「計画」と「実行」を結婚させる
(今日のお話 1665文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
隙間時間は7月のイベントの
案内を関係者へ。
新しい取り組みを含め、
合計4つの企画を組んでおります。
■さて、本日のお話です。
少し前に、あるお客様先をご訪問した際、
社内を活性化する取り組みを共有頂きました。
(教えて頂いたM様、ありがとうございました)
そこで感じた気付きを共有したいと思います。
ではどうぞ。
■ある会社の取り組みのお話。
その会社はコールセンターを持ち、
カスタマーサポートを主としています。
働く方の8割が女性。
多様な働き方が既に当たり前となっており、
離職率も業界に比べ非常に低く、
職場を見ただけで、雰囲気の良さが感じられる会社です。
そして、その会社の部門長が、
社内を活性化させる取り組みを、
一部教えてくれました。
その取り組みとは、
例えば、以下のようなもの。
<TF(タスクフォース)プロジェクトチーム>
1、会社の中から、各部署2~3人ずつ、
上司の推薦、手上げによってメンバーを選ぶ。
2、そして、部門を超えたメンバーで、
7つのチームを作る。
(メンバーにはアルバイトも含む)
3、グループのテーマを決める。例えば、
・ありがとうを言い合う風土を作るチーム
・新人プロジェクトチーム
・ミス撲滅チーム
みたいなもの。
4、7つのチームが、自分たちで会社を良くする具体的な案を考える。
そして全社を巻き込み発表する。
…と、ここまで聞くと、
「なーんだ、他でもよくやってそうなことじゃないか」
と思うかもしれません。
会社にとっては普通のことかもしれませんが、
コンサルや上司が決めたことを、
一方的にやらせるような風土もある中、
”自分達で考えること”と”自分達でやること”
が当たり前になっている会社の文化
があるいうのは、
素晴らしいことだと思うのです。
■「マネジメントの神様」と称される、
故ピーター・ドラッカーは、
”マネジメントには原則がある”
と言いました。
その一つで、働く人にとって、
【計画と実行】
が大変重要である、という話があります。
ドラッカーはこう言います。
「計画と実行を別の者に行わせることは、
食べることと消化することを別の体で行わせるに等しい。
(中略)
われわれは働く人自身に、
仕事の計画について責任を持たせるとき、
生産性が大幅に向上することを知っている。
計画者と実行者とを結婚させるとき、
あらゆる分野において、
働く人の態度と誇りにおいて向上が見られるだけでなく、
大幅な生産性の向上が見られる。」
(『現代の経営(下) ピーター・ドラッカー)
つまり、
「自分達で考えて(計画)、自分達でやる(実行)」
ことは、ただそれだけで、
”働く人の態度と誇り、そして生産性を向上させる”
という効果がある、とドラッカーは言うわけです。
■私たちが働く際に、
「これどうすればよいでしょうか…」
と、いちいち聞き過ぎてしまったり、逆に
「コレとアレとソレやっといて!」
と一方的に指示を伝えてしまったりするシーンを、
しばしば見かけます。
しかし、このようなことは
【計画と実行が分離している】
状態と言えるでしょう。
と、するならば、
自分が何かするとき、
また相手に何かをしてもらうときも、
「自分で決めたことはやる気になるけど、
人から言われたことはやる気にならない」
というシンプルな原則、
つまり、
【計画と実行を結婚させる】
ことを常に意識することが、
仕事において大切なことなのだろうな、
と思った次第です。
今日は(も?)「7つの習慣」のコヴィーの話ではなく、
ドラッカーのお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。