時代は「良く効く研修」を求めている
(本日のお話 1818文字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日日曜日は、諸々溜まっていた作業(公私共に)
を片付けておりました。
これまで、仕事面でも
上司やアシスタントの方を含め、
諸々協力頂いていたことを、感謝(反省)しつつ、
ここからエンジン全開で貢献をしていこうと思った次第。
気を引き締めていきます。
*
さて、本日のお話です。
先週、参加をした「ATD」(人材育成国際会議)ですが、
振り返ってみても、やっぱり勉強になったなあ、
としみじみ思うことが多い会でした。
自腹にて参加した会合でしたが、
それゆえ、持ち帰ろうとする気持ちも多く、
”学びの歩留まり”
が高くなっているように思います。
今日は、特に人材育成担当の方に向けた、
参考情報となりますが、
「世界の人材育成のトレンド」
について、情報共有とともに、
思うところをお伝えしたいと思います。
タイトルは、
【時代は「良く効く研修」を求めている】。
それでは、どうぞ。
■先日のATD(人材育成国際会議)。
世界の研修トレンドについて、
米国、香港など国境を隔てた、
ベスト・プラクティス(成功事例)などを、
発表し合う、そんな会合でした。
その中には、
・VR・ARを通じたトレーニング
(まだ日本では全く流行っていない)
・WEBを通じた、3時間などのショートトレーニング
(これも、まだ日本では広がりきっていない)
・映像などを通じた、事後学習・事前学習
(これも、日本ではまだまだ、とのこと)
などなど、いまだ、
”東京都内に集合して、皆で研修”
というイメージが多い中、
自分自身、目からウロコの話も多く、
とても参考になる話ばかりでした。
思ったことは、
『外の世界に出てみて、気づくことがある』
という、これまた当たり前のことでした。
”障子を開けてみよ。外は広いぞ” by 豊田佐吉(トヨタ創業者)
という言葉が頭をよぎった次第。
■さて、その中で、
これまた人材育成のテーマの中で、
今最も注目されているキーワードとは、
『「結果が出る人材育成」は、どのようにすればよいか?』
ということでした。
”結果が出る”。
これは、日本だけでなく、
多くの国の人材育成が突き当たっている壁であり、
そのためにどうすればよいか、
ということが、人材育成の世界で、
最も注目されているキーワードの一つであった、
とのことでした。
*
では、”結果を出す”ためには、
どうすればよいのか?
”結果を出す”ために、
どのような条件が整っていればよいのか?
このことについて、
ヒルトンワールドワイドのグローバル副社長が、
このように語っており、その話が非常に納得できるものでした。
その話の一部が、こんな内容でした。
まず、
1、『Executive Sponsorship』(=経営トップが、しっかりと関わること)
これが、一番大事である。
そして、次に
2,『Business Objectives』(=研修での「成果」を明確に設定する)
こと。
トレーニングを通じて、
・利益を高めたいのか、
・コストを下げたいのか、
・顧客満足度を高めたいのか、
明確に決めなければならない。
そして、
3,『Learning Council』(=学び合う組織づくり)
を作ること。
やりっぱなしでなく、
皆が自律的に学ぶことが尊重され、
評価される文化を作ること。
これらがなければ、
「ただの単発のトレーニング」
で終わってしまうのだ、
そんな話をしていました。
(他にもあったのですが、メモを取りきれず。
無念でございます)
■個人でも、組織でもそうですが、
”思いつきでやること”
は、そんなに難しいことではありません。
しかしながら、それだけでは、
「結果」につなげることはできない。
折角、お金と時間を投資した研修であれば
”『良く効く』研修”
にしたいのは当然のことです。
しかし、そのためには、
やはり抑えなければいけないポイントがある。
・トップを巻き込む。
・その上で、ビジネス上での目標と紐づける。
・そして、学び合う風土を作る。
普通にトレーニングを、
空いた枠でやるほうが、何倍も簡単で、楽なもの。
でも、緻密な計算をして、
色々と勉強をして、時には根回しをしたりして、
”持続可能な学びの風土を作る”
ということは、その組織にいる、
何十、何百、何千人の人に影響を与える、
素晴らしいことだと思います。
時代は「良く効く研修」を求めています。
やっぱり、やりっぱなし、
やっただけではなりません。
人材育成に取り組む方は、
上記のキーワードを頭の中におきつつ、
ぜひ「良く効くトレーニング」を形にしていくことに、
チャレンジしてみることが大切では、と思います。
そして、私も、茨の道ながら、そのような
「企業の中の一人のサムライ」のような
現状を変える意志を持った方と共に、人材育成に携わりたい、
そんなことを感じた次第です。
私も、もっともっと、勉強して、
役に立てるべく能力を身に付けたい、
と思いました。