)』
なるものがあり、
”キャリアは偶然の出来事、
予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし、
対応することを積み重ねることで形成される”
という話をしています。
これもまた、
どんな状況でも、
主体的で、アンテナを張り巡らし、
”最善を尽くし対応する”(=常に準備が出来ている)
ことで、「偶然が必然になる」、
という意味で、同じ話でしょう。
■私達の多くも、
「いつ何時も、訪れたチャンスは決めたい」
というのは、願っていることでしょう。
いつ何時ボールが飛んできても、
いつでもシュートを決めていく。
そのためには、シンプルな話ですが、
『常にそのチャンスを想像して、
”アラート(警戒)モード”でいること』
が、重要なのでしょう。
改めて、
「自分が話をしている時以外は、休止モード」
ではなりません。
厳しいようですが、
”「急にボールが来たから」とか言って決められないのは、プロではない”
そう思います。
だからこそ、チャンスを活かし続けるためには、
せめてもの心がけとして
【常にアンテナを立て、アラートモードにしておく】
そのことを心に刻むこと。
それが、望む結果を得続けるために、
シュートを決め続けるために大事なことなのだろう.
そのように思った次第です。
自戒を込めて。