全力でやらない。限界まで頑張らない
(今日のお話 1286文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は朝から夕方まで、
4件のアポイント。
夜は溜まっていた諸業務を含め、
久しぶりにヘロヘロになるまで働きました。
そして同時に、頑張りすぎる、
無理をしすぎるとツケを払うことになる。
そんなことを改めて感じた1日でもありました。
今日のテーマは「自制心の枯渇」について。
ではどうぞ。
■「全力で頑張る」
「倒れるまで、限界までやる」
こういった”気合100%”の言葉は
何かしらの美徳を感じさせられます。
私も大学時代でボクシング部に所属をしていた時、
先輩から「もっと打ち込め!もっと打ち込め!」
と、終わった後気持ち悪くなるほど追い込まれた後は、
「やりきったぞ!」と達成感が残ったものです。
ですから、私にとっても
「全力」「限界」
という言葉は美しく、
尊いものである、と今でも感じています。
■しかしながら、最近、
成果を継続的に出し続けたいのであれば、
「全力・限界ばかりではダメだ」
と思うようになりました。
なぜならば、自分を追い込み、
全力・限界で無理をしまくった後は、
ほとんどの場合、反動が来るから。
無理をしたあと、
甘いものをやたら暴食してしまったり、
勉強をする気がなくなったり、
生活のリズムが崩れたり…
このような状況が頻繁に起こる事に気が付いたのです。
そんな中、ある本に、
「無理をすると反動がくる」
ことの理由が、心理学的に証明されている、
そんな内容が書かれていました。
コロンビア大学の心理学博士が、
「自制心」という観点から説明しているお話です。
(以下、『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす』より抜粋です)
自制心の強さは、筋肉と同じように変化します。
個人差があるだけでなく、
同じ人でも状況によって強い場合と弱い場合があります。
鍛え上げた二頭筋でも激しく使えば疲労するように、
自制心も疲労します。
(中略)
同じように、何かを成し遂げた直後
(例えば1日の仕事を終えたとき)は、
自制心をかなり消耗してしまっているのです。
有名テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーは
ここ最近太ってしまった理由についてこう述べています。
「体重が増えてしまったのは、
ダイエットの失敗や運動不足の問題ではないと思う。
それは生活のバランスの問題。
働きづめで遊ぶ暇もなく、リラックスする余裕がなかった。
心がカラカラにひからびてしまったの。」
・・・
自制心は、使いすぎると枯渇するのです。
『やってのける 意志力を使わずに自分を動かす』
(著:ハイディ・グラント・ハルバーソン)
■「自制心は、使いすぎると枯渇する」。
この一言が、
「全力・限界」で自分を駆け抜けさせた後、
やたら甘いものを食べたくなったり、
何もしたくなくなったりする理由、
つまり、自己統制が全く取れなくなる理由を
説明してくれたように思いました。
■もちろん、時には無理も必要。
そしてエネルギーの出し惜しみも癖になったら
あまり良くない気もします。
ですが、
”全力・限界を超えてやりすぎる”と、
結局、長持ちしません。
「7つの習慣」でも”第七の習慣 刃を研ぐ”
で、バランスよい生活・休養が大事と言いますが、
「自制心は枯渇するもの」
ということを念頭に、
時には省エネ運航にしながら、
【「ややストレッチ」位を目安にがんばること】
このことが、実は長い目で考えたときに、
最も成果を出し続けられるバランスなのではないだろうか、
そのようにも感じるのです。
仕事も人生も長期戦。
今日明日だけでなく、ずっと頑張れる力加減を知ること。
大切だと感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。