過去は及ばず、未来知られず
(今日のお話 1462文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、書籍に関わる会社様で、
「7つの習慣」の4時間講演会でした。
まれにみるほど、熱心で、
かつ学ぶことに真面目な皆さまで、
その姿勢に見ていた私も、密かに感銘を受けておりました。
ご参加頂いた方からも、
「本では読んでいたけれど、より理解が深まりました」
「あまり適切ではない表現かもしれないけど、すごく楽しい研修でした!」
「何を大事にして働けばよいか、考えさせられました」
など、嬉しいお言葉もたくさんいただきました。
一人でも、一つでも、
皆様のお役に立てはよいなと、
切に願っております。
これからもよろしくお願いいたします!
■では、今日のお話です。
昨日に引き続き、中村天風氏のお話。
彼のお話が最近胸に沁みます。
※中村天風…
松下幸之助、稲盛和夫など超有名人が師事した、
日本の哲学者。ヨガの達人。
■実は私、手帳にとあるものを挟んでいます。
それは天風氏が語ったとされる、
<日常の心得>
と呼ばれるもの。
中村天風氏の書籍を買った時に
付録でついてきたものですが、
常にいつ何時も「絶対積極」
「ネガティブなことなど一切考えない」
「だから風邪なんかもひかない」
とされる天風氏が心がけている習慣をまとめたものです。
そこには、
<日常の心得>
・寝ぎわの心がけ
・目覚め直後の心がけ
・日常の心がけ
・有事の心がけ
とあるのですが、その中の「日常の心がけ」において、
私がよく見返して、噛みしめる言葉があるのです。
■それが、こんな言葉。
【取り越し苦労厳禁】
「さしあたる、その事のみをただ思え、
過去は及ばず、未来知られず」
とてもシンプルな言葉です。
でも、よくよく考え、
噛みしめてみると、力強く、またその通りだな、
と思わされる言葉だと感じるのです。
ともすれば私たちは、
「ああ、あの時やった失敗がなければなあ・・・」
とか
「今期の目標、どうしよう・・・
なかなか達成できなさそうだ。ああ、困った。」
とか、
「今やっているプロジェクト、上手くいっていない。
これからどうなってしまうのだろう…」
などなど、
”今悩んでも、どうしようもないこと”を、
ぐるぐるぐるぐる考えて、
そのエネルギーを使ってしまうことが、
しばしばあるように思うのです。
■でも、冷静に考えてみると、
「過去は及ばず」と天風氏が言うように、
”過去”をいくら考えたところで、
変えることは出来ないことは明白ですし、
「未来知られず」と天風氏が言うように、
”未来”を考えすぎても、
なるときはなるし、ならないときはならない、
というように、不確定要素が多いのが未来、
というのが、現実なのではないでしょうか。
だからこそ、私たちは
「取り越し苦労厳禁」の姿勢を崩さず、
【今、私にできることは何か】
にひたすら注力することこそが、
唯一できることなのではないか、
そう思うのです。
■「7つの習慣」でも、
自らの人生を切り開く人は、
<影響の輪(=自らが影響できること)に働きかける>
~第一の習慣 主体的である より~
といいます。
このこともまさしく、
過去や未来にとらわれず、
「今できること(=今、自分が影響を与えられること)に注力すること」
と同様の意味だと感じます。
「さしあたる、その事のみをただ思え、
過去は及ばず、未来知られず」
そんなスタンスで、
今日、今を一生懸命考えて、生きていきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。