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1326号 2017年10月1日

『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』

(本日のお話 1447文字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は、久しぶりに飲み過ぎてしまい、
完全に寝過ごしてしまいました。

お酒は弱いわけではないつもりですが、
何事も程度が大事だな、と思いつつ。
(でも、お酒はやはり楽しいですね!)

そして、夜は久しぶりにテニスを仲間とともに。
今月末にあるフルマラソン(妻と出場予定)のために、
ここ1ヶ月何も運動していなかった身体を
元に戻さないとな、と思う次第です。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、私のオススメの一冊をご紹介させていただく、
「今週の一冊」のコーナーです。

今週の一冊は、

==============================

『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』
佐藤 けんいち (著)

==============================

です。

■ここ最近、世界史、日本史について、

「大学受験でもこんなに勉強しなかったよな」

というくらい、本を読んだり、
考えたりしています。

もちろん、受験ではなく、
自らの未来のために学んでいるので、
別に年号を覚えるわけではありません。


ただ、世界の流れを知り、
自分の立ち位置を知ったり、

我々がどこから来て、
どこへ向かって行くのかを知ったりすると、

社会がこれからどうなっていくのか、
また、その中で自分が何をすべきか想像する一助になる、

と感じます。


■大人の教養とは、

”「歴史」と「哲学」である”、

などと言われることがあります。

それは、きっと先が見えない世の中において、

「人間とは何か」
「誰がどんな風にこの世の中を作ってきたのか」

ということを知る、
手がかりになるからであろう、

私はそのように思います。


■そして、色々読んだ、
”歴史系の本”の中で、
特に私が秀逸だなと感じた本が、この


『ビジネスパーソンのための近現代史の読み方』


なのでした。


この本は、あくまでも
「今の世の中を騒がせている出来事」から
スタートして、そして過去へと遡っていきます。


・トランプ政権、
・ブレグジット、
・ISIS(イスラム国)


これらのことが、なぜ起こったのか、
その萌芽はいつ生まれたのか。
これらの理由を解き明かしていく、

そんな構成になっています。


■全ての出来事には、原因があります。

まるで鎖のように、
過去から今へ、時間と空間を隔てて、
連鎖しているのが歴史であり
その上に今の私たちは生きています。


なぜ、日本は左通行なのか?
でも、アメリカはマイル表記なのか?

フランスはキロメートル表記で、
アメリカはマイル表記なのか?

なぜ、経度0はイギリスのグリニッチなのか。



今あるルールも、全部、
誰かが何処かで決めたから、
そうなっているのです。

そして、そのルールを決められたのにも、
理由があるし、その時の“いきさつ”がある。



今、私達が見聞きしたり、
「当たり前だ」と思っていることすら、
誰かが意図して作っていたりします。

「陰謀論」ではないか、
とか、そんな話ではなく、間違いなく、

今あるルールも、
それは時に価値観や倫理観ですら、
誰かが何かの理由で作った、


そんなことも実際、あり得るわけです。


■そういった文脈を知っているか、
知らずにいるか、ということは、

些細なことのようですが、
大変大きいことであると、私は思います。


ルールを知るから、戦える。

俯瞰して見てこそ、
自分の場所がわかる。

そしてどこへ向かうべきかも、
自分の頭で考えることができる。


ますます見えづらくなる世の中だからこそ、

「歴史のストーリー」
(特に、今のルールができた近現代史)

を知ることは、とても大切なことである、

そう思った次第です。

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