『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
(本日のお話 1558文字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、朝一から、
東京→山口で法事→別府へ参りました。
夕方前に別府に着き、
妻とともに観光がてら、別府の街を5キロ余りランニング。
ビールと温泉が格段に美味しくなりました。
本日も引き続き、別府です。
*
さて、毎週日曜日は、
私のお勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナーです。
今週の一冊は、
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『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
アービンジャー インスティチュート (著)
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です。
■この本を読んだのは、
もう6~7年くらい前でしょうか。
内容はだいぶ忘れていましたが、
「凄まじく良い本だったなあ!」
と思う記憶だけが残っており、
ずっと本棚に立てかけてありました。
そして久しぶりに見返してみたのですが、
「やっぱりいい本!」と思い、
改めて気付かされたのでした。
■さて、では、この
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。
具体的にどんなことが書かれているのでしょうか。
Amazonの本の紹介では、このように書かれています。
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身の周りの人間関係は、
実はすべて自分が原因で引き起こしていることに気づかせてくれる
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。
本書を読み進めるうちに、
家庭や職場での人間関係を深め、
十分な成果を出せる環境を作る方法を学べる。
全米ビジネス書ベストセラー!
引用:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』Amazon内容の紹介より
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■シンプルな紹介ですね。
でも、これで十分です。
これは他の本でも見た話ですが、
”私達が抱える悩みの全ては「人間関係」にある”
といいます。
「全て」と言っても過言ではない、
それくらい、”人間関係”とは、
私達が生きる上で欠かせない、超重要なテーマなのです。
あらゆる雑誌、テレビ、本で、
「人間関係」をテーマにあらゆる話が繰り広げられることからも、
その注目度は、疑いようがない事実でしょう。
では、なぜ「人間関係」の悩みが起こるのか。
そして、どうすればその悩みを解消できるのか?
そのことについて、
この本ほどパワフルかつ、
論理的に、でも読みやすく書かれた本はない。
と私は思ってしまうほど。
■では、この本では、
”「人間関係」の悩みがどうして起こるのか?
その原因は何か?”
について、どのように書いてあるのか、
少し見てみましょう。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』では
人間関係の悩みの原因のほとんどが、
「自分自身に原因がある」
と断じています。
そして、更に具体的に言うと、
それは、
『自分が「箱」に入っていること』
である、
それが、あらゆる人間関係の悩みを引き起こしている、
というのです。
では、
“「箱」に入っている状態”とは、
どんな状態なのか?
それは、
・人を人として見ずにものとして見ているような状態
・自分がこんな目に遭っているのは相手のせい、
自分はこんなに正しいことをしているんだからと思っている状態
・自分のことしか考えていない状態
である、とします。
つまり、
「私は悪くない」「あいつが悪い」とか、
「あの人さえ変わってくれれば」とか、
「(口に出さずとも)自分さえ良ければいいや」
みたいに、矢印が
“自分の外側外側へと向いている状態”
と言い換えることもできるでしょう。
こうなると、頭の中は、
「自己正当化」「自分の利益だけ」となり、
ますます、その傾向を強めていく。
相手の気持ちや、相手がどう感じるかは考えず、
言ってしまえば、「モノ」として相手を見る。
そして、「アンタが悪いのよ!」と
自己正当化に必死になる。
相手を決めつけ、相手を傷つける。
そんな相手に出会うと、
「コイツにいってもしかたない」とか
「オマエこそ悪いんだ」というように、
相手すらも『箱』に入れてしまう。
こうして、お互いが“小さな箱”に閉じこもる。
相手が傷ついたり、考えがあったりする人間でなく、
「モノ」としてみて、言い合う。
どんどん距離は開いていく。
関係も悪くなる。
そして、負の連鎖がループしていく、
というわけです。
(読者の皆様は、
そこまでひどいことはないかと思いますが)
■では、どうしたら
「小さな箱」から脱出できるのか?
とても気になりますね(笑)
しかし、この答えについては、
敢えて答えはこのメールではお伝えしないことにします。
その理由は
「この本が、ものすごく名著だから!」
です。(本当に)
答えなど、言ってしまえば単純な話。
しかし、「なぜ、そうなのか?」を、本を通じて、
自分の内面と対話しながら、じっくり考えることが
何より大事なことである、と私は思います。
そうすることで、
「ああ、そうだったのか!」と
本当に納得できる、腹に落ちるから。
もし、自分の中で
・職場の人間関係に悩んでいる
・家族(夫婦)の関係が良くない
・友達ともっと良い関係を築きたい
そう思う節が少しでもあるならば。
絶対に読んだほうがいい一冊です。
人によっては、一生の宝モノになるかもしれません。