最先端の遺伝子工学「エピジェネティックス」から学ぶ、
”遺伝子のスイッチをオンにすることで、人は能力を開放させられる”、という話”
(本日のお話 2258文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
並びに夜は会食など。
最近睡眠負債がたまり気味。
どこかでリセットせねば、と思っております。
睡眠が足りていないと、
なかなかよいパフォーマンスが出せなくなることは、
“生き物の原理”として既に証明されている様子。
忙しくても、運動をする習慣を含め、
健やかに生きるリズムは、
必ず組み込んでいかねば、と改めて思う次第。
(最近は運動もできていないので 汗)
*
さて、本日のお話です。
先日、会食を共にさせていただいた、
某有名大学の教授から、こんな話を聞きました。
それは、
「人は遺伝子レベルで、後天的に成長できる」
という話。
曰く、
脳の使い方も、
体の機能の発現の仕方も、
「生まれつきの才能」というものを超えて、
人は成長できるという理論があるのだ、
という話でした。
そして、この話について少し調べてみると、
興味深い「遺伝子工学の最先端の研究」について
あるお話が、紹介されていました。
本日はこのお話について学んだこと、
思ったことについて、皆様にご共有させていただきたいと思います。
テーマは、
【最先端の遺伝子工学「エピジェネティックス」から学ぶ、
”遺伝子のスイッチをオンにすることで、人は能力を開放させられる”、という話】。
それでは、どうぞ。
■「エピジェネティクス」という言葉があります。
先日知ったこの言葉は、
“遺伝子工学分野の最先端のキーワード”
だそう。
内容としては、このように説明されています。
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『エピジェネティクス』とは
「DNAの塩基配列そのものは変わらなくても、
遺伝子の読み取られ方が変化することによって、
遺伝子の発現が制御されるメカニズム」のこと。
この領域がいま、“新しい遺伝学”として注目されている。
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私が高校時代に習った「生物A」か何かの記憶では、
“ヒトの遺伝子の情報は、染色体上にある
A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の
4文字で表されている。それが人の「遺伝」(=能力)を表す“
という話でした。
この「遺伝子の組み合わせ」は、生まれた時に決まっている。
変化があるものではなく、
「生まれつきの、この遺伝子の組み合わせ」で
ほとんどその人の一生は決まっていく。
だから、才能は変えられないし、
自分の能力も、与えられた範囲内でしか、
発現させられることはない、
という認識でした。
だから、才能は、残念ながら、超えられない。
生まれつきを克服することはできない。
とっても頭がよく、Aくんには勝てることはないし、
足が遅い自分は、一生足が遅いまま、
数学も、得意なければ得意でないまま、
と思っていたのでした。
■しかしながら、
遺伝子工学分野の最先端の研究
「エピジェネティクス」によると、
どうやら違うことがわかってきた(!)そうなのです。
「エピジェネティクス」の考え方によると、
【遺伝子のオン・オフは、後天的に変わる】
そうなのです。
*
これは、どういうことなのでしょう?
しばしば言われますが
人には、無数の遺伝子があり、
実際に使われているのは、わずか3%とのこと。
そして、残りの90%以上の遺伝子は、
“ジャンク”(過去、人が関連をもってきたウイルスの情報)など。
そして、その中には、もちろん
「まだ使われていない遺伝子」
(=スイッチが入っていない能力)
がたくさんある、ということ。
そして、希望溢れることに、それらは、
「後天的に変わりうること(スイッチが入りうる)」
である、というのです。
つまり、キリンの首が長いのは、
“たまたま首が長いキリンが生き残った”
という自然淘汰の考えではなく、
”首が長くないと生き残れないから、
環境に合わせてキリンの首が伸びた(遺伝子のスイッチが入った)”
という話が、主流になってきている、
ということなのです。
■と、つい興奮してしまいましたが、
「この話はなんと素晴らしいことか!」と思うのです。
しばしば、人を激励する時に、
「人は、いつからでも成長できる!
だから、今できることを精一杯やろう」
という、まっとうな励まし言葉を伝えること、
あるかと思います。
しかし、です。
その言葉の反面、
こんな声も聞こえてくるように思います。
「とは言ったって。
“才能”が“生まれつき”ないんだから。
やっても仕方ないよ。ムリだよ」
という、声なき声。
しかし、この「エピジェネティクス」の
遺伝子工学の話によると、いやいや、まだまだいける!
という話になるわけです。
持っている遺伝子なんて、そう変わらない。
むしろ、変動幅が大きい部分は、
大事な部分は、
『遺伝子のスイッチのオン・オフの幅』
である、ということ。
それは、少し大きく解釈すると、
【人は後天的な努力で、能力を、
もっともっと花開かせることができる】
という科学的根拠といっても過言ではない、
そう信じてよい、
私は、そう思うわけです。
■私は専門家ではないので、詳しくはわかりません。
でも、やっぱり、
「人はいつからでも成長できる」
と思えたほうが楽しいし、
そう信じたいもの。
年を取るほど色々なことができなくなっていく、
小さくなっていくと考えるより、
“「遺伝子のスイッチのオン」は、年を重ねてもできる。
いや、そうに違いない。人生はクレッシェンド“
と思って生きるのでは、
やっぱり生き方が違ってくると思うのです。
人は、いつからでも成長できる。
遺伝子のスイッチをオンにする。
そのためにも、日々努力する。
そんな風に日々日々一生懸命、
熱く生きることができたらよいな、
と思う次第です。