『死んだつもりで ~人間、やればできる~』
(本日のお話 2124文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日土曜日は、経営幹部候補研修の2日目。
「7つの習慣アドバンスコース リーダーの4つの役割」とのことで、
受講者の皆様と共に、1日過ごしていました。
そして夜は、白馬へ移動。
これから7時に、
『白馬国際トレイルマラソン』と呼ばれる、
国内でも屈指で人気のトレイルマラソンがスタートします。
この『白馬国際トレイル』は50キロ、
累積標高 2800メートルというコース。
走らない人にとっては何が楽しいのかわからないかもしれません。
しかし、今年は、申込み受付開始から、わずか7分で完売。
アイドルも真っ青なほどの人気を博しています。
今日は、白馬の山を駆け抜けてきたいと思います。
妻も、約半年で35キロにチャレンジ。
白馬にそびえ立つ山々にびびっておりましたが、
やってみて見える世界があるはず。
妻よ、頑張れ。
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さて、毎週日曜日は、
今週のオススメ本を紹介する「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『死んだつもりで 人間やればできる』(著:菅原義道)
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です。
■1979年に発売されたこの本。
鎌倉「竹の庭」という禅寺の
和尚さんが書いた本です。
私が、昨年より学び続けている
「サムライ塾」の課題本でもある本。
さて、この著者の菅原氏という和尚さんが、
なかなかすごいのです。
一般的に、偉い和尚さんというと、
「世のため人のために生きなさい」
「努力、謙虚さが大事です」
「争いは禁物。何も生みはしません」
などと言いそうなもの。
しかし、この和尚・菅原氏は、
「戒律は破れ」
「世界は弱肉強食だ」
「なんでもいいから勝て」
「猫を引き裂け」(!)
と、かなり激しいことを語るのです。
(もちろんそれだけではありませんが)
■この本の中で、印象に残った言葉に
このようなことが書かれていました。
(以下、引用)
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坐禅和讃の中に、
“いかでか生死をはなるべき”
という言葉がある。
これを解釈するに、
「死生を脱却すること」だと思われているが、
必ずしもそうではない。
死生脱却は、一番重たいことであるから重要であるが、
それと同時に、善悪をぶちやぶること、善悪をとびこえることである。
悪をしながら悪をしたと、いつまでもこだわっては後悔する。
人間、誰だって多かれ少なかれ悪をなしている。
そんなことにくよくよけつまずいていては、自分で自分の首を締めることになる。
価値ある人生をおくりたい。少しでもいいことをして死にたい。
そんな人生もいかん。
善悪を規定するものの一切をぶちやぶることである。
引用:『死んだつもりで』(著:菅原義道)より
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菅原和尚はこうも言います。
“我がもの顔の人生、大手を振って、己の命を精一杯生き抜く。
難しいことなどなにもいらぬ。力いっぱい言い訳せぬ人生を生きる、
極まるところ、それが禅なのである“
と。
■私自身、「禅」をしっかりと学んだことはありません。
しかしながら、これらの言葉を、
自分自身に向き合い考えてみると、
「”今、この時“のみに集中しているとき」
「今この瞬間を、心から楽しみ、心から真剣になっているとき」
には、どんな人に何を言われようとも、びくともしない、
そんな“心の強さ”を、自分の中に感じることがあります。
他にも、『死んだつもりで』の中には、
“人間に平等なのは「死」だけであり、
結局生まれて、死んで、同じ入り口と出口。
トコロテン式に宿命的に押されて生まれて死んでいくだけだから、
そんな中間のわずか数十年にばかに汗をかいて、
いらいらするのはつまらん”
とも、語られていますが、
本当にその通りなのでしょう。
お金や地位や名誉や、俗世的なものも、
誰かが定義づけた価値観にすぎず、
真に“幸福な人生”とは、やはり
『自分自身が、自分の人生に、納得できたかどうか』
であることは、疑いようもありません。
何をしていても、幸せと思えば幸せ。
言ってしまえば簡単。でも、難しいこと。
しかしながら、そう言い切れる自分になれたら、
この世に怖いものはなくなるのだ、
そう思います。
■これから、白馬の山々を駆け抜けてまいります。
余談ですが、上記の定義でいえば、
私の中で、「禅」とは「走ること」です。
”今この時に真剣に集中している”
”言い訳をしない瞬間”
これはまさしく「走っているとき」だな、と感じます。
”走ること”で、一歩一歩に集中する。
そのリズムと呼吸以外は頭をカラにする。
そしてただただ、走り続ける。
この中に、心が晴れ、
心と体が一体になっている、
そんな感覚を覚えます。
今日は、大自然に囲まれ、
自分だけでなく、世界とも一体になれる気がします。
(あんまり練習していないので、
後半は苦行になりそうですが)
では、行ってまいります。