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1287号 2017年8月23日

「尊敬する人は誰か?」と聞かれたときの、”深みのある”答え方

(本日のお話 1653文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。
また夜遅くから今週末のトライアスロンに向けて、
10キロのランニング。

なかなか別件で練習ができていませんが、
何とか調整して臨みたいとジタバタしております。

まずは完走を目指すのみ、です。



さて、本日のお話です。

先週末、政治家をやっている先輩と
日本の歴史の遺跡めぐりをいたしました。

その時に、“自らの軸”を作る、という意味で、
ある興味深いお話を聞きました。

本日はそのお話をご共有させて頂くとともに、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。


タイトルは、


“「尊敬する人は誰か?」と聞かれたときの深みのある答え方”。


それではどうぞ。

■よく自己紹介である定番の質問。


「尊敬する人は誰ですか?」


という項目。


直接聞かれることはないかもしれませんが、
Facebookや自己紹介シートの定番であるのは
間違いありません。


当たり前ですが、
なぜそういった「尊敬する人は誰か?」
という項目があるかというと、


”「尊敬する人」が、その人の「人となり」を表す“


からに違いありません。


パンクなミュージックが好きなら、
世の中の常識なんて知らねえ!みたいな
「強さ」に憧れを持つのかな、

とか、

マザー・テレサとかガンジーなどだったら
無償の「愛」みたいなものを自分も伝えたい、
と思っているのかな、

とか、つい想像してしまいます。


何にせよ、その人の
感性、価値観、考え方、生きる軸、
みたいなものを表す、

そんな良い質問だから、
古今東西、脈々と受け継がれているのでしょう。


■そんな「尊敬する人は誰か?」という質問について、

政治家として活動している先輩が
面白い話をしてくれました。

政治家というと、たくさんの人に会い、
一回でその強烈かつ、好印象を残す、残しまくることが
大事な仕事でありミッションです。


その彼が、この
「尊敬する人は誰か?」の質問に対して、
こんなことを言っていました。



『「尊敬する人は誰か?」と聞かれたら、
  3人、答えられるのがいいですね。

 私がおすすめするのは、

 1,1‚000年以上前の歴史上の人物
 2,歴史上の地元の有名な人
 3、ノンジャンルで好きな人

 という軸で、「尊敬する人」を語れる、
 これを、ぜひやっていただきたいですね」


とのことでした。


■さて、では、なぜ「尊敬する人」が、

「1000年以上前の歴史上の人物」だと良いのか。
「歴史上の地元の有名な人」だとおすすめなのか?


この理由というのが、
「なるほど」と思うものでした。


その理由というのが、


「”自分自身が、教養を高め、軸を作るため」
「”深い教養”を持っていることを、伝えること」


を大事にしたいから、というのです。


別に友人と、何気ない話をする上では、
どんな話でも構いません。


ただ、年代を超えて、

特に50、60代の世代の人や、
立場が高い人と話をするときは、
相応の「教養」が求められる、

というのは、間違いなく事実かと思います。

芸能ニュースだけで、世の第一線で活躍している人と
盛り上がれるか、といったら、難しいものです。


■「教養」とはいろんな区切りがあるかと思いますが、
その根幹をなしているテーマとは、

「歴史」&「哲学」

です。

そしてこれらの教養は、
「世界共通」「世代共通」で、
深く語れる唯一のテーマではないか、

とすら思います。


そして、「歴史」「哲学」に対して、
自らのあり方、姿勢を伝えることになるから、


1,1‚000年以上前の歴史上の人物
2,歴史上の地元の有名な人


を「尊敬する人」に挙げることがおすすめである、
というわけです。


もう少し掘り下げると、


”1,1‚000年以上前の歴史上の人を
「尊敬する人」として挙げることができる”

ということは、

・その当時の歴史の文脈を理解している
・過去の歴史から学ぼうという真摯な姿勢がある

ことを表しますし、


“2,地元の過去の偉人を
 「尊敬する人」として挙げることができる

ということは、

・よくある定番の質問「出身はどこ?」に対して、
 地元の深い歴史を語れる(教養の深さ)
・自らのルーツに対して真摯であるという姿勢を表す

ということになります。


■簡単な質問でも、

「自分がどのような事を考えて生きているのか?」
「どのような知識・教養を持っているのか?」

ということが、
すぐに明らかになってしまうもの。



だからこそ、敢えて、
なんとなく今思いつく「好きな人」でなく、
自らが「歴史を知る」という意味でも、


【「尊敬する人は誰か?」の深みのある答え方】


の一つの例ではないか、と思うのです。


加えて、副次的な効果として、

・幅広い人と深い話ができる

という意味でも、

・自らの生き方を「歴史という文脈」になぞらえて理解する、

という意味でも、非常に良い方法なのだろう、

そんなことを思った次第です。


一つの例ですが、グローバルの世の中、
結構良い方法だな、と思いました。

ぜひご参考まで。""

【本日の名言】 生まれが同時代、仕事が同業といった
身近な人から学ぶ必要はない。
何世紀も普遍の価値、普遍の名声を保ってきた作品を持つ
過去の偉大な人物に学ぶことだ。

ゲーテ”

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