自分を欺かない。人が見ていないところが本当の勝負
(本日のお話 1884文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに夕方と夜23時より、
プライベート(サムライ塾)の打ち合わせ。
日曜日に走ったフルマラソンの筋肉疲労で、
歩く度に、走り終えた勲章(=筋肉痛)を感じます。
これから数日は、ひたすら
肉と豆腐(タンパク質)です。
*
さて、本日のお話です。
先日より読んでいる個人的なヒット本、
『リーダーの指針「東洋思考」』より、
大切だな、と感じるメッセージを見つけました。
今日はそのお話について共有させていただくとともに、
思うところをお伝えできればと思います。
タイトルは、
【自分を欺かない。人が見ていないところが本当の勝負。】
それでは、どうぞ。
■「衆人環視」、という言葉があります。
この言葉は、私がこれまでの人生で、
「自分を変革する」ために、
最も役に立った言葉です。
100キロマラソンも
メルマガの1000号継続も、
トライアスロンも、
英語塾も(これは道半ばですが)
「衆人環視」という言葉があったからこそ、
一定のところまで続けることができた、
と感じるほど。
■この「衆人環視」という言葉の意味ですが、
平たく言えば、
「人の目があると頑張れる」
という意味。
「衆人」(周りの人)が
「環視」(環になって見ている)ということ。
そんな、「人が見ている」環境下だと、
なんだかんだ頑張れるもの。
宿題が終わるまで、机の後ろに立っている
教育ママみたいなものでしょう。
■しかしながら、場合によっては、です。
気遣いのあるマナーも、
部屋の掃除も、
魂のこもったプレゼンも、
日々の勉強ですら、
誰も見ていないところでは、
ついつい怠けたりしてしまうことがあります。
(と、思いますが皆様いかがでしょうか)
■しかし、先日読んだ
『リーダーの指針「東洋思考」』で、
こんな事が書かれていました。
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慎独 ― 自分を欺かない、自分に嘘をつかない
江戸の人々は自分を鍛えるのに、どのような方法をとったのでしょうか。
先述した「立腰」とともに、とても重視したものに、「慎独」があります。
(中略)
「自分をつくる要点は、自分を欺かない、自分に嘘をつかない」ということです。
心の中で思っていることと違うことばかりいっていると、
自分で自分を信用できなくなる。自分は他人に対して言っていると思っていますが、
実は一番その嘘を聞いているのは、自分だからです。
(中略)
常に自分の心に忠実に、これを「誠(まこと)」といいますが
そうしたことと反する場合は「黙っている」ということが大切です、
また人の視線のある所では、「紳士淑女」でいますが、
人の目がない独りのときは、『小人は閑居して、不善をなす』、
善くないこと、見苦しいこと、悪いことは、すべて独りの所で
起こすものだと言っています。
したがって、「独りの時に完璧」であれば、人の前ではもっと完璧になれます。
独りのときこそが自己鍛錬の最も重要な場なのです。
引用:『リーダーの指針「東洋思考」』(著:田口佳史)
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■自分を鍛えるためには、
「欺かない。自分に、嘘をつかない」
ことが何より重要である。
口に出す言葉も、
やっている行動も、
全部正直でいる必要がある。
そのため、やったりやらなかったり、
人前でだけいい格好をする、すなわち
「表裏がある」ということも、一番、自分が見ている。
それを繰り返していると、自分自身に納得できなくなる。
自分が信用できなくなる。
だから、
『独りの時が、もっとも重要な自己鍛錬の場』
である、というのです。
■何かをしようとするときに、
人の助けを借りて、「人に見られながら」何かをしていけばよい。
それは「衆人環視」という力を使い、
そして、自分を律すれば良いと思います。
そして、その後は、
いつでも、誰がいてもいなくても、
どんな状況でも、自分に対して“誠実”に、
常に決めたことをやり続けることができる。
自分を片時も欺かないこと。
自転車の乗り始めのように、
最初は、補助輪を付けて走り、
次は、父の手の支えがあり、自分で漕ぎ、
そして最後は、誰の手もなく、自分で走る。
そのように、
“人の助けを借りつつ、
最後は、自分で自分を律し続けることを目指す”
それこそが、成熟した人間であるのだろう、
そのように感じました。
誰しもが、そんなに強い人間ではない。
だからこそ、
【自分を欺かない。人が見ていないところが本当の勝負。】
ということを胸に、
日々、自分を律しつつ、
だからこそ、自分自身を信頼できる、
そんな生き方をしたいものだ、
そのように思った次第です。