「これはない」と思えることにこそ、気づきのチャンスがある
(本日のお話 1658文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は「世代間ギャップ」について、
お互いの相互理解を進めるためのワークショップの実施。
そして夜は「人事交流会」の主催でした。
人事交流会では約20名の方にお集まりいただき、
「人事評価制度」について語り合いました。
(ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!)
*
さて、本日のお話です。
「人事交流会」を実施して、
改めて思ったことが、
”自分と文脈の違う人達と話すことの気づきの多さ”
でした。
今日はそのことについて、
思うことをお伝えさせて頂ければと思います。
タイトルは、
【「これはない」と思えることにこそ、気づきのチャンスがある】。
それでは、どうぞ。
■少し前から
「オープンイノベーション」
という言葉が盛んに言われています。
(もしかしたらもっと前からかもしれませんが)
ちなみに、
”オープンイノベーションの定義”を調べてみると、
以下のように書かれていました。
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オープンイノベーション(英: open innovation)とは・・・
自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など
異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、
革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発、組織改革、行政改革、地域活性化、
ソーシャルイノベーション等につなげるイノベーションの方法論である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だそう。
色々、賢そうな文章で書かれていますが、
「異業種・異文化が交わるとイノベーションが生まれる」
という話かと思います。
私の友人も、オープンイノベーションなるプロジェクトに関わり、
活躍している人がいますが、話を聞くたびに、
”交わること” が、生み出す強大な力を、
素人ながら感じたりします。
■そして、先日の「人事交流会」を開催しながら、
「オープンイノベーションに通ずるな」
と、ひとり思うことがあったのでした。
昨日は、「”人事”交流会」で、
基本、対象は人事の方でした。
しかし、
「営業なのですが、ぜひ出たいです」
「組織長なのですが、興味があります」
という人も参加しており、
一緒に、”人事課題”などを話し合ったのでした。
会自体は、とても盛り上がり、
参加頂いた皆様に、最後感想を言っていただいたのですが、
そこで、「はっ」とさせられた感想がありました。
その感想とは、
『人事交流会だけれども、営業の方など、
普段、接することがない人の意見が、刺激的で
むしろ、気付きが多かった』
というコメント。
しかも、こういったコメントが、結構多かった。
そして、そこで思ったことが、
『異なる世界との”交わり”が、価値・気付きを生み出す』
ということでした。
■組織で働いているとメリットが多いです。
しかし、同時にデメリットもある。
その最たるものが、
”同じような仕事の仕方、同じような発想になりがち”
ということだと感じます。
本当は、もっと”生産的な会議の方法”がある、
本当は、もっと”効率的な経費の生産方法”がある、
本当は、もっと”効果的な情報共有の方法”がある、
そのように、いい方法は、
「箱(=組織)」の外に出てみれば、
いっぱい転がっているのに、
いつも同じ場所で、
いつもと同じ人と、話をしていると、
そのことにすら気が付かないものなのです。
■昨日の「人事交流会」では、
”人事×人事”
の交わりの気付きもさることながら、
個人的な感覚としては、
”人事×「営業」”
というギャップがあったほうが、
より多くの発見があるように思いました。
視野を広げてみると、
それこそ、冒頭の「オープンイノベーション」のように、
「営業(いけいけドンドン)×法務(ミスなく確実に)」
「人事(全体最適を目指す)×起業家(一点突破)」
「IT(デジタル)×ものづくり(アナログ)」
みたいな、落差のある”交わり”こそ、
実は多くの気付きがあるのではなかろうか、
そんなことを思ったのです。
異種の交流で、新しい価値が生まれるのが、
イノベーションです。
自らも、フットワーク軽く、
「これはないな」と思うような、今の自分と違う世界にこそ、
敢えて飛び込んでみることが、「気付き」「発見」への近道になると思うのです。
と、いうことで、
【「これはない」と思えることにこそ、気づきのチャンスがある】
そんなことを思った次第です。