メールマガジン バックナンバー

1359号 2017年11月3日

「自分に合った『学び方』は何か?」を考えることで、
学びの歩留まりは、著しく向上する”

(本日のお話 2135文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

本日から3連休ですね。

ふと思えば、先週末にフルマラソンを走ったのにも関わらず、
あまり寝ない日々が続いていたので、久しぶりに、
大変ゆっくり眠り、体力が回復した1日でした。

午後からは、相変わらず12月まで続く
「サムライ塾」の勉強ということで、読書。

AIやテクノロジーについて読んでいますが、
知れば知るほど面白い話が満載で、好奇心が刺激されて仕方ありません。

また、YOUTUBEにも挙がっている、
NHKの番組の『映像の世紀』というものが
これまた面白く、非常にお勧めでございます。



さて、今日のお話です。

かの有名なドラッカーが「学び方」について語った、
とあるエピソードを思い出しました。

今日は、この話についてお伝えするとともに、
思うところをご共有させて頂ければと思います。

タイトルは、


【”自分に合った「学び方」は何か?”を考えることで、
 学びの歩留まりは、著しく向上する】。


それでは、どうぞ。

■よくよく感じますが、
人の「学び」とは、実に色々な種類があるものです。

「学ぶ」というと、何となく
少年・少女時代に、学校で習ったような、

・教科書にマーカーを引いて学ぶ とか、
・問題集をひたすら問いて学ぶ、とか、
・先生の話をノートにとって学ぶ、とか、

そのような“ステレオタイプ的な学び方”に、
限定されているように思いますが、

「学び」とは、もっと柔軟で、
色んなやり方があってしかるべきだよな、

と学べば学ぶ程、思うのです。


■例えば、冒頭でご紹介した、

NHKスペシャル『映像の世紀』

などは、小難しい歴史の教科書的な本を読むより、
よっぽど生々しく、脳裏に焼き付くイメージを持って、
「歴史の大局観」を感じる事ができると思いますし、


個人的には、

”「歴史に詳しい人の講義」などを通じた勉強会“

なども、何冊の本を読むより、
ずっと勉強になると感じます。

そして、何より、一番勉強になるのは、
今、まさしく私が行っている、

『感じたこと、学んだことを「書く」こと』

なのです。

■非常に有名な「マネジメントの父」とも称される、
ピーター・ドラッカーは、著書『明日を支配するもの』で、
こんなことを述べていました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

仕事の仕方について関連して、
知っておくべきもう一つのことが「学び方」である。

「学び方」は、今日、読み手と聞き手の問題以上に深刻な状況にある。


何故ならば、世界中のあらゆる国のあらゆる学校が、
「学び方には唯一の正しい方法があり、それは誰にとっても同じである」
との前提にたっているからである。


ウィンストン・チャーチルをはじめ、
世界の一流の著述家の多くは学校の成績が悪い。

本人たちも学校は苦痛だったと言っている。

もちろん彼らの同級生全員が学校や先生について同じ思い出を持っているわけではない。

だが彼らにとっては、学校は面白くないどころか、
退屈そのものの最悪の場所だった。

原因は、後に著述家になった彼らが、

『聞くことや読むことによっては学べなかった』

ことにあった。

彼らは、『自ら書くことによって学ぶ』という種類の人たちだった。

だが、そのような学び方を許している学校はなかった。

そのため成績が悪かったのだった。

学校の定める学び方に従って学ぶことは、まさに地獄であって、
拷問にすぎなかった。


(中略)


学び方には何種類もある。

ベートーヴェンのように、膨大なメモを取ることによって学ぶ人がいる。
スローンは会議中にメモを取らなかった。前述のCEOもメモをとらなかった。

なかには、自分が話すのを聞きつつ、学ぶ人がいる。
あるいは実際に仕事をしつつ学ぶ人がいる。


自ら学び方がどのようなものであるかは、容易に分かる部類に属する。

得意な学び方とはどのようなものかと聞けば、ほとんどの人が答えられる。

では実際にそうしているかと聞けば、そうしている人はほとんどいない。
しかし、この自らの学び方についての知識に基づいて行動することこそ、
成果を上げる上での鍵である。

あるいは、それらの知識に基づいて行動しないことこそ、
失敗を運命付けるものである。

引用:『明日を支配するもの』(ピーター・ドラッカー)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■今の時代、「学ぶこと」の大切さ、について、
否定する人は誰もいないと思います。

これからますます複雑性を帯びて、
予定調和のようなキャリアは作ることは、難しくなります。

そのためにも、一人ひとりが学びできることを、
更に増やしていくことは、大切なことだと思います。

しかし、「学び」が苦痛になっては、
得られるものも得られないもの。

脳は自分が喜ばしいことしか、
なかなか吸収してくれないものです。


だからこそ、故ドラッカーが言うように、

1,「自らの学び方がどのようなものであるか」を知ること
2,自らの「得意な学び方」で学ぶこと

が大切なのでしょう。

そうすることで、より短時間で、
より歩留まりよく学ぶことができるはず。


■これは古今東西同じかと思いますが、

“(特に日本は)これが「正解」という答えに、
自分を合わせようとする“

という「癖」のようなものがあると思います。

しかし、自分の気質、性格は、
人違うものだし、それは自分にしか、わからない。


本を読むのも良し。
映像を見るのも良し。
勉強会に参加して学ぶのも良し。
学んだことをブログに書くのも良し。
学びを人に語る、のも良し。


自分だけのやり方、
自分だけのベストな学び方、
見つけてまいりましょう。


と、映像を見たり、
本を読んだり、書いたりして、
色々な学び方を試した1日を通じて、思った次第です。


(ちなみに、私の場合は、学んだことを
「書いてまとめる」ことが一番の歩留まりがいいです)

【本日の名言】 我々は、他の人たちと同じようになろうとして、
自分自身の4分の3を喪失してしまう。

ショーペンハウアー”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す