「フォービドゥン・ゾーン」を意識した睡眠が、心地よい睡眠サイクルを生み出す
(本日のお話 2108文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3つの研修の実施、
ならびに2つの研修の立ち会いと、一件のアポイント。
また、夜は「サムライ塾」の打ち合わせでした。
最近、著しく睡眠不足が続いていたため、
なかなかハードな日々でした。
そして、寝る時間が少なく、忙しい日が続くと
理由もなく腹が立ったり、集中できなくなったりと、
やっぱり悪影響はあるものだな、
と、今更ながら実感。
そして
「やっぱり睡眠って大事」と
改めて思うのでした。
そんな睡眠の話について、少し前に読んだ
『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治 (著))
に書かれていた話を思い出しました。
本日は、睡眠のついての小ネタについて、
いくつか共有させていただきます。
タイトルは、
【「フォービドゥン・ゾーン」を意識した睡眠が、
心地よい睡眠サイクルを生み出す】。
それでは、どうぞ。
■スタンフォード大学 医学部教授、
スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治氏。
彼が書いた、冒頭の
『スタンフォード氏 最高の睡眠』
という本。
なかなか面白く、勉強になりました。
改めて思ったことが、
「気合だ、気合いだ!」。
「眠くなるのは気持ちが足りないからだ!」
と、ひたすら押していた時代も終わり、
睡眠も科学されてきました。
■少し余談になりますが、睡眠といえば、
私が新卒で社員として入社したのは、
某飲食チェーンを思い出します。
当時、ブラックなんて言葉もなく、
「無制限ブラック」「ブラックホール」とも言えるくらい、
ひたすら働きまくっていた当時。
朝10時から朝7時(21時間労働)
まで働いていた時期もありました。
私は睡眠時間6時間(理想は6.5時間)ないと
日中に影響を出始めるのですが、
当時は3時間、4時間は普通。
ですが、当時の私の上司である店長は、
なぜだかほとんど寝てなくても大丈夫な様子でした。
2時間睡眠だろうが、完徹だろうが、
ものすごいエネルギーで働きまくる店長、
それを見て、当時の純粋な新卒だった私は、
こう思うのです。
「俺は想いが足りないのだ、だから眠くなる。
もっと頑張らねば」
そうやって自分を追い込み、
睡眠をけずり続け、入社一年くらいした時には
徐々に人格が崩壊(怒りっぽくなったり、急に鬱々としたり、
感情の波が激しくなったり)していった記憶があります。
■しかし、この本
『スタンフォード式 最高の睡眠』でも書かれているように、
”睡眠は科学される”
時代になってきました。
人には「最適な睡眠時間」があり、
・ショートスリーパーの人(3~4時間でも大丈夫)、
・ロングスリーパーの人(9~10時間必要な人)
いろんな人がいるということもわかってきましたし、
・東京に住む人の、平均睡眠時間は5.5時間程度。
他の国際都市に比べて著しく少ない。
などというデータも知られるようになってきました。
そして、それが、私達の日常や
日中の生産性に与える影響も、
急速に解明されつつあります。
■その中で、私が知らなかった話で
「確かに、なるほどその通りだ!」
と特に思う、睡眠についてのとある話がありました。
それが、
【フォービドンゾーン(Forbidden Zone)】(=睡眠禁止ゾーン)
と呼ばれるものの存在です。
これは、一体どういったものなのでしょうか?
以下、引用です。
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<「寝る直前」は眠くない?>
イスラエルの睡眠研究家ペレッツ・レビー氏による、
更に細かく時間を区切った「13分起きて7分寝る」という、
「A20 minute day」も行われるようなったのだが、ここで予想外のことが起きた。
人は普通、ずっと起きていると、「睡眠圧」が上がる。
つまり、起きていればいるほど眠くなるのだ。
そう考えると、「眠る直前」が一番睡眠圧が高い、
つまり、「入眠前が一番眠い」はずだ。
しかしこの実験では、
”通常就寝する時間の直前から2時間前あたりまでが、もっとも眠りにくい“
ことがわかった。
いつもの就寝時間より前の6ブロック(20分×6)、
被験者は眠りづらそうにしていたのだ。
これを実際の睡眠に当てはめれば、
“毎日必ず0時に眠る人は、
22時からの2時間は一番眠りにくい“
ことになる。
このように、入眠の直前には脳が眠りを拒否する
『フォービドンゾーン(進入禁止域)』というものがある。
いわば、「睡眠禁止ゾーン」だ。
(引用:『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治 (著))より)
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■いかがでしょうか。
皆様も、思い当たる節がありますでしょうか。
私は、この部分を読んで、
ここ数日のこととリンクをして、はっとしました。
確かに、ここ最近、
ずっと眠たい状態が続いていたのにも関わらず、
なぜが早く寝ようと思っても眠れない、
むしろ目が冴える、ということがあったのです。
これを見て
「なるほど、フォービドンゾーンだったのか」
と、納得したのでした。
■最近は、食事でも、睡眠でも、運動でも、
・睡眠と脳の関係
・食事と脳の関係
・運動と脳の関係
など「身体」と「脳」が、
どのように相互に影響しあっているか、
がわかってきています。
人は、一人ひとり違うもの。
だから、自分にあった
『最適な生活リズム』というものが、
あるのだろう、と思います。
色々な知識、学問がありますから、
ぜひ、自分にふさわしいリズムを発見し、
自分の中で規律よく守っていくことができれば、
よりエネルギッシュな毎日が送れるはず、
そんなことを思います。
ということで、
私も「フォービドンゾーン」を意識して、
睡眠不足のときは、通常眠る0時半より2時間以上前に、
床につけるよう鋭意、努力したい、
とそんなことを誓った次第です。
フォービドンゾーンには
気をつけて、睡眠サイクルを整えてまいりましょう。