『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
(本日のお話 1558文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は某金融機関にて研修の実施立会い
(仕事ではなくプライベートにて)、
そして夜からは友人を招いて自宅にて食事など。
そして本日は、朝から相模原にてテニス。
オープンイノベーションなどに関わり、
博士号も持つ聡明で知的な友人が、
その会社の社長とテニスをするから、ということで、
朝から二時間、電車に揺られていってきました。
立場関係なく、交流ができるのが、
運動の良いところですね。
最近、ランニングやテニスなどで、
こういった、インフォーマルな繋がりが増えて、
とても嬉しい限りです。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、
オススメの一冊を紹介させていただく、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(著 :入山章栄)
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です。
■私は「経営学」などは全然詳しくなく、
聞いたことがあるもので言えば、
「5force」(マイケル/ポーター『競争の戦略』より)
くらいで、それ以外は、
何となく見聞きしたくらいです。
「経営学にも、ちょっとは詳しくなりたいなあ」
という、知的で聡明な友人などに対する、
そこはかとない憧れを持ちつつ、
何となく購入してみた本でした。
■この著者の入山章栄氏は、
あるメディアでは、
「経営学における池上彰」
とも呼ばれており、
難解に思われがちな「経営学」なる話を、
非常にわかりやすく、噛み砕いて話をしてくれています。
そして、本日ご紹介している、
『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
も、まさしくそう。
・「経営学」は世界ではどのように学ばれているのか?
・1980年台に作られた「5force」が、
未だに経営学の代名詞になっている理由は?
(=四半世紀も経っているのに、
新しいビジネスツールが紹介されない理由は?)
・「イノベーション」を起こすためには、
どのような組織体制やリーダーが必要なのか?
・「イノベーション」と「創造性」は違う。
・”弱い繋がり”を持っている人の方が、
イノベーションを起こしやすい。
などなど、興味深く、
今注目されている知見を元に、
紹介をしてくれている本です。
■この本の中では、
「経営学」というのは、
あくまでも”学問”であるため、
小難しい専門用語や、
統計的手法などが用いられていること、
かつ、
”厳密性(正しいか)” or ”新しい考えか”
で判断されてしまうため、
『ビジネスの現場に役に立つ』
という考えで作られていない、
という構造的な課題がある、
と述べていました。
だから、
「経営学」は、現場に活用されない、
「5force」のようなビジネスツールに、
翻訳されないのだ、
とのこと。
■しかしながら、この40年で、
1900本もの新しいアイデアが発表されており、
そこには、
「ビジネスの再現性」
が詰まった考え方が沢山ある、
ということも事実。
だからこそ、我々は、
もっとそのような知識の片鱗でも学び、
『自分達がやっていることは、
”理論的”にも正しいのか?』
『イノベーションを起こすために、
我々に足りていないことは何なのか?』
などを、立ち止まって検証する価値は、
十二分にあると思うのです。
■改めて思いますが、
「知は力」
です。
今は、色々な情報が眠っているからこそ、
アンテナを高くして、
自分の慣れている領域だけでなく、
どんどんと外の世界に出ていき、
新たな「知」を獲得して、
行動にうつしていくこと。
そのことが、競争が激しく、
変化も激しい中で、
生き残り、戦う上で、重要なことだろう、
そのように思った次第です。