メールマガジン バックナンバー

1370号 2017年11月14日

惹きつけるリーダーは「PQ」を発揮している

(本日のお話 2132文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに夜からは、いつものごとく
「サムライ塾」の仲間と打ち合わせ兼、食事。
(むさ苦しく、男二人でシュラスコを食べてきました)


また、先週金曜日に告知いたしました、
「人事交流会」のご案内を、広く出させていただいたところ、
本当に一瞬でかなりの人数の方にお申し込みいただき、
ご返信が追いついておりません。汗

(順次、ご返信いたしますので、
 ご連絡いただいた皆様、もうしばらくお待ちください)



さて、本日のお話です。

昨日の打ち合わせの最中で、
「リーダーに求められるもの」
というテーマでディスカッションをしました。

その際、話題となったことが、

“見落としがちであるリーダーの要素”

であり、そのことが改めて
大変重要であると感じましたので、

本日はその話について、皆様に
ご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【惹きつけるリーダーは、「PQ」を発揮している】。


それでは、どうぞ。

■古今東西、
リーダーに必要な能力とは、
色んな観点から語られています。


例えば、「カッツ理論」。

リーダーに必要なのは、
テクニカルスキル、ヒューマンスキルは当然必要。

それに加えて、物事を俯瞰的に、構造的に見る、
「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」こそが大事である、
とする考えもあれば、



リーダーシップの権威である、
コヴィー博士(私の会社ですね)が提唱するように、

リーダー層に必要なのは

・方向性を示す
・組織を整える
・エンパワーメントを進める
・模範になる

の4つの要素である、
とする考えもあります。



その他、

ドラッカーが提唱するリーダーシップ、
孔子の語るリーダーシップ、
武将の語るリーダーシップ、

などなど
東洋、西洋、色んな形の
「リーダーシップ」があるでしょう。

もちろん、どれかが正しく、
どれかが間違っているという話ではなく、
正しく、切り分ける視点が違うだけ。

どれも貴重な学びであるということは、
言うまでもないことかと思います。


■さて、そんな中、
私が「サムライ塾」なる場で学んだ、

”リーダーに必要な要素”の分け方

の一つで、その通りだな、
と感じるものがあるのです。


それが、


『リーダーには、「IQ」「EQ」「PQ」の3つの要素が必要である』


とする考え方。


一つずつ説明いたします。


IQは有名ですから、
今更いうまでもないかもしれません、

Intelligent Quotient(知能指数)の略で、
俯瞰力、情報分析力、判断力などの「知性」です。

EQもだいぶ有名になりましたね。
Emotional Quotient(心の知能指数)の略。
共感力、傾聴力、自己管理力、コミュニケーションなどです。


そして最後、
これが見落としがちなのですが、


『PQ』(=Physical Quotient/身体的リーダーシップ)


これこそが、

”リーダーシップを発揮する上で、
 重要だが、見落とされがちなことある”

と思うのです。


むしろ、見落とされがちというより、
「PQ」なるような発想が、

「日本人は、あまり考えない」

傾向があると思うのです。


■少し前にこんな記事がありました。


トランプ大統領の「変な握手」

(以下、記事より引用)

トランプ大統領は、非常に評判の悪い変な握手をすることで有名だ。

相手の手を取り、近くまで引き寄せ、ポンポンと軽く2、3回たたいて、
最後に手を上下に振って終わらせる、という大体の形が決まっている。

(中略)

トランプ大統領が相手の手を軽くたたこうとするのは、
自分が主導権を握ろうとする表れだと読み解いている。




この記事からお伝えしたいことは、
例えば、「握手」一つとっても、
そこには意味がある、ということ。


『「体の使い方」によって、
 相手は、メッセージを受け取る』

という事実です。


これまたよく知られた話ですが、

“ノンバーバルコミュニケーション(言語外のコミュニケーション)は、
 会話の内容より、相手に大きな影響を与える“

と言われます。


■つまり、何気ない所作、例えば、


・握手の仕方
・自分の立ち姿
・話す時の目線
・話す声のトーン
・何気ない手の組み方



それらの「体が放つメッセージ」は、
放つ言葉以上に、大きなメッセージになっており、

「相手を動かす大切な要素」

になっているということなのです。


では、リーダーは、
「自分の体が放つメッセージ」を
どれくらい意識しているのか、

ここを考えたいのです。


人はなんだかんだ言って、動物的です。

ライオンやトラも怖いし、クマも怖い。
同じように大きくてムキムキな、
ライオン的、クマ的な人は本能的に恐れます。

人は、理性、理論だけで動く生き物ではなく、
感情、感性、感覚で動かされることもある。


「相手を脅せ」、ということではないですが、
重要な局面(例えば記者会見、重要な発表のときなど)には
そういった側面にも、気を配る意識をする必要があるのでは、
と思うのです。



何故か信用できる、ついていきたい、
そう思わせる「何か」を決めるものは、


「PQ」(=Physical Quotient)身体的リーダーシップ


があり、
普段意識しないかもしれないけれども、
リーダーの要素として、非常に重要です。


■想像してみた時に、

物凄くロジカルだけど、
背中が丸まり、小さい声でボソボソと、
何の動きもなく話をするロボットみたいなリーダーと、


はたまた、

ロジカルさはやや足りないとしても、
しかしながら情熱に溢れ、堂々と場を巻き込み、
空気を圧倒し発言をしているリーダーでは、
説得力も、与える影響も違ってくるはず。


だからこそ、


【惹きつけるリーダーは、「PQ」を発揮している】


と感じるのです。


限られた時間、機会の中、
相手を巻き込み、惹きつけるための能力として、
意識し、気を配るべきリーダーの要素がPQである、

表面的な話に見えますが、とはいえ大切な話である、


そう思った次第です。

【本日の名言】 立派に実行するほうが
立派にしゃべるよりも良い。

ベンジャミン・フランクリン”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す