「オペレーション」と「イノベーション」を混同しない
(今日のお話 1423文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
お昼はランチミーティングでした。
本日は、昨日参加した、
「ダイヤモンド経営塾」より、
エアーバックを世界で初めて開発した本田技術研究所の、
元経営企画室長 小林三郎さんのお話から
「イノベーションの真髄」について、
学んだことを共有したいと思います。
■小林さん曰く、
「イノベーションが起らなければ、日本はダメになる」。
「ワクワクする新しいものが日本から生まれていない。
新しいことをやる気概をなくしたら企業も国も滅びる。
だから、イノベーションが大事なんだ」
とのこと。
しかし、いざイノベーションだ!
といっても悲しきかな、そんなに簡単にいくものではないようです。
イノベーションの代表として語られる
”ソニーのウォークマン”だって、
最初は役員全員反対だったし、
小林氏が日本で初めて開発した
エアーバックだって、初めは一人を除いて、
全員反対だったとのこと。
だからといって、逆に
「イノベーションです!」と言ったものが、
「いいじゃないか!」と10人中9人が賛成になったならば、
それは”時すでに遅し”で、
イノベーションではない・・・
そんな矛盾を抱えながらも、
「これからの日本に大事なものは、イノベーションである」
小林氏は、そう言われたわけです。
■さて、そんな大事なイノベーション。
では、なぜ起こらないのでしょうか。
この原因の一つが、
【「オペレーション」と「イノベーション」を混同しているから】
である、と彼は言いました。
ちょっとわかりづらいので補足致します。
「オペレーション」は、かけた時間に比例して
成果があがる特徴を持つ仕事です。
「イノベーション」は、かけた時間に比例して成果は出ません。
しかし、爆発したとき、これから10年20年会社を支えるような、
強いインパクトをもたらすものです。
そんな違いがあるけれど、この両者を混同しまう。
そして、”成果主義”というルールでのみ、
判断してしまうのが、昨今の流れだそうです。
ですが、”成果主義”は、その名の通り、
成果を上げた分だけ評価する、という考え。
すると、
「新しいものを生み出そう」
「面白いものを生み出そう」
という動きは、
”明日すぐの成果”には繋がりづらい活動です。
イノベーションはかけた時間に、
成果が比例しない活動ですから。
だから”成果主義”や、
”「オペレーション」と「イノベーション」を混同する”という
考えがイノベーションを阻害している原因であるそうです。
■そして今日お伝えしたいポイントなのですが、
上記のような、
【オペレーションとイノベーションを分けて考えること】
は、私たちにも同様に大事なことではないか、
そう思ったのです。
多くの場合、私たちの仕事や日常は、
「オペレーション」の性格を持つ仕事が、
どうしても多くなります。
しかしながら、ルーティンで日々同じことを繰り返して、
10年先、20年先もずっと成長し続けられる…
残念ながら、今はそんな世の中ではないと思うのです。
そして、そんな刻一刻と変わりゆく世の中で、
未来をもっと良く、ますます発展させていこうと願うのであれば、
今日の延長線ではなく、
違った発想・行動をし続けること、
言い換えれば、
”小さなイノベーションを自らに起こし続けること”
このことが重要ではないか、と強く思うのです。
では、イノベーションを起こすために、
具体的に何をすればいいのか、
これについては、長くなりそうなので、
また明日に続けます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。