経営者の仕事とは? ~ドラッカーに学ぶ 第二段~
(今日のお話 1754文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件の商談。
夜はテニススクールで至福のひと時でした。
球を打っているだけで、
鼻血がでそうなほど、気持ちよくなります(笑)
ちなみに、昨日のアポイントでは
以前からお話をしていた会社様より、
「7つの習慣」の<社内ファシリテーター制度>を活用して、
会社の文化作りをしていくことが決まったとご報告頂きました。
現在ご検討頂いている方もいらっしゃると思うので、
参考までにご共有させて頂きますが、
「7つの習慣」社内ファシリテーター制度を決めた理由として、
・ 「7つの習慣」は押さえておかなければいけない、
”ヒューマンスキル”を体系的に網羅しているから。
(→だから会社全体に展開するメリットがある)
・ 社内ファシリテーターだとコスト的に安いから、
100名を超えても進めやすい。
(→全社展開しやすい)
・ 社内での定着化を進めやすい。
(→内部でやるから)
とのことでした。
仰る通り、「研修定着化」「コスト」はどの企業も掲げる課題。
そして、外部の人間が年に1度言うよりも、
内部の人間(上司・同僚)が、日々いうことが、
ずっと定着化は進むものなのが、教育なのだと思います。
そして日々使いやすい
「共通言語」が研修の中に入っているか、
これも重要なポイントですよね。
そのあたりを踏まえ、
「7つの習慣」を選んでいただけたこと、
改めて嬉しく思いました。
Eさん、ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。
最大限、お力添えさせて頂きます!
■さて、前置きが長くなりましたが本日のお話。
今日は昨日の勉強会で学んだ、
ドラッカーの話、第二段。
「経営者の仕事とは?」
というテーマです。
では、どうぞ。
■ドラッカー・マネジメントの講演にて、
ドラッカーに精通されている国永氏が、
参加者にこのような質問をされました。
「”経営者の仕事”とは何でしょうか?」
参加者は、経営者、また経営幹部の方が多数。
しかし、その質問を投げかけられたとき、
会場の空気が沈黙と共に、
「…」と考える空気に包まれた感じがしました。
私は経営者ではないので想像でしかありませんが、
もしかすると、経営者自身も、
そのような”本質的な問い”を考えたことがなかった、
だから会場に一瞬、
「・・・」という沈黙が流れたのかもしれない、
そう感じました。
■ちなみに、この質問の答え、
「経営者の仕事は何か?」とは、
ドラッカーによると、
1、マーケティングとイノベーションによって顧客を創造すること
2、組織の強みを強化し、弱みを見えなくする。
3、古いものを排除し、新しいものを創り上げる
である、と言います。
何だか複雑なマーケティングとかイノベーション、というと、
小難しく感じますが、要約すると、
【自分たちが勝てる部分を見つけて、そこに、組織の力を適切に配分する】
これが「経営者の仕事」だそうです。
■さて、経営者の方はよいですが、
経営者ではない人は「関係ないよ・・・」と
感じられたかもしれません。
しかし、ここで考えてみたいのですが
私たち自身、「”経営者の仕事”は何か?」のような、
”本質的な問い”を自分自身に投げかけたことがあるのだろうか、
ということ。
例えば、
「”営業”の仕事は何か?」
「”人事”の仕事は何か?」
「”エンジニア”の仕事は何か?」
のようなイメージでしょうか。
こんな、”本質的な質問”を、
自分自身に投げかけたことがあるか、
深く考えたことがあるか、
ふと、思ったのです。
本当に、
営業は”物を売ること”が仕事なのか?
人事は”研修を企画すること”が仕事なのか?
エンジニアは”プログラムを書くこと”が仕事なのか?
・・・
こう考えてみると、
「もっともっと深い答えもあるのかもしれない」
そんな気がしてくるように思います。
もちろん、営業はモノを売ること、
人事は研修を企画する、それも仕事です。
しかし、同時に、誰もが想像できるような
答え以外にも、先ほどドラッカーが定義するような、
より細かく、深い意味があるのではないか、
そのようにも感じるのです。
■ドラッカーの場合、「経営者の仕事」について、
「経営者は、会社を運営する」
ではなく、
「経営者は、強みを見つけ、組織の力を適切に配分する」
と定義しました。
ここまでとは言わずとも、一歩踏み込んで、
より深いレベルまで考えてみると、
もしかしたら、
より深い”仕事観”とか”ポリシー”に
自分自身で気付きうるのではないか、
そのように思ったのです。
■私も、普段からコンサルタントとして、
営業活動をしていますが、
いつからか、その仕事の定義を、
「研修を売ること」
ではなく、
「企業文化を向上させるお手伝いをする」
「お客様の人材育成のパートナーになる」
「関わった方の人生を変えうるような存在になる」
というような意志を持ち働こう、
そう自分自身に言い聞かせよう、
と考え始めたころから、
仕事の質も変わったような気がします。
(もちろん、まだまだ道半ばではありますが…)
と、いうわけで、皆様も、
「”経営者”の仕事は何か?」ならぬ、
「”自分”の仕事とは何か?」
このことを深いレベルで問いかけてみると、
新しい気付きがあるのかもしれない、
ドラッカーから想いを馳せ、
そう思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。