優秀さとは、いつもできるかどうか。 キーワードは「いつも」。
(本日のお話 1934文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日金曜日は、とある大手IT起業の選抜研修にて、
「7つの習慣」研修実施の立ち会い。
その懇親会では、自分と同年代くらいの方で、
かつ違ったフィールドで活躍している方々とお話をしました。
滲み出る知性、元々の地頭の良さを含め、刺激になり、
楽しくて、少し飲みすぎてしまいました。
(受講いただいている皆様、事務局の皆様、
本日を含め、ありがとうございました!)
*
さて、本日のお話です。
先日読んでいた雑誌で、
ANAのCA(キャビンアテンダント)として、
名だたるエグゼクティブをおもてなししてこられた方の
インタビュー記事がありました。
その中で、今では「一流の接客」の代名詞のようになられた方が、
そうなった転機(=キャリアが開けた瞬間)について、
興味深い話を語られていました。
今日はそのことについて、ご共有させて頂くとともに、
思うところ皆様にお伝えできればと思います。
タイトルは、
【優秀さとは、いつもできるかどうか。
キーワードは、「いつも」である】。
それでは、どうぞ。
■全日本空輸のキャビンアテンダントとして、
天皇皇后両陛下、ならびにマーガレット・サッチャーなど
トップVIPを対応していたという里岡美津奈氏。
その方が雑誌『致知』で語られていたことで
印象的な話がありました。
それは、チーフパーサーに
抜擢されることになった時の話だそうです。
他にも同期がたくさんいる中で、
「なぜ自分が選ばれたのか?」という理由が気になり、
上司に聞いたそうです。
*
里岡氏「なぜ、私が選ばれたのでしょうか?」
すると、上司は答えたそうです。
上司A「そうだね。いつも、笑顔だよね」
そして、里岡さんは思ったそう。
(「笑顔」な人、他にもいるじゃないか)
納得できず、別の上司にも聞いてみます。
「なぜ、私が選ばれたのでしょうか?」
上司B「そうだね。
いつも、身だしなみがしっかりしているよね」
そして、また思ったそう、
(「身だしなみがしっかりしている」人、
他にもいるじゃないか、、、)
と。
■聞いても埒があかない、と思った時、
上司の言葉を反芻して、ふと思ったそうです。
もしかすると、
「なぜ、自分が選ばれたのか?」の理由とは、
【“いつも”、笑顔、身だしなみ、マナーがしっかりしている】
の、『いつも』の部分ではないか、
そう思ったそうです。
確かに、言われてみれば、
・ある時は絶好調120点だけど、
ある時はイマイチで60点、
という人よりも、
・どんなときも、割と好調。合格点。
80点は、必ず取れる
という人のほうが、
マネジメントする側からすれば、安心。
安定してヒットを出してくれる選手の方が、
予想もしやすいし、安心して任せられる。
これは、スポーツの監督だって、
セールスのチームを持つマネージャーだって、
飲食店を経営する店長だって、同じように思うはず。
すなわち、「優秀さ」とは、
“瞬間最大風速で、最高の結果が出せる人”ではなく、
【「いつも」、一定以上の結果を出しつ付けられる人】
である、ということができる、
ということ。
その時、
「”いつも”、できることが自分の強みなのだ」
そう思ったと、里岡氏は語っていました。
■人には、誰しもが、多かれ少なかれ、
「気分」や「波」というものがあります。
恐らく、それは
「人」が「機械」ではなく、
“人間という生き物”である以上、
当然のことなのでしょう。
現に、私も、気圧が急に下がると、
持病のアレルギーが悪化し、色々パワーが下がります(涙)
でも、そんなものなのです。
聖人君子ではなく、人間ですから、
そして生き物ですから、
気分や波は、多少は避けられず、あるもの、
私はそう思っています。
■しかし、です。
同時に、たとえ波があり、
どんな状況だとしても。
波の影響で、
常に「120点」を出すことができないとしても。
もし、必ず、
「80点」は出し続けることができる、としたら。
加えて、その「80点」とは、
周りから見たら、「100点じゃん!」と言わしめるような、
質の高い「80点」だとしたら。
それは、大変に付加価値の高いことであり、
「優秀」「信頼」「プロ」と呼ぶに値することになるのでしょう。
優秀さとは、一流とは、
【「いつも」、継続的に、ムラなく実行できる
「いつも」、安定した結果を出せる】
を言います。
こういった事ができる人こそ、
「ホンモノ」と呼ぶことができるのだろう、
そう、思います。
■私自身、今まで出会ってきた人の中で、
「この人はスゴイ」
「さすがだな」
と思わされた人は、
すべからく、“安定感”を持っていました。
その”安定感”の基準が高く、
普通の人が、全力で車輪を漕いでいるレベルを、
”安定感”もって継続している人たちでした
繰り返しになりますが、
”「優秀さ」とは一瞬ではなく、継続性”
です。
一定以上の成果を、
“安定感”を持って、やり続ける。
瞬間最大風速ではなく、
「いつも」、やり続けることができる。
そのために、自らを律することができる。
人が見ていないところで、努力できる。
そういった人を、目指していきたい、
そんなことを思った次第です。