「陣取り合戦」という考えが、どこから来て
どこへ向かうのかを想像する”
(本日のお話 1665文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は終日社内にて。
全社ミーティング、個人面談など、
先々に向けての計画など。
また、夜は妻と、
ディズニーランドに突如行ってみよう、
という話になり、19:30から滞在時間わずか2時間。
短期決戦で、7~8年ぶりに
テーマパークの空気感を楽しみました。
平日なのにもかかわらず(しかも結構雨が降っていたのに)、
ものすごい人がいたことが何より驚きです。
ディズニー、すごい。
*
さて、本日のお話です。
最近、歴史を学ぶ中で、思うことがあります。
あくまでも個人的な意見ではありますが、
「奪わず生きる」という大切さについて。
本日はそんなことに関連して、
【「陣取り合戦」という考えが、どこから来て
どこへ向かうのかを想像する】
というタイトルで、
思うところをご共有させていただきたいと思います。
(先に断っておきますが、
本日の話にオチはございませんので、悪しからず)
それでは、どうぞ。
■最近読んだ本で、
『さらば、資本主義』
『資本主義の終焉』
『ポスト資本主義』
などの本があり、その話に
結構な影響を受けています。
それらの本を含めた受け売りですが、
”この世の中は、「力を持った者(国、人)」が支配してきた”
という事実があります。
(歴史好きの人であれば、
恐らく周知のことかと思いますが)
特に、文明が生まれたユーラシア大陸は
陸続きのため、歴史=戦争の歴史だった。
力(軍事力、戦闘力)があるところが、
力がないところの資源を奪う。
モンゴルは強い馬と軍の仕組みを持っていた。
だから、中央ユーラシアを、中国からヨーロッパまで支配した。
領土を、資源を奪い、土地を拡げてきた。
イギリスは、大航海時代、強い海軍と、
それを支えるイングランド銀行を持った。
そして、植民地として、他の国の資源を使ってきた。
現代で言えば、もっと見えなくなっているけれども、
「仕組み」を持つところが、そうでない場所の力を使う。
しばしば騒がれていますが、
新興国の安い労働力を、更に安く買う、
というのも、「奪う」ことの1つだと感じます。
■力とお金は密接な関係があります。
そして、「資本主義」というものは、
植民地しかり、金利しかり、投資しかり、
『増殖させてナンボ』
という発想に基づいている、
と言われます。
それは、人を豊かにさせてくれる、
競争の厳選であることは事実。
しかし、先述の、
『さらば、資本主義』
『資本主義の終焉』
『ポスト資本主義』
など、一部の識者が触れているように、
「地球を1つの生命体」と考えた時。
もう「奪い合う部分」がなくなってきている、
投資する未開拓地、モノ自体の飽和、
これからしばらくは合っても、
100年以上の単位で長期的に考えた時、
「資本主義」も限界に近づいているのではないか、
そのように警鐘を鳴らしているのです。
■興味深い動画があります。
人々の人口の拡大が、どれほどの勢いで伸びているのか、
ということを5分ほどの動画で示しています。
300年は、人も少なく、
まだ、経済的に、文明的に、
開拓できる「陣地」(と言っては語弊がありますが)も、
それなりにありました。
しかし、今はあらゆる場所が近代化して、
地球の中では、未開拓の場所自体が減りつつある。
そんな中で、
「陣取り合戦」
的な発想で成長を求め続けた場合、
2世代、3世代先、どうなっていくのか、
と考えると、今と同じようにはいかないのでしょう。
■今は、日本でも、
色々な生き方、働き方など、
再度考え直す時期に来ています。
普段、目先のことに目が行きがちな日々ですが、
大きな人の動き、考えのうねりで、
世界は動いてきています。
だからこそ、時には、思考を未来に飛ばし、
そして現在、我々はどうあるべきなのか、に想いを馳せてみること、
このことは、大きく言ってしまえば、
社会の細胞の一部である我々にとっても、
大事なことではないか、
と思うのです。
先日、友人と、
「イケイケどんどんで、働きまくって儲け続けるより、
田んぼで子供と泥まみれになってカエルを捕まえるほうが、
人間らしいよね」
などと言っていましたが、
そんなことから、今の世の中を考えてみたのでした。
【「陣取り合戦」という考えが、どこから来て
どこへ向かうのかを想像する】、
そんな風に、未来に思考を飛ばして、
今を考えるということ、これからの時代を作る一員として、
大切なことではなかろうか、
と改めて思う次第です。
選挙も近づいてきて、ふとそのように思ったのでした。