偉大なる先輩社員の卒業から思う 「自らが去るその時、何と言われたいか」を考える意味
(今日のお話 1645字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
並びに午後からは、「4Dx」(戦略実行)の説明会。
普段、私のような営業がやることはないのですが、
「とりあえずやってみよう」ということで、
実施し、2時間、ファシリテートさせていただきました。
実際にやってみると、自分自身でも気付きが多く
勉強になるとともに、プログラムへの理解、
そして深みを知る、よいきっかけになりました。
(お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました!)
また気が向いたら、改めてやってみたいと思います。
*
さて、本日のお話です。
昨日の夜に、弊社のある講師の方の、
定年退職による、社員卒業式がありました。
退職をするわけではなく、雇用形態が変わるので、
お別れではないのですが、その際の会が素晴らしく、
「かくありたいものだ」と、働き方、生き方を考えさせられるものでした。
今日は、昨日の会のお話を共有させて頂くとともに、
「真に充実した仕事人生とは?」について、
想いを馳せたいと思います。
タイトルは、
”偉大なる先輩社員の卒業から思う、
「自らが去るその時、何と言われたいか」を考える意味”。
それでは、どうぞ。
■Mr.7つの習慣。
私、個人としてもそう思うし、
周りからもそう認められるような、そんな講師がいます。
それが昨日の社員卒業式をされたK講師。
弊社の立ち上げから、20年会社を支え続け、
登壇回数は1000回を超え、
3万人を超える受講者に学びを伝えてきました。
実際に、一緒にお仕事をさせていただくときも、
その人格の高さ、人間の大きさに、
父のような、兄のような親しみを覚えてしまう、
そんな偉大なる講師です。
私も、心から尊敬しています。
そんなKさんが、昨日65歳の定年を迎え、
「社員講師」をいう形から、
卒業されることになったのでした。
■その会の中で、何よりも印象に残っていたこと。
それが、
「皆からの、K講師に捧げる言葉が、
“本当に感謝に溢れる言葉ばかりだった”」
ということでした。
人は正直な生き物です。
前職も含め、
今までも、いろんな人の「卒業式」を見てきました。
(そして、皆様も、そういった場面に立ち会うこと、
きっと少なくないのではないか、と思います。)
そして思うのですが、
その「卒業式」の際に、
”その人の真価が問われる”と思うのです。
去る、その瞬間に、
「どのような言葉を贈られるのか」
「どれほど惜しまれているのか」
「どんな感謝の念が溢れているか」
これらのことが、
その人がもたらした価値を端的に表す
全てではなかろうか、
そう感じるのです。
■いくら、力を振りかざしていたとしても、
実際は、別れの瞬間、誰もこない。
職場でいいことを行って、
上手にコントロールしていたように見せても、
誰からも、お礼の言葉がない。
または心がこもっていない。
そういったケース、
ままあるように思いますし、
実際の話、その「最後の瞬間」にこそ、
全てが現れてくるもの。
だから、その人が、会社に、私たちに、周りに、
どれほどの影響を与えたかは、
(または与えていないかは)
”「去るその瞬間」に明らかになる”
そんなことを感じました。
■昨日のK講師の社員卒業式では、
その場にいる誰もが、
・共に働けた喜び、
・これまでの献身への感謝、
・彼に対しての愛情、
・成し遂げてきたことへの尊敬、
そんなことに溢れた会でした。
人の価値とは、目に見えないものです。
また測れるものでもないかもしれません。
ただ、私が思うに、
『人の心に、何を残せたか』
というのは、その人の価値、
大きさを証明する一つになりえるのではないか、
そう感じました。
■そして同時に、思います。
自らが去る時に真価が問われるのであれば、
【自分がこの場所を去る時、「どんなことを言ってもらいたいか」を考え、
それを形にすべく、日々を生ききる】
ということこそが、
本当に重要なことではないだろうか
と。
自らが去る時に、
・◯◯さんと出会えて良かった
・◯◯さんがいたことで、会社の雰囲気がよくなった
・◯◯さんのお陰で、仕事が楽しくなった
・◯◯さんのお陰で、会社がこんなにも成長した
・◯◯さんのお陰で、チームの絆が深まった
願わくは、ぜひそんなことを言ってもらいたいもの。
間違っても、
・ただ、粛々と自分の仕事をしていた人、とか
・言われたことを黙々とこなしていた人、
なんて言われて嬉しい人はいないはず。
(ですよね?)
「7つの習慣」でもいいますが、
『第2の習慣 終わりを思い描くことから始める』
です。
ずっと続くものは、ない。
だからこそ、それが今の職場でも、人生でも、
“理想的な自らの終わり”に向けての、
一歩一歩を、しっかりと歩んでいきたいものだな、
そう、感じた次第です。
Kさん、まずはここまでお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!