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1263号 2017年7月30日

『嫌われる勇気 ―自己啓発の源流「アドラー」の教え』

(今日のお話 1772字/読了時間1分半)
■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、7つの習慣研修の実施立ち会いでした。
そして、本日日曜日は、朝5時に家を出て、
南伊豆へ妻と来ております。

下田にて、吉田松陰と黒船記念館を見て、
昼からガッツリ泳ごうと思います、

(来月のトライアスロンに向けて、
 ウェットスーツも持ってきました!)



さて、毎週日曜日は、
今週のおすすめ本についてご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 』
岸見 一郎 (著)‚ 古賀 史健 (著)

=====================

をご紹介させていただきます。""

■『嫌われる勇気』。

この本、2年ほど前に発売され、
かなりのメガヒットを記録しましたね。

ですから、実際に読まれた方も、
少なくないのではないかと思います。


私も、こういった類の本(考え方、思想系の本)は
結構読む方ですが、この「嫌われる勇気」を
読んだ時の興奮は、今でも忘れられません。

本を読む人にとっても、
そうでない人にとっても、
そのキャッチーなコピーだけでなく、
その内容からも得るものも大きかったがゆえに、
空前にヒットになったのでしょう。


ちなみに、『嫌われる勇気』の内容は、
このように紹介されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『嫌われる勇気』 ~内容紹介~

本書は、フロイト、ユングと並び
「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、
「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。

欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、
きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。

この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、
あなたのこれからの人生はどう変わるのか?
もしくは、なにも変わらないのか…。

さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

引用:Amazon(「BOOK」データベースより)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■私が思うに、名著とは、

「本の内容」だけでなく、
その、『伝え方』も重要である、

と思います。

そして、この『嫌われる勇気』については、
内容も去ることながら、「伝え方」が素晴らしい。

できるだけ多くの人に、
この本のテーマでもある、
”人を幸せにする「アドラー心理学」”を伝えようとする、
愛情を、私は感じました。


上記の内容紹介でもありましたが、
この本の進み方は、
「哲人」(アドラー心理学マスター)と
「悩める青年」の、“対話”によって進んでいきます。

悩める青年が、哲人からのアドバイスに対し、
受け入れられず、時に感情を露わにし、
時に「哲人」に歯向かう。

例えば、こんな表現。

「ええい、このサディストめ!! あなたは悪魔のような御方だ!」

「先生、あなたの議論は人間を孤立へと追いやり、対立へと導く、
 唾棄(だき)すべき危険思想だ!
 不信感と猜疑心をいたずらに掻(か)き立てるだけの悪魔的教唆(きょうさ)だ!」

「先生、あなたは自己矛盾に陥っている。世間で恥をかく前に、
 わたしがその鉄面皮(てつめんぴ)をはがしてさしあげましょう!」

のような表現。


「ちょっと大げさじゃないか」
と思う表現ではあるものの、それは「読者の声」の代弁でもあるような内容。

だから、「そうそう!」「それ思った!」というように、
これまた、惹き込まれるのです。


■人は、悩める生き物です。

時に、

自分と誰かを比べてしまったり、
自分の短所を受け入れることができなかったり、
自分をありのまま認めることができなかったり、
誰かの評価を意識して、気を病んでしまったり、
誰かと深い関係を築くことができなかったり、

誰もが、それぞれの“痛み”を抱え、
生きていること、多いと思います。


そんなとき、このポジティブ心理学とも言われる
「アドラー心理学」である『嫌われる勇気』を読めば、
きっと、勇気づけられるはず。


私自身、この本を読み、


・劣等感は、悪くない

・『原因』ではなく、いまの『目的』を考えることが大事

・人と自分の問題は違う(人は人、自分は自分と割り切れる)

・その上で、人の役に立つことの大切さを知る


などの、精神的な変化を得られたように思います。

と、いうことで
特に「人間関係」において、
何かしらの悩ましい気持ちを抱えている方には、
大変、お勧めできる一冊です。

素晴らしき、名著です。

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