いくつもの役割を持ちつつ、成果を挙げるためには
「”石の目”はどこか?」を問い続けること”
(本日のお話 2134文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに、「戦略実行」について、
成長中のIT企業の経営幹部、リーダーの皆様に、
プログラム説明会に行ってまいりました。
また、仕事後、夜はサムライ塾の代表宅にて
夕食 & ミーティングなど。
睡眠不足の日は眠くなりますが、
そういう日はお昼に炭水化物をとらなければ眠くならない!
ということを改めて最近感じ、お昼は“手作り酵素ジュース一本”にしております。
(フルマラソンに向けて体重も落とさないと、なので)
*
さて、本日のお話です。
昨日、夜のサムライ塾のミーティングにて、
色んな話が繰り広げられたのですが、その際に、
「いくつものタスクを抱え、回すために
どのようにすればよいのか?」
という話になりました。
その際、大事だな、と思ったこと、
またそれにまつわる小話がありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【いくつもの役割を持ちつつ、成果を挙げるためには
「”石の目”はどこか?」を問い続けること】。
それでは、どうぞ。
■やりたいこと、やるべきことが増えてくると、
1週間が「タスクリスト」で、満杯になります。
そんな中で、より高みを望むと、
“自分が最も満足できて、かつ成果もあがる、
最高の時間の使い方を考えたい”
そう願う方も、いらっしゃるかと思います。
しかし、全てのタスクを
なんとなく全てモグラ叩きのようにやっていても、
キリがない、
これまた事実です。
だから、「有効な一撃」に絞り、
そして倒していきたいわけです。
■適切な例えかわかりませんが、
「倒すべきタスク」とは、いわば、
・一世を風靡したクイズ番組「マジカル頭脳パワー!!」でいえば、
最終問題の“間違いさがし”(逆転できるくらいポイントがもらえる)
・「世界ふしぎ発見!」風に言えば
“スーパーひとしくん”(得点が2倍)
のようなもの。
他は外しても、これらだけは、
なんとしてでも獲得したい。
それが、やることリストが増え、
複数の役割を進めつつ、成果も目指す上で、
「倒すべきタスク」である、と思うわけです。
*
なんでもそうですが、
タスクは全て均一の重みではなく、
・超重要なもの
・重要なもの
・まあまあなもの
・そうでもないもの
・やる必要は実はないもの
など、ランクがあり、
それが、おもちゃ箱中にガシャガシャと詰まっている、
そんなものだと思うのです。
つまり、繰り返しになりますが、
平たく言えば、
『「要点」を抑えることが大事』
という話でしょう。
■ちなみに、それに関連する余談ですが、
私の実家は愛知県岡崎市。
そこには、「石工団地」という
徳川時代から続く、墓石づくり、石製品で有名な小さな町があります。
徳川家康の生まれた岡崎城を築城するにあたって、
石職人を大阪から移住させ、そして「石工団地」という歴史に繋がったそう。
そこでは、今なお、
江戸からの職人の技が受け継がれているそうです。
そんな「石職人」の話で、
『「要点」を抑えることが大事』
という教訓を表す、とある小話があります。
*
石細工で使われる石は、
ものすごく大きく、重く、硬い。
素人がちょっと叩いたくらいでは、割れません。
ハンマーで叩いても、軽く欠けるか、手が痺れるくらい。
まだ経験が浅い素人が、一生懸命、
ノミで叩いても、一向に割れることはないそうです。
しかし、プロの、
それこそ江戸から代々受け継がれてきた、
その道何十年の職人がノミを入れると、どうなるか。
素人がいくらやっても割れない石を、
コツンとひと付きするだけで、簡単と割れるそうです。
そんなに力を入れてないのに、
一発で抵抗なく割れる。
それはなぜか?
職人曰く、彼らは
【「石の目」が見えている】
というのです。
「石の目」、というのは、
素人から見てもわからないけれど、
石と石の継ぎ目、断層みたいなもの。
ここを付けばよい、という“要”です。
それは、
マジカル頭脳パワー!!の、“間違いさがし”であり、
世界ふしぎ発見!の“スーパーひとしくん”
のごときもの。
それを抑えると、目的をはたせる。
それを見つければ最短距離で成果を出せる。
そこを叩けば、勝つことができる。
そんな、要点が、
「石の目」
である、というわけです。
だから、そこを攻めれば、
最短距離で結果だせる、ということ。
■そして、仕事でも、
ランニングでも、人間関係でも、勉強でも、
あらゆることに、それぞれの
「石の目」
が必ずあるのです。
だからこそ、色々な役割を、
マルチタスクで遂行していき、
かつ成果を出すためには、それらの
『「石の目が何処にあるか?」を常に考えること』
が大事である、
そのように思うのです。
■とはいえ「石の目」は、経験によって見えるものなので、
一朝一夕では、なかなか得られるものではない、
というのも事実。
とはいえ、同時に、様々な「石の目」は
先を行く人生の先輩、
その道の先駆者は知っているもので、
その人達に教えを乞い、姿を見ると、
より早く、よりスムーズに分かるもの。
自分だけ、意固地になって経験に任せていると、
いくつも叩きまくって、割れず、遠回りをすることになります。
だから素直に学ぶことが大事だし、それこそが、
自分の人生の時間対効果を最大化するためにも、
より納得いく、充実した人生を送るため、
とても重要なことなのだろう、
そう思う次第です。