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1322号 2017年9月27日

最先端の遺伝子工学「エピジェネティックス」から学ぶ、
”遺伝子のスイッチをオンにすることで、人は能力を開放させられる”、という話”

(本日のお話 2258文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに夜は会食など。

最近睡眠負債がたまり気味。
どこかでリセットせねば、と思っております。

睡眠が足りていないと、
なかなかよいパフォーマンスが出せなくなることは、
“生き物の原理”として既に証明されている様子。

忙しくても、運動をする習慣を含め、
健やかに生きるリズムは、
必ず組み込んでいかねば、と改めて思う次第。
(最近は運動もできていないので 汗)



さて、本日のお話です。

先日、会食を共にさせていただいた、
某有名大学の教授から、こんな話を聞きました。

それは、

「人は遺伝子レベルで、後天的に成長できる」

という話。


曰く、

脳の使い方も、
体の機能の発現の仕方も、
「生まれつきの才能」というものを超えて、
人は成長できるという理論があるのだ、

という話でした。


そして、この話について少し調べてみると、
興味深い「遺伝子工学の最先端の研究」について
あるお話が、紹介されていました。

本日はこのお話について学んだこと、
思ったことについて、皆様にご共有させていただきたいと思います。


テーマは、


【最先端の遺伝子工学「エピジェネティックス」から学ぶ、
 ”遺伝子のスイッチをオンにすることで、人は能力を開放させられる”、という話】。


それでは、どうぞ。

■「エピジェネティクス」という言葉があります。

先日知ったこの言葉は、

“遺伝子工学分野の最先端のキーワード”

だそう。


内容としては、このように説明されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『エピジェネティクス』とは

「DNAの塩基配列そのものは変わらなくても、
遺伝子の読み取られ方が変化することによって、
遺伝子の発現が制御されるメカニズム」のこと。
この領域がいま、“新しい遺伝学”として注目されている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私が高校時代に習った「生物A」か何かの記憶では、

“ヒトの遺伝子の情報は、染色体上にある
A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の
4文字で表されている。それが人の「遺伝」(=能力)を表す“

という話でした。


この「遺伝子の組み合わせ」は、生まれた時に決まっている。

変化があるものではなく、
「生まれつきの、この遺伝子の組み合わせ」で
ほとんどその人の一生は決まっていく。

だから、才能は変えられないし、
自分の能力も、与えられた範囲内でしか、
発現させられることはない、

という認識でした。


だから、才能は、残念ながら、超えられない。
生まれつきを克服することはできない。


とっても頭がよく、Aくんには勝てることはないし、

足が遅い自分は、一生足が遅いまま、

数学も、得意なければ得意でないまま、


と思っていたのでした。


■しかしながら、
遺伝子工学分野の最先端の研究
「エピジェネティクス」によると、
どうやら違うことがわかってきた(!)そうなのです。


「エピジェネティクス」の考え方によると、


【遺伝子のオン・オフは、後天的に変わる】


そうなのです。



これは、どういうことなのでしょう?


しばしば言われますが
人には、無数の遺伝子があり、
実際に使われているのは、わずか3%とのこと。

そして、残りの90%以上の遺伝子は、
“ジャンク”(過去、人が関連をもってきたウイルスの情報)など。

そして、その中には、もちろん

「まだ使われていない遺伝子」
(=スイッチが入っていない能力)

がたくさんある、ということ。


そして、希望溢れることに、それらは、

「後天的に変わりうること(スイッチが入りうる)」

である、というのです。



つまり、キリンの首が長いのは、

“たまたま首が長いキリンが生き残った”

という自然淘汰の考えではなく、

”首が長くないと生き残れないから、
 環境に合わせてキリンの首が伸びた(遺伝子のスイッチが入った)”

という話が、主流になってきている、
ということなのです。


■と、つい興奮してしまいましたが、
「この話はなんと素晴らしいことか!」と思うのです。


しばしば、人を激励する時に、

「人は、いつからでも成長できる!
 だから、今できることを精一杯やろう」

という、まっとうな励まし言葉を伝えること、
あるかと思います。

しかし、です。

その言葉の反面、
こんな声も聞こえてくるように思います。


「とは言ったって。
 “才能”が“生まれつき”ないんだから。
 やっても仕方ないよ。ムリだよ」


という、声なき声。


しかし、この「エピジェネティクス」の
遺伝子工学の話によると、いやいや、まだまだいける!
という話になるわけです。


持っている遺伝子なんて、そう変わらない。
むしろ、変動幅が大きい部分は、
大事な部分は、


『遺伝子のスイッチのオン・オフの幅』


である、ということ。


それは、少し大きく解釈すると、



【人は後天的な努力で、能力を、
 もっともっと花開かせることができる】



という科学的根拠といっても過言ではない、
そう信じてよい、

私は、そう思うわけです。


■私は専門家ではないので、詳しくはわかりません。

でも、やっぱり、

「人はいつからでも成長できる」

と思えたほうが楽しいし、
そう信じたいもの。

年を取るほど色々なことができなくなっていく、
小さくなっていくと考えるより、


“「遺伝子のスイッチのオン」は、年を重ねてもできる。
 いや、そうに違いない。人生はクレッシェンド“


と思って生きるのでは、
やっぱり生き方が違ってくると思うのです。



人は、いつからでも成長できる。

遺伝子のスイッチをオンにする。

そのためにも、日々努力する。


そんな風に日々日々一生懸命、
熱く生きることができたらよいな、

と思う次第です。

【本日の名言】 もし今日の自分が明日の自分と同じであるならば、
今日の自分は昨日の自分の奴隷にすぎない。
人間の特質はそうではなくて、日々新しく創造的に
昨日の自分を乗り越える、そこに人間の本質がある。

コンドルセ”

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