「夢を持つ、目標を持つ」よりだけが、全てではない
(今日のお話 1884字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、有給をいただき、
妻と伊豆旅行。
お昼に東京に戻ってきてからは、
テニススクールのコーチと、
炎天下にて、ひたすらテニスを6時間しておりました。
暑いけど、運動をすると
一気に気持ちがスッキリする気がします。
本日よりまたどんどん、
動いていきたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
この週末の旅行中に、
妻が購入していたとある小説、
『僕たちはみんな大人になれなかった』(著:燃え殻)
という本を読んでいました。
元々、この小説、
twitterにて140文字で連載されていたものが、
話題を呼び、書籍になったものだそう。
その書籍の”帯”には、
クリエイティブ系の大御所のコメントが、
こんな感じで、ズラッと並んでいました。
・リズム&ブルースのとても長い曲を聴いているみたいだ。 糸井重里(コピーライター)
・事件も犯罪も起きなければ、アウトローも拳銃も登場しない。
だがこれは確実に新時代のハードボイルド小説だ! ! 大根仁 (映像ディレクター)
・なんだこの統一した叙情の持続は! 」と、ネットの連載を驚愕しつつ読んでました。
いわゆる「青春の墓碑銘」の最新版でしょう。 会田誠 (美術家)
・謝りたい人と会いたい人の顔が浮かんだ。堀江貴文(実業家)
などなど。
今日は、この本を読み、
感じたことを、皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
”「「夢を持つ、目標を持つ」よりだけが、全てではない”。
それでは、どうぞ。
■この小説のストーリーは、
こんな形で紹介されています。
(以下、引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
17年前、渋谷。大好きだった彼女は別れ際、
「今度、CD持ってくるね」と言った。
それがボクたちの最終回になった。
17年後、満員電車。
43歳になったボクは、人波に飲まれて、
知らないうちにフェイスブックの「友達申請」を送信してしまっていた。
あの最愛の彼女に。
とっくに大人になった今になって、
夢もない、金もない、手に職もない、
二度と戻りたくなかったはずの“あの頃””が、
なぜか最強に輝いて見える。
ただ、「自分よりも好きになってしまった人」がいただけなのに
各界で“オトナ泣き””続出、
web連載中からアクセスが殺到した異色のラブストーリー。
引用;Amazon内容紹介より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この主人公は、メディア系で働く会社員。
なんとなく、広告の専門会社にはいって、
なんとなく、就職先もなく、菓子工場で働く。
そして、偶然出会った最愛の人のために、
ちょっとだけカッコつけたくなり、
それで、クリエイティブな仕事をしようと思い、
転職をする、
そんな、ちょっと青臭い、
でも、誰もがある「自分より好きになった人」のために、
自分を変えようとする、
そんなほろ苦いお話です。
■この主人公は、
別に、「目標」や「夢」があるわけでもない。
むしろ、一般的に、
「こうあるべき」
と言われるものに対して、
「YES」と受け入れることができなかった人間。
夢や目標を掲げて、前に進もう、
という流れに賛同ができなかった、
ちょっとニヒルな性格として、
描かれています。
■私は、以前からなんとなく、
思っていたことがあります。
それは、「7つの習慣」などでは、
”第2の習慣 終わりを思い描くことから始める”
(目的を持つこと)
が大原則、と言われており、
それは間違いないことである、
と思う反面。
同時に、このような考えが、
タイミングではない人、
受け入れようと自然に思えない人にとっては、
無理に受け入れる必要は全くない、
ということ。
当たり前のようですが、
そんなことを感じます。
■人は、性格、考え方、
生まれ育ってきた環境、
それぞれが違い、
ちょっと抽象的な表現になりますが、
「その人の人生のテーマ」
のようなものも、
違っていると思うわけです。
大きな夢を掲げ、
英雄的な人生をひた走る人もいれば、
成り行きに任せ、
世の中に悩みながら一生懸命生きる人もいる。
それは、その人がそうしようと思ったわけではなくて、
「自然とそう思ってしまう」わけだから、
誰にもどうすることはできない。
だから、どんな考えの人がいようと、
そのことを受け止めることが、
とても重要なのではないか、
この小説を読みながら、
(全然、本来のメッセージとは違うのですが)
そんなことを感じました。
■色々な考え、価値観があり、
自分がそれに沿って、
正直に、幸せに生きられているかどうか、
それが、一番大事です。
そして、「これだけが絶対の正義」ではなく、
その多様性を、人が受け入れることが大切なのだろう、
そんなことを思った次第です。