『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』
(本日のお話 1758文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日、土曜日は「7つの習慣」研修の実施の立ち会い、
ならびに「サムライ塾」のDAY4の開催。
あまりわけるものではないですが、
仕事にプライベートに、ひたすら「学び」に
フォーカスをしております。
もちろん大変ですが、意義があることに
全力を注ぐことは、本当に楽しいな、と思います。
来週は、妻と共にフルマラソン。
全然練習していませんが(汗)、とりあえず、
ベストは尽くしたいと思います。
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さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、今週のお勧め本をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』
河合 雅司 (著)
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です。
■私たちは、ややもすると、
“「それなりに幸福な今」がずっと続いていく”
と思いがちです。
誰もが当たり前に聞くような、
「少子高齢化」
「高齢化大国ニッポン」
「年金がなくなる」
などと聞きながら、
それはまだ先のことだし、どこか遠く感じてしまう方も、
いるのではないかと思います。
確かに、10年後、20年後、30年後の先の話よりも、
「今、今月の仕事をどうするか?」
という“今、この時”に焦点があたってしまうことは、
仕方がないことなのかも、しれません。
■しかし、この本を読むと、
そんな「ちょっとやばいかもな」程度の感覚が、
打ち砕かれることになるでしょう。
それが、リアルに、
「必ず起こる未来」
として、目の前に迫ってくる感覚がするはず。
有名なドラッカーは、
“「今起っていること」を観察すれば
これから起こる未来を理解することができる“
といい、それを『すでに起こった未来』と表現しました。
日本の少子高齢化を考えると、
それは人口の比率を見れば間違いなくわかることであり、
出生率を見れば想像できること。
そして、それらの「既に起こった現実」に、
「今ある病院の施設数」
「介護施設数」
「今ある葬儀場の数」
「親の介護に携わるであろう人の割合」
などの”事実”を掛け合わせて考えていくと、
「少子高齢化」とか「超高齢化社会」なんて、
表面的なアイコンではない現実が待っている事に気が付きます。
この世界史において、類を見ない
”超高齢化”、”急激な人口減少”という現実が、
『私達の日常に、どれほどの影響をもたらすのか』
を、生々しく、そして現実のものとして、
想像せざるを得なくなるのです。
■この『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』の本の著者である、
河合 雅司氏は、こう語ります。
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日本が少子高齢化社会にあることは、
誰もが知る「常識」である。だが、その実態を”正確に”
わかっている日本人は、いったいどれくらいいるのだろうか?
(中略)
人口ボリュームの大きい団塊世代が75歳以上となる2025年頃には、
大きな病気を患う人が増え、社会保障給付金が膨張するだけでなく、
医療機関や介護施設が足りなくなるのではないかと指摘されている。
だが、問題はそれにとどまらない。
2021年頃には介護離職が増大、企業の人材不足も懸念され、
2025年を前にしてダブルケア(育児と介護を同時に行う)が大問題となる。
2040年頃に向けて死亡数が激増し、火葬場不足に陥ると予測され、
高齢者数がピークを迎える2042年頃には、無年金・低年金の貧しく
身寄りのない高齢者が街に溢れかえり、生活保護受給者が激増して、
国家財政がパンクするのではと心配される。
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■2042年なんて、あっという間です。
20年前は1997年。
今生きている私達にとっても、
1997年とは、そんなに大昔の話だとは思わないはず。
むしろ、“ちょっと前”くらいに
感じている人はたくさんいるのではないか、
と思います。
これらの問題は、私達全員に関わることです。
だから、まずは一人ひとりがこの現状を認識すること。
そのことが、極めて大切だと思うのです。
ということで、この本は、
国の未来を考えるだけでなく、自分の未来を考える上でも、
必読の本です。
ぜひ、ご一読を。